迂闊に触れてしまえば今にも砕け散りそうな眺めを1470回
薄くなった頭皮のその奥からぼんやりと嗅ぎ取りながら淡々と
身に染み渡る様をうれしく思い消える灯のその時を痩せ細った
偽りの存在が眼下に広 ....
哀しくなった
哀しんでいると
その鐘のネが聴こえた
その鐘のネを聴いていたら
僕から哀しみが消えた

喜んでみた
喜んでいると
その鐘のネが聴こえた
その鐘のネを聴いていたら
僕か ....
冷やし飴
蕨もち
小さな漁船と
おじいちゃん

ゴツゴツした
大ぶりの自転車に
おじいちゃんは
僕をちょこんと乗せて

潮のかおり
おじいちゃんの
仁丹のかおり

引き潮の ....
耐え難い過度の緊張と
さながら硬直状態だった心身が今
果てしない時間を超え
開放されようとしている

既に息も絶え絶えとなり
自らその薄命を絶つ手前で
どうにか間に合ったのだ

準備 ....
私の時間が止まってしまった
というよりもむしろ形而上化され
本体とは無関係な資質に変貌を遂げ
つかみ所のない形式へと移行していった

つまり世界は
わたくしという凡庸な形骸を連れ立ち
そ ....
自らの言葉に
語り落ちゆくモノたちよ

己の本質を
悩ましげな芸術性に裏打ちされた
その防御壁なる文字列で綴り

擬態し
その同類をもって
己の核となし
永久的幻想の中で
紛い物 ....
8月27日
あの日の夜

君は確かに笑っていた

いや
そうだったと思う

時間は容赦なく
すべてを抽象化していく

匂いも体温も
そして声すらも

おぼろげで
脆弱に変 ....
時間が
僕を追い立てるんだ
人の気持ちも知らないで
先へ先へと追い立てるんだ
もう少しゆっくりと頼むよ
そんなに簡単じゃないんだ
問題に答えると
答えから問題が生まれる

右ですか?左ですか?

右へ進んでみれば左が
正解のように思えるし
仮に右が正解であり
正解を歩んでゆく自分が
生まれれば どこからか
別 ....
私の鉄の足が
今日も震える

しかし今は先へ進もう
血走った眼下に広がる
光と影の織り成す
混沌とした領域へ

幻夢の魅了
白く輝く道
黒く輝く道
巧妙な無限の循環

選択の ....
僕のとなりに
座っているモノ 
ケダモノ

溶ける
重なる
曖昧な素体

やがて
意識の輪郭が
確かなものになり
今 再び視野に入るモノ

僕のとなりに
 ....
それは
湯に浮く垢のようにも見える

やさしく両手で包みこみ
素早くすくい上げれば
強烈な表面張力によって拡散し
くみ上げる事ができない

押す難しさ
引く難しさ

複雑に仕込ま ....
償う機会の失効とは
すなわち
永久的償いの
最良なる状態なのである

なおも もがき 足掻きながら
己の内側に

埋没し

埋没し

業火にまみれ
回答の無い余命を
味わう ....
絶え間ない不律動な現象が
僕のリズムを狂わす
その律動の崩壊がもたらす律動が
ニューリズムとして再構築され
後のニューリズムが
さらに不律動なアンバランスさを
生み出すのだ
 ....
大木円盤(14)
タイトル カテゴリ Point 日付
平行自由詩111/5/22 3:40
鳴り止まないその鐘のネ自由詩1*10/5/6 0:25
楽園自由詩7*10/4/30 10:36
進化とは非なる進化自由詩2*09/5/15 21:17
わたくし自由詩1*09/3/25 23:26
THE TRUTH IS OUT THERE自由詩009/3/13 23:10
レプリカ自由詩1*09/2/26 3:38
時間波自由詩2*08/10/17 19:13
屍の私自由詩108/10/15 18:35
震える鉄の足自由詩008/9/30 10:42
ケダモノ自由詩1*08/9/27 23:48
君へ自由詩1*08/9/26 20:56
贖罪自由詩1*08/9/25 18:55
崩壊する律動自由詩008/9/25 18:44

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