微熱のオブラートにくるまって
君の背に揺られているよ
あれは月をかじる猿だねぇ
バナナと間違えたんだねぇ ハハハ
のんきに雲を指して笑ったら
君は熱を出すと元気になるんだな と
あきれ声で ....
弁当箱を開けたら
いつも陽気に やぁ、と言ってくれる卵焼きが
いなくなっていて かわりに
君が嫌いと言っていた
春菊の白あえが 乱雑に押し込まれていた
ぼくは 胸の奥がしゅうん、となったけれ ....
タン、と小気味よく
鼻先の時間は切って捨てられてしまった
あたしはきっと
カチカチのパンに 申し訳程度に塗られた
バター、なのだろう

いつからハムじゃなくなったのか
覚えていない けど ....
深海とと子(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
情けないこども自由詩207/9/29 23:51
黄色い糧自由詩207/9/24 10:18
サンドイッチ・デイズ自由詩8*07/9/22 0:00

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