よどみない涙の音がする
あなたはいつも隅にいる
渚の色に似たものよ
深海ににたあなたの涙よ


やわらかな光があって
それを与える指がある
雲は陶器のようだよ
空も風ももう優しいよ
 ....
あなたの横顔が懐かしく、
僕は手を伸ばしてみたのです
南風にただよう
幸福のかけらのようなもの、
あなたの日傘をにぎる手に
すこしだけ集まっています


なれない革靴から
愉快なメロ ....
小さなうみねこが
街灯の上で恋をする
おもちゃみたいな波の音
テトラポッドにぶつかって
消える


苦しみのない海に
貝殻たちは寝転がる
わたしは桃の果汁を
うすい雲にわけてあげた ....
理科室のもろいメスで
恋心をちょっと傷つける
流れ出した悲しみは
窓の外のオレンジに似てるね


ママからもらった
指輪がすきなんだって言って
君は白衣の胸元に
ばらの刺繍を縫いつけ ....
あなたの言うつまらないことで
空のブルーがわらいます
色えんぴつをかじったら、
少しだけストロベリーの味がしました

あなたの笑顔で
お菓子の家のチョコレートが溶けて
それは大きな海にな ....
お風呂場にふった雨
バスタブに溜まった銀の雨
消えかけていたばらの芽が
音もたてずに開く とき


窓をすべる雨粒が
不機嫌な猫を起こしてしまって
引っかかれた夏空は
静かに笑って  ....
アヅサ(36)
タイトル カテゴリ Point 日付
海岸通り自由詩4*07/11/17 18:58
サニー自由詩6*07/11/12 21:23
夏のまぼろし自由詩4*07/8/18 23:32
放課後の塩素たち自由詩5*07/8/5 14:20
恋のかけら自由詩6*07/7/5 22:11
レイニー自由詩14*07/6/22 20:52

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