諦めの足りない慕情 抽斗のなかに詰め込んだ空っぽ
おなじ本を読んだって きっとあなたを真似できない
まぎれもなく私の時代をつくってきた人たちが、
いつの間にか道の途中、押し並べて額縁の中。

わたしは、
ガラス張りの向こうのモナ・リザを肉眼で見ようとしない人たちと一緒に、
一方向に寄せるだ ....
あなたが何気なく口にした言葉を載せた辞典が欲しい。

わたしに都合よく脚色される思い出と、
取るに足りない一秒を、美しいと感じさせて。

そうして わたしを作りかえて。
あなたの皮膚に、脈うつ血流に、閉じた瞼の裏側に。
私は残ります。

あなたが生きている限り。
わたしは、ここに。
吐いた息は透明
空気が綺麗だと深呼吸

肺に運ばれ
動脈を通り
体を巡って
静脈を通り
肺に運ばれ

吐いた嘘は透明
空気が綺麗だと笑った


もうかなしくないよ
そう言っ ....
コンクリートにできた
水たまりに
魚が空を飛んでいた

僕はそれを無感動に見つめる

雨が止んだから
傘をたたんだら
空に虹がかかっていた

僕はそれらを無感動に見つめる

濁 ....
窓をあけて
冬の匂いがしたら
温かいコーヒーを一口
いつもとは
ちょっと
違う味

長い長いマフラーを用意しよう
可愛くて温かい手袋
お気に入りのコートと
あの人が好きだと言ってく ....
a_ya(7)
タイトル カテゴリ Point 日付
無題自由詩316/11/6 19:13
魚は足をもつ自由詩414/11/30 1:21
組成する自由詩514/11/26 3:07
記憶自由詩413/12/22 2:53
亡くし者自由詩410/1/3 5:34
夢を失った子供自由詩308/11/4 20:44
冬の匂い自由詩608/11/3 1:14

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