木を愛することと
人類を愛することと
あなたを愛すること…

しゃん しゃん しゃん
雪がふる
木のうえ 彼のうえ 山のうえ
しゃん しゃん しゃん しゃん
雪がふる

しばし ....
「書く」とは
肉体があげる悲鳴かもしれない

そこに僕はいない

ただ体だけがあり
悲鳴をあげている
苦しくて悲鳴をあげている
僕はいない

ペンがすべっている
勝手にすべ ....
君の輪郭を愛撫し
身を寄せ
しゃべり疲れたら
いつしか不安は消え

眼が覚めると 君が眠っていた
いつものように

朝、言葉はない
  武器はない
…いらないから
飾り気のおおい言葉やすがた
絵画や音楽が
人間にはなんと
奇妙に映ることだろう

眼に浮かべた悲しみは
人間の四倍

君の言葉のひとつひとつが
僕にはるかな記憶を喚起させる

僕 ....
なんでもないことで
ペンを走らせている

愛のなかで

書ききれないものを書こうとしている

そんなにたくさんの
想いがあるわけじゃない

数えられないほど
弱く
ピンでとめて ....
あの樹の陰に隠れているのはだれ
さびしそうに
じっとうずくまって
耳をふさぎ 目をふせて
なにを怖れているの だれが恐いの

だれひとりいない森のなか
こんなに静かで
鳥の音ひとつ聴 ....
鉄の車輪をゆっくり
まわして
また動きだす
僕の心が動きだす

その重さに耐えながら
決められたとおり
何時何分に
あの場所へたどり着くように
泣きながら
その涙の意味もわからず
 ....
僕が話しているのは

まるで君が話しているよう

だから君が顔をしかめると

僕は苦しくなる

君を喜ばせてあげたくなる

そのときもたぶん

僕は君のなかにあるほほえみの種に ....
遠くは近くにある
カーテンの裏
机の引き出しのなか
本の一ページ
遠くへ行きたいな
君と遠くへ行きたいな
黄金の陽が白い壁に照りかえり
あたりに歓びをまきちらす
肉づきのいい葉の一枚一枚より重く
なだらかな幹の淡い化粧よりたしかに
雨の歌は静かに
時計の針をとめた

あなたの顔 わずかな物 ....
あなたのちょっとした仕草や
ささいな言葉の切端に
どうしてだろう
こんなに悲しくなる

ただ歩いているだけ
ただ買い物をしているだけ
ただ笑っているだけ
なのに どうしてだろう
胸 ....
そう(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
自由詩004/1/4 5:36
遺言状自由詩104/1/4 5:34
自由詩003/12/31 13:32
動物自由詩203/12/30 12:30
自由詩103/12/30 12:29
森のなか自由詩003/12/29 0:53
戦士自由詩003/12/27 13:53
夜の会話自由詩203/12/15 0:59
遠くへ行きたいね自由詩203/12/14 16:28
雨の歌自由詩203/12/14 16:24
悲しみについて自由詩303/12/14 0:57

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