少し離れたところから


また宵と闇がやって来る


いつものようにそれを受け入れ

解放された熱量と
少しの眠気と混乱で


玉のような世界を産む



愛されたいと ....
曇り空の下を歩く人々がいる

それを見ている視点はまだ迷っている

彼なら今をどう語っただろうか
この先をどうノートにしたためただろうか


何にも変わらない
希望のあとの絶望って深 ....
あんなにも暗い向こう側から

やがて笑うだろう君は来たのだ

やふぁやふぁと滑る肌に
神様のお使いみたいなすました顔で
僕たちのおどけた顔を眺めて

バレエダンサーの様な優美な手つき
 ....
あまりにも偶然の
そういったひとつの雫のように

午後の空は案外小さいものだ

倒れている私には
自分が呼吸をしているのかさえ曖昧で
ただ
降る眩しさだけがほんとうだった
(やっぱり ....
{引用=今までどうしても言葉にできなかった
いつだってそれは眩しさと悲しみのイメージで立ち表れてくるし

僕の言葉はただ、その名から溢れ出るしかないものだから

それでも今日僕は綴る

 ....
良かった、と呟いて
それからまた手を離すんだろう

そしたら宇宙の端から呼んでくれよ

必ず応えるさ、

まだ本当にそこにいればね



ニルヴァーナ、

そこにたどり着こう ....
それは花の匂いのする、
午後だったと思う

{引用=ほんとうに、
さわったら柔らかい}
温かな木漏れ日の音


{引用=壊れてもピアノ
汚れても毛布
いじわるでも大切なひと}
ず ....
どこにいる

なにしてる


知る由もなく
知る術もなく


でもいつか出会って恋をする


花も嵐も味方につけて


私はきっと

恋をする
誰にでも傷くらいある


きしきしと痛む思い出や
投げつけられたひどい言葉


それでも輝かしいと思うのは

あの頃をもう手放してしまった
というよりは

今という時間に置き去 ....
大人になるということ



そうか

もう、君に会えないということなんだな
やがて雨が降るというとき

そんなとき
一度終れたらいいな、と思う。

魚になりたがっていたからといって
皆が皆、
魚になれるわけじゃない

でも、それでも充分

幸せそうだった ....
僕たちは

諦めることに慣れていたのかもしれない


だから

島の美しさとか
戦の悲しさとか
人の優しさとか


全部全部押し付けて
なけなしのプライドで生きてきたのだ
 ....
プラスチック
展示ケースの中の身体

柔らかに保存された眼球に
尊いという意味の
生きる日が見えるようで

僕らはただ

神様を思い出した


しなやかに

細胞は明日へと ....
{引用=いきなさい}
そう言われて
ここまで来たと言った

うすぼんやりとした目の奥で
覚えていた景色はたぶん
泣いていたのだと思う


赦されないと解っていたから
一度も振り返ら ....
{引用=
目の前が滲んで
晴れた日が怖くなった



何でもいいと思っていたけど

やっぱりそれじゃ
上手くいかなかったよ


{引用=雨が、降るのを待ってる}


見 ....
考えることをやめる

感じることをやめる

悲しむことをやめる


憎むこと
赦すこと
好きになること
嫌いになること


抱え込むことができないこと

どうにもならない ....
ギネスブック

笑いながらめくる



くだらない

人間の記録に



涙が出る

救われる



自分の人生を笑い飛ばせるヤツほど

やっかいで

強い ....
見えないものに

僕らは希望と名づけることがある

風に混じる木の匂いに
少しだけ笑うことを思い出すみたいに


十億分の一


あまりにも無防備な
僕らの想像力と

精神 ....
まだ若いそれの

ただ青いというだけの


甘やかな曲線と口どけ



官能、という言葉をもしも形に表すとしたら

おそらくはこんな感じ


知ったような口ぶりで誰かが言う ....
明日いなくなる

そんな夜の中に

もしも
あとひとつ願いをかけられるなら


もう人間にはなりたくない


そう言ってみたい


できれば背骨のないものがいい

命の ....
このてのひらには

なんにも無いね


これからは
ひとりきりで長い旅路を歩かなきゃならないってのに


会話のあいだにもれるため息はまだ夢をみている



運命線をたどって ....
今宵満月


夜の下



風・風・風唄い


草・草・草踊り


花・花・花笑う



意味を忘れて入り乱れ


闇に紛れて涙に暮れる



解れば天 ....
{引用=みんなてき}

そう思っていた時期があった

へらへらと笑っている

鏡に映る自分さえも



{引用=みんなてき}


解りあえることなんてない

あなたとは違 ....
君は気づいてくれるだろうか
僕からの手紙に

あの時
僕はただの物質でしかなかった
溢れ出てくるこの地球の

力場に漂う熱量のようなもの

雨粒や、命
何もかもが
無意識のなかで ....
{引用=

この宇宙は

はたして優しい場所だろうか



アインシュタイン、

僕はこの質問に
何と答えればよいのだろう

幸せだと呟くたびに誰かを傷つけていて

何 ....
きらきらしたものが

もっとたくさん降ったらいいな


父さんや母さんに

じぃちゃんやばぁちゃんに
兄さんと姉さんたちに
リツとレナに

友達に

幸せというものを教えてく ....
誰も知らない月の海で

明日、人魚が歌います


僕らが生まれた日のことと
サボテンが
初めて棘をもった日のこと

空爆の空を見上げた最期の{ルビ視界=ヴィジョン}や
ゴルゴダの丘 ....
カコ、

君には何度も傷つけられた

取り戻すことのできない言葉や
その逆で飲み込まれていった願いのようなもの
止められなかった衝動と
もう会えなくなった人たちの背中

カコ、私は君 ....
ないた

あおおに


なきながら

いなくなった


あかおにないた


ぼくもないた

たぁちゃんもないた

せんせいもないた


みんな、ないた


 ....
今夜は月が明るい

そう思って
眠れない午前二時

感謝します、そのような言葉に


流星が降った


あの星はもう、{ルビ宇宙=そら}の果てで燃え尽きただろうか


手を ....
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タイトル カテゴリ Point 日付
ヨナキ自由詩311/2/20 23:18
5.15自由詩410/5/15 14:03
四月三日自由詩1*10/4/3 22:33
サニー自由詩9*10/3/21 20:40
帰れない自由詩12*10/2/10 22:31
三千世界自由詩4*10/1/28 23:37
ピーナッツ自由詩2*10/1/24 18:56
ウェザー・リポート自由詩6*10/1/19 15:40
スクラッチ自由詩4*09/8/14 21:43
大人になるということ自由詩0*09/6/20 22:36
何度もその名を自由詩8*09/5/26 22:19
バスケットボール自由詩4*09/5/18 22:55
gift自由詩5*09/5/14 20:41
いきなさい自由詩3*09/5/3 23:11
うりずん自由詩4*09/5/2 16:00
stop自由詩1*09/4/27 23:03
ひらめき自由詩1*09/4/23 15:10
ナノ自由詩2*09/4/18 13:10
フルーツ自由詩0*09/4/11 18:16
カワリニ自由詩1*09/4/4 23:00
フリカエル自由詩1*09/3/28 19:49
調子はどう自由詩0*09/2/27 22:31
みんなてき自由詩3*09/1/23 1:09
手紙自由詩2*09/1/16 21:00
優しい問題自由詩3*09/1/7 0:52
desiderata自由詩1*09/1/1 18:25
ザン自由詩3*08/12/29 22:51
カコ自由詩0*08/12/20 11:41
あおおに自由詩1*08/12/20 0:20
月と流星自由詩4*08/12/12 22:11

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