こんなにも苦しいとは
まるで、恋に焦がれる少女のよう


彼女は私を好いてくれている
とても嬉しいことなのだが私は臆病で馬鹿だ
答えることも何もできない

抱きしめてくれるのは構わない ....
さっき食べたケーキが
もう喉まできてる

おいしいおいしいママのお菓子
過剰摂取した糖分が
私の脳を揺さぶっている

ストレートティーの味は確かで
お楽しみが無くなった


ママ ....
触れないでください


おかしいと言われても平気だった
愛されなくても生きてきた
ひとりでいる楽しさをなぜか見つけた

悲しい人だと慰められた
だから、その高い鼻を蹴った
馬鹿にしな ....
彼女の肌は死んだように白く青い
柔らかい胸とぬるい舌に俺が愛してるという証を
それが彼女にとって苦痛だとしても構わない

幾ら殺されても俺はやめないよ
だって愛しいのだから
こんなにも思わ ....
生きることに疲れたっていいじゃない
私だって忙しくてたいへんなの

母は困ったように笑って机を叩いた


俺を産んでくれたのは彼女だ
母子手帳を見たらそう書いてあったし
父も彼女しか愛 ....
死んだ魚と目があった

雑誌越しに水槽を眺める
病院にある魚って不衛生じゃない?
私は遠くから眺める

少女が水槽を叩く
ガラスがかつかつ割れそうな音をたてた

「おさかな、しんでる ....
この痛みは私にしかわからないわ

締め付けてくる
日に焼けてない私の腕をぎゅう、と
熱いあなたの手がみしり

海に沈もう
あなたは優しく私を抱いて
浅い海に浸った、浸っていく

海 ....
夏の夜はどうも苦手で部屋は21度設定に
寒いな、でも気持ちいい

そのまま寝てしまうのは癖になってて
朝、喉に違和感

いつもの電車で学校へ行く
カーブがガタガタとうるさくて嫌になる
 ....
これが恋なら残酷すぎる

目の前で繰り広げられるあなたとの
(やめて、と声が出せていたら)

今、刃物を持って歩道を歩いている私はあぶない人
いつ通報されるかわからないのに冷静で
あなた ....
好かれすぎるのも疲れます

ただただ、自分のために笑って
浮かないようにしてるだけなのに
あなたは私に依存してる

僕のことを見てくれるのは君だけだよ
そう言って近づいてきて
私の居場 ....
辛いの、苦しい

彼女はそう言って落ちた
風に飲み込まれるようにするりと
どこにもぶつからず綺麗に土へ

僕は怖くて土を覗けなかった
真っ赤な海が、彼女が、そこに在ると思うと
涙が溢れ ....
声はできたら出さないで
奥の鼓膜が興奮しちゃうから


壁を叩きすぎて血まみれの左手
これじゃあ愛を確かめられないね
長い舌で慰める
動脈の臭いが鼻を擽った

震える睫毛に偽りの味
 ....
頭の中はメロンパン
みんなに好かれてると思ってる



私ね、彼氏と別れたの
誰も何も聞いてないのにまたその話
今日と昨日とでもう一万回

そっか、次頑張りなよ
空っぽの私でもそれ ....
愛の嗚咽(13)
タイトル カテゴリ Point 日付
独断と偏見自由詩009/10/2 22:19
楽園の味自由詩109/8/11 20:52
触発したところで自由詩209/8/10 18:00
喘ぎ自由詩009/8/8 3:09
俺の手を触ってよ自由詩109/8/7 19:28
溺死自由詩209/7/17 21:18
知ってた自由詩309/7/14 0:11
メルヘンファンタジー自由詩009/7/12 18:10
愛をした人自由詩009/7/10 21:28
追われ、逃げて自由詩208/10/15 17:03
どこか薄情自由詩108/9/21 12:49
白濁な涙は、苦い自由詩208/9/20 14:39
心には距離があったの自由詩108/9/19 20:55

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