海岸沿いの道を歩いている
知らない街の
あたたかい夕暮れ
家族連れも恋人達も釣り人もいない浜辺
白く砕けては打ち寄せる静かな波の音
水平線の向こう側はぼんやりとやさしく霞んで
パステルで創 ....
温かい部屋の温かいお皿に温かいシチューをよそる
くもった窓のむこうがわにはお月様も凍えそうな青い夜
ひとりだけの食卓はいつもより幸せだ
家の無い可愛そうな人のことを思う
霜の降りた土の上で眠る ....
あの日のことばかり思い出す
会ってはいけない、とわかっていたけど
もうこのままどこかへ行ってしまってもいい気がした
そんな夜
とうの昔に忘れたはずの電話番号
もう使われてないかもしれない
 ....
「あっあった!」


霧と霧を切り分けるようにして進んでいくと

突然視界が晴れた

目の前にに浮かび上がるようにして姿を現した

空中都市

止まっているのか動いているのか
 ....
ゆうこときかない言葉達が

もぞもぞ私の頭を這い回ったあげく

ついに耳の穴から噴出されてった

そのままびゅーんと飛び交って

空を舞い

遠くまで飛んでった

今銀河のはじ ....
木は、死を傍観する

花は、死を黙認する

すべての生は命を絶たれるその瞬間まで

静寂を守らなければいけない



私の感情は死を全うするまで休まらないのではないか?


 ....
かすれあうもつれあうもしくはかすりあう

点を傍線で結ぶと

やっぱりそこで絡み合う

わたしたちの関係は

さきっぽとさきっぽだけで繋がっている



かすれあうもつれあうも ....
私から流れ落ちる涙は君にとって涙ですか

それともただの青い雫ですか

透明な水ですか

しょっぱいんでしょうか

甘いんでしょうか

味わってみたいですか?



根拠の ....
隠さなくてはいけない部分まで
「さらけ出さなくてはいけない」
そんな強迫観念に囚われている
行為、
とそうその情みたいな哀れみみたいな
そんなやつがこうやってあわさって
夜な夜な繰り返して ....
季節の変わり目に
心だけ置いてきぼりにされた
そんな私のおなかは
春の夜風にさらされて
きりきりと痛む
手を当てると 
こんなにも冷たい

夢の柱がぐらついて
今現実に引き戻された
 ....
ずっとやさしく包んできた
大事に育て暖めてきた
そんな言葉たち
全て私から生まれてきたものなのに
どうしてだろう
この世の風に洗われた瞬間
石のように色を失い、凍りつく
発せられたその時 ....
ANA(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
知らない街自由詩109/2/15 22:46
落下していく、冬自由詩009/1/27 14:57
このままどこかに行ってしまってもいい気がした夜自由詩208/11/24 15:29
失われた空中都市自由詩008/10/10 9:06
燃える蟲自由詩008/5/9 0:32
沈んでく自由詩308/4/24 1:54
かすれあう自由詩008/4/10 14:04
自己愛自由詩108/4/2 22:51
成人幼女自由詩208/3/26 23:10
春、冷たいまま自由詩5*08/3/14 2:12
透明な言葉自由詩3*08/3/13 0:05

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