彼はたんぽぽの茎を握っていた
野原横にある水飲み場の小さなコンクリートの上で
彼の落とした帽子が濡れている
身をかがめて拾い上げたとき
握っていたたんぽぽが前触れなくぷちん、とちぎれた
 ....
たべかけの
チョコレート

蟻が寄っている、よよよ

たべかけのひとかけら
蟻の
所在地は
調べ
られません ペロペロ
スティックつきのチョコレートに
のりかえた 洗濯物 ....
いち、にい、さん
カウントをする
いち、にい、さん


意味
にかっこをつけてみる
「意味」
無意味なふるまいだ

きみの場所はとっておいてあるからいつでも
すきなときに
でき ....
わたしの
I love you
には
こころがこもってないよ
だから
コーヒーを
トーストにもしちゃう

りんごのパンが焼きたいとか
イーストフードから金属を抜いて
銀のスプンを接 ....
スプーン
十杯ぶんの芝居を
カーテンの外へ
放り出した
金魚や
うさぎが
ひっかかる
月も出ていて
とても明るい街灯だ
電信柱がないている
ひかりすぎて
カーテンの隙間がつめたい
テレビ
リモコンが撫でる裏側の埃
つめたい
氷がくらくら呑まれる




数える

飛ぶ

夕焼 ....
形が
怯えていた
形骸に
怯えていた
海岸は
プールサイドの
横で
歌うすべてドの音で
ドレミファソラシドと
歌う 枝ぶりのいい木があるんですその海岸の
崖の上に
葉は
広 ....
コンクリートに埋め立てられたての土手は足跡がつくから
わたしはそこに猫ちゃんを置いておいたよ
そこでにゃおにゃおいってたすけをよぶんだ
きっとうまくいく
にんげんは猫ちゃんがだいす ....
たくさんの切り取られたハイビスカスを敷いてわたしは眠っているけれども
ハイビスカスの香りがわからないのできっと覚醒しているのでしょう
指先が何をつまんだのか
海の端、その波
泡だっ ....
友里納(9)
タイトル カテゴリ Point 日付
たんぽぽ感覚自由詩108/5/25 9:03
ペコ自由詩108/5/16 16:33
いちという場所自由詩108/5/10 14:47
ジャムとりんごの関係ないよ自由詩207/11/27 23:28
まちなか自由詩507/11/2 3:00
ソケットがたりない自由詩007/10/27 19:09
惑星の頃自由詩107/9/8 20:28
猫ちゃんちょっきんな自由詩107/9/1 12:25
ハイビスカス・ドリーム/自由詩107/8/29 23:25

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