風、が
向こうの山から降りてきて
体を抜けて
そしてまたあっちに流れてく

風の粒、のなかに
きっかけは無かった

駅も、バス停もない
親だけが、年を取ってる気がしていた ....
結末、汗かき


送り送られ
虫の息、の青春
未だ未だ、の呪文


三十路に受託は
瀕死の青春

華々、それぞれ香る
そう 俗世的な もの



贈り贈られ
 ....
終点、固まる背中に
血が流れ出す
ドアが開いて
足を出す

痛めつけるような空気
この匂いは知っている
満腹のオリオン、を
好きになれなかった


確信があって
不安も ....
ひぐらし、ゆうぐれ
ひと吸い、
瞑る、心を透かす
風が吹く、
酸素が供給過多になる

晴れの日、は
減ってきた
大切に見送ることができたか
花火、
馬も牛も

畳に頬を ....
身の回りの、色を
表現したくなると
春が来る

過去の、自分の言葉で
火が灯る
ほうほうの体
で、海馬を片付ける

気障、な
気候が「せっかく」を多用する
か、ら
 ....
かわひらこ、が
ずいぶんお利口に
触れあう


初めて、は
どれも素敵だった

流れ星が
周囲の光を食べて
夜空で一番輝いたとき
羨望と後遺症に手をやいた

透明 ....
 
窓の外の、
引力や生き物の息遣いから生まれる
有機質の、音を
ラヂオの代わりに耳にいれる

いくつかの後悔や
選択の不安さに沿うように、して
またグラスの氷が揺れる


 ....
時間、を米や茶に変えて
そして口から胎内へ、を
繰り返すことで
老いるを体現している


思考の配管、が
複雑な地図を要するに至ることを
経験と呼ぶなら
あまりにも不合理 ....
静寂、
週末の精神的渋滞
万事休す


生き物の毛をむしった服で
心まで温めようとする
愚かだわ、愚かだわ

窓は薄暗がりの世界と
色のないふたつの目玉と
内と外を映す
 ....
知識の果実、による
異常肥満の精神
に、は
揺れる火が怖い


聖堂は黙す
ひざを折る彼、の
芯を修繕することを
慎ましやかに受け入れる


となりに並ぶ彼女の
骨の ....
食事のさなか、に
トマトが
夏を浴びせる


緑が育った泥んこ、が
味に乗り
深い陽の薫りを放つ


食卓、のうえには
季節が舞う、のが
正解



てんでに、 ....
想像、とは
経験を必要としないものだ、な

萎びた公園の
寂しいベンチは
知っている


きゃらめるを裸にして
折り紙をする
ほっぺがすぐに
沸騰する

彼女、は
 ....
珈琲を飲む時間を惜しんで
紙に踊ることばを
オーディションしている

ボールペンの先を
数本、スプラッタにしたが
レターセットの封筒を
数枚、天涯孤独にしたが

ダンサーの調 ....
意識、を始めると
ダイヤが乱れる


短い青を渡れず
交差点に立ち弾劾さ、れ
ルーチンワークに
組み込まれ、
システムの創造が成される

宇宙理論を破壊的に
誹謗する ....
どでん、の大怪獣

おとなに、なりたい
わたしの獣、


不渡り手形のよう、な
今夜
消化不良のカンタータ
語るべき旋律はゆらぎ
唱歌のサビに似た
主観を廃したモラルは黙す
 ....
曖昧に融ける
金曜日の書庫に、は
ぼふん、と
イマジンに道が出来る



置き去りの教室で
靴をそろえたら、逝く
放課後の倫理に則して
ティーをたしなむ彼女は
金曜日の書 ....
画一化され、再構築される
夥しい思考の、洗礼
の、なか
ライフルで射られた足が
ひとつの開発をはじめる


おしゃべり、が
長くなりすぎないよう、にと
区切り、ながら
 ....
世の中はヨーイドン
クラウチングスタート、で
ピストルを待つの


ぬかるみに膝を付いて
やっと立ってる右足が、
世界とのバランスを崩す
宗教戦争の外、に出る

 ....
心臓、は
従軍する
かたち、を護るため



こんにち、までの
利率を導き
身の上話、の
清算を迎え入れる


ただしく在ろうとすることは
ときに、愚鈍を空炊きし ....
生まれたとき、
酸素を必要としたとき
か、ら
福音が響いている


アルコールが残る
月曜の朝、に
は、太陽が恋人だ、と
叫びたくなる
四つ目の角を、曲がってみたくなる

 ....
代議士の舌の上、
に住まう
なら、
斗南を喰らって
飢えを飲め


狂れ心に共鳴する
喉元、
みそ汁で火傷

掻っ切らなくても
真っ赤、真ぁっ赤


 ....
アンドロイドは、呼吸する



ラマダーンに輪廻を解説する

入道雲が1座、
カオス理論に途方に暮れ、ても


光あれと叫ぶ


光あれ、と叫ぶ



そうし ....
とんちんかんなシルビア
たて結びの赤いリボン

可愛くない絵を描く
愛されたくないと嘯く

手紙も書かない
赤いぷにぷにしたインクじゃなきゃ
書かない
届かないよ、って
 ....
ひしゃげた真実を
縫い合わせる、ように
なにやら、はたはた
と、せっかちな右手


寂れた街にも
喧騒という虚栄心を
夜に素直なことも
混沌で覆ってしまえば、いい
欲に ....
尻切れとんぼ、の
行く先に
新しい季節が廻る

秋袷、
肌寒い朝夕の証
ビロードの闇、が
刻一刻と
たんたんと
たんたんと
急いてやって来る

太陽は宙へ嫁いだ ....
趣味のいいワイングラスに
昨日ためこんだ夜の雫、
上品に傾けても
逃げるように失われていく


アンティークなこの脳の活動には
ねじを巻くのと同じような要領で
こんぺい糖のよう ....
アンドロイドになるのは容易い




くだらねえ、というなら
くだる人間になれよ馬鹿だな
愚かとかももー安っぽくて
足りない
足りないから100万回くらい言うよ

でもそ ....
ロッキングチェアーにもたれた
揺れて、揺られながらも
パパに貰った上手い生き方
が、出口を求めている

夜の内、網戸の向こう側
君の描いた闇、に似た闇が
すそを広げていく
 ....
アンドロイドになるのは容易い


右足から、脱却

酸素すらも、
身体を通れば純粋でなど
いれないのだから
僕らがプラトニック、で
在り続けられるはずはない

ので、 ....
アンドロイドになるのは容易い

毎朝 世界にいざ、入獄
反復する彼の言葉だけ持参

雨ざらしの秘密
振りながら縺れる水、を笑う


時に大きくうねる
波、それからプラト ....
うわの空。(33)
タイトル カテゴリ Point 日付
起源の色を操ることもできる。自由詩1220/3/20 22:28
廻り廻りの直線。自由詩219/10/18 22:37
踏切、ユビキタス。自由詩119/2/8 20:35
追憶のトリガー。自由詩318/9/2 4:51
ファウスト的衝動。自由詩518/4/9 1:02
つむじまがりの思春期自由詩316/6/12 23:50
真夜中のブレーメン自由詩216/5/5 0:31
鉢植え、の彼女。自由詩216/3/12 23:35
日曜夜明けドリップ自由詩715/12/12 11:54
承認のサンクトゥス自由詩615/10/16 0:42
西洋料理の、はなし。自由詩314/2/22 19:35
アンダーラバーの追憶。自由詩213/12/7 20:05
原始反射でゆめをみる自由詩213/11/20 16:26
溜め息レディメード。自由詩212/2/7 0:43
酔いどれカンタータ。自由詩712/1/7 2:31
金曜日の書庫自由詩2*11/12/23 0:48
案の定の定理。自由詩5*11/12/17 1:32
ワスプの庭園。自由詩4*11/12/11 22:14
うたいびとの仮り宿。自由詩6*11/12/4 18:24
信徒への手紙。自由詩10*11/11/29 13:44
パブロフの犬の唄。自由詩108/10/21 18:23
ライフ自由詩4*08/9/13 6:55
シルビア自由詩208/2/3 3:39
スロゥテンポのお化粧。自由詩608/1/10 1:34
オーガニック鬼鬼。自由詩2*07/11/20 3:03
アンティーク自由詩6*07/9/9 0:48
ライフ自由詩3*07/7/31 18:10
あまのじゃく。自由詩5*07/7/31 17:17
ライフ自由詩4*07/7/26 5:53
自由詩7*07/7/24 22:52

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