三日月に人民服着て国慶節


漢民族 帝国の龍 飛天へ昇る


龍神立ち昇る漢土の風は濁


三日月に迷彩色 冴え返る軍務の友


腕章に黒く特務を染め抜いて 天
新月に偵察機に乗る


北の軍隊 広場で一糸乱れぬ行進


月 作戦に呑み込まれても 我に希望
曇天に各自の太陽 腹の中


新兵は三日月に鍛えられる


彼は愛だろう この昼この夜に
脊髄 弾倉に充填の意味


念のため 意味を武装する


情報 ゲリラ戦 読書勝負
雷鳴が声うしなうほど合一し


翼なんぞ削ぎ落とし作業する


銀河のカケラを食べてみる
今の今まで詩の神がいたのに


夜長に蛍光灯が書を照らす


夜景が女の人の洗い髪のようだ
晴天に支えられた計画がある


秋の涼しさを楽しめた自分


常緑樹 枯野はテカテカ燃えている
昨日の続きを話したそうな風だ


グラスの冷水 飲むエロティシズム


コスモスの蝶々追って来る日射し
魔や天の血統濃くなるこの夕べ


良書悪書あってそれでも地球は回っている


意味の子を産む子宮脳髄の良好


パソコンの扉・家の扉には鍵かける


意味の扉の前に立つ私兵
 ....
その路地ふと折れると銀河


上向いて銀河の下で眠る


銀河三丁目十一の四 我が家あり


目瞑れば銀河の中で暮らしていて


銀河の土地を踏みしめている


レモン絞 ....
広葉樹に秋陽 輝き濡れている


世 離れて 遠くから持って帰る


空想に空想 重ねる秋日和


富士山の裾 色めき撫で肩だ


富士おんな山なれば火口に欲情す


己 ....
眼球 取り出して陽に当てたし


日暮れてブルース流れている 部屋


松の幹 たなびく白い布の主張
目を瞑れば世界 あれが地球


心像を凝視して 風景が見える


内向するベクトルが外界を貫く
小鳥たち華やぐ喫茶 食器わらう


万事整えながら仏霊降り来るをじっと待つ


魂は餓えて水物ばかり欲しがる我
書物に手を伸ばす 善行


坐したままのAV行為が業となり


昏い体に妙法は良薬


悪魔・天使 流動して 築く
ランボー読めば青い焦燥


空気との接触 半裸の肌


風のない日向にブンブン現れ
溶接の火花とぶほど推敲す


また一つ霧中に荼毘 灯りゆく


雲割れて百条の光 降り降る
透明なので正座して視る 秋陽


銀河の尾が見えるような青空だ


常緑の緑を眼が食べている
納豆御飯食べ MTV英語歌


細る月 照らし出された虫の息


リビドーの濁水に咲かす大輪の明度


衝撃の壁あるごとく気温上昇


桜の古木 匂い立つ秋日


樹木に ....
止まっている扇風機が一人でいる


風が誘って 空は胸 はだけて


常緑の葉を噛んで 木の指 愛撫
各々が異界へと行く書を携えて


書を取ると旅始まるだろう 今 ここで


長い夢の中で 秋分を迎える


シルクのパジャマ着て 木星周回軌道へ


重力を打ち消すような秋の陽 ....
秋のある場所に走っていって


風は勇気のありかを知っている


冷めはじめた空気を味見する
虫の声が秋の夜を偲び


街に溢れた陽光と抱擁を交わす


陽を受け入れて秋の体を透明にす


ビルとビルの間にコスモスなど咲かす


夜が長く影引いてあなたとの時


 ....
通行人流れて そっと見詰める瞳


街の角角に立って祝福している


各都市が目覚めの声を挙げていて
水晶を垂らすと地球が凹む


地面に円書いてテレポートする


石蹴って石に聞く帰り道
夏 愛着のタオルのように使い込まれたよ


夏をカバンに入れて持ち去る


曇天に街が映り込む電飾 キラリ


都市が閃いて詩文が海溝に積もる


アスファルト・鉄筋・車軸 振 ....
華やぐリビドーで四季が巡る


さざ波が陸と戯れ転がっていて


蝉時雨れ細りつつ出来事が遠のく


息ついて眺めると回転機械ばかり


あの日の昼どき過ぎに虹想い


 ....
雲なんか空に置いてみる


ひいらぎ束ね振って祓う


木と私の間に確かに秋がある
言葉のカケラ集めて巣を作る


ほの白い繭玉昏い寝間のすみ


蛍光下 本を読んでいる君がいる
大気ゆさゆさ揺れて急ぐ秋


台風を秘かに待って夜の雨


雨音に虫のすだきが溶けてゆく
アハウ(608)
タイトル カテゴリ Point 日付
国慶節俳句5+*09/10/1 15:53
盗まれた月俳句3*09/9/30 8:04
三日月俳句7*09/9/29 10:53
文学ゲリラ俳句509/9/28 16:14
雑詠俳句309/9/27 17:50
夜長俳句309/9/26 20:59
晴天に恵まれて俳句3*09/9/25 8:19
雑詠俳句4*09/9/24 15:53
雄鶏博士俳句4*09/9/21 20:26
銀河5句俳句3*09/9/18 9:07
雑詠8句俳句3*09/9/17 16:39
松の幹俳句3*09/9/16 19:48
内向の果て俳句3*09/9/15 16:49
仏霊俳句2*09/9/14 16:12
悪魔天使俳句209/9/13 17:00
青い焦燥俳句109/9/13 11:20
101条の光俳句5*09/9/11 9:28
そして秋俳句4*09/9/10 10:12
雑詠6句俳句3*09/9/8 16:12
エロチック!俳句3*09/9/8 11:05
雑詠10句俳句4*09/9/7 16:23
秋のために俳句4*09/9/7 9:38
常に蝶が舞う俳句309/9/6 20:11
流浪俳句4*09/9/4 17:34
俳句409/9/3 10:04
街を聴く俳句5*09/9/2 16:59
夏の微熱俳句1*09/9/1 17:03
ほのぼのと秋俳句1*09/9/1 10:21
カケラ俳句2*09/8/31 15:30
台風を待ちながら俳句1*09/8/30 22:26

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