その道を行くのだ!

巨大なスフィンクス
詩人達の間を抜けて

理性と情熱
我らの持ちうる 全て
詩人の謎に答えつつ
渾身の一打は この胸にあり
遊撃しつつ 通過してゆけ

ラン ....
そして いつか
魂が おさまる場所
魂と肉体が完全に同期して
なに 過不足ない 満ち足りた
まわるい場所へと

全て 全ての 人々が
人生を楽しみ
取りたいだけの 汗を流し

満ち ....
東に開かれた 窓があった
ソファーにもたれて
書物に目を落としていた

部屋を採光された 光が
うねり 本を照らす

読み継ぐ事に 少し疲れ
目を空へと あげる

陽光は石をも貫き ....
いつ果てるとも知れぬ 有刺鉄線
歩哨は立つ
何を見つめ

補給しょう 
サイロの上の刈り込まれた 芝は緑だった
その 小高い岡 
盛り土のいかめしい こぶ
サイロに開口部があって
時 ....
都市は
石と風のコントラスト

開けきった 窓から
円形の空のしりぞき

視線は永遠を求め
白い雲を追う

近くに目を落とせば
中層住宅・オフィスビル
ガラスが日に輝き
祝祭の ....
歌は変わらず
私は ここに

歌は変わらず
そして 私は ここ

午後の日を 浴びきって
街を そぞろに歩き
ふと 立ち寄る喫茶

有線から 流れる
なつかしい 洋楽ポップ

 ....
天気図を六時五十二分に見て

今日を定めてる
諸天に感謝の目配せを
東向きの窓から

空を見上げたなら
一日は 地球の自転に同期している

沈香をくゆらせて
勤行・唱題が体を目覚め ....
空がこんなにも 開けて
甘い曇天が ひっそりと退くと

天空から秋の雲が垣間見え
私は視線もろとも 空へ 飛び込んでいる

空中を滑空する 夢
この秋空のなみなみとした 胸

陽光の ....
我々は 自由の意志から
朝 六時半に目覚め
日常をこなす 事と決めた

契約書類に 判を押す
社会に向かって 己の力を放出する

高層ビルも サンダルも 今日の新聞も
そんな意志から  ....
また一つ 秋が深まった
日々 透明な大気が 澄んで

また 今日の思い出は彼方へ
遠く 降り積もるのですね

桜の葉は 紅葉しているのでしょうか
あの 岡へ 登らなくては
人気のない
 ....
偉大な 来光を祈る
密かな 朝焼け
夜たちの気息が
静かな 朝焼けに 消える

黙したまま 祈る

日輪の再生
精緻な 軌道の再現
来臨の風
小鳥はさえずり

長き不在の今日
 ....
か細く続く この小道
深い草いきれ 
すだきは始めた 虫

見てくれ これは歴史を貫く
細い糸のかがる 小道
静寂で
激動の現象はマーヤ(幻想)に過ぎない

高原のとある小道
草い ....
空を陽射しが 突き通し
清らかな大気が 流動する
空はあくまで 透明 
これが 今風の秋なのだろう

小さな花壇 陽光は乱反射し謳歌し
静かな羽音が透明な秋の空にほどける

蜜蜂の羽が ....
日常の 些事に惑いながら
とある都市の 私の小さな小さな
城の一室へ帰りを急ぐ

神田に一万円握り締めて行き
二千円で購入した『魯迅選集』全十三冊

文字たちよ
そして魯迅先生は何とお ....
夏だというのに
窓も開けられず
あの密やかな 夜風も楽しめない

相変わらず 締め切った部屋
クーラーをきかせて

嘘のような 蛍光灯の下
仮想の君に読んでもらう為
キーボードを操作 ....
夜と静かな 闇
寝入りそうな 息をして

この夜の底を待つ
深夜の二時に訪れる
空想の扉とともに

深い 井戸の底
空ろに響く
闇に闇を重ねた
秘密の場所

この小さな部屋から ....
午前の陽が
空間に満ち満ちて 
こぼれそう

木々の緑に
この陽光は 留まり
深い瞑想の光合成が
効率よく 静かに浸透して
一葉は重く 沈む

地球の裏側で
ラプラタ川のほとりで ....
いったい この世界は
どうなっているのだろう
この世界は どこへ向かっているのだろう

いまだ 戦火やまず
気候変動は どうなって
そして地震の襲来におびえて

確固とした 己の心も定 ....
夏がゆっくり 歩み
晩夏のうしお
ひたひたと
我が胸を濡らし

透明な羽根 輝き
つくつくぼうしは
夏の最終章を寂しげに歌い上げる

木々の圧倒的な緑の先に
秋の気配は
そよぐ風 ....
暗く いつまでも
手の届かない
漆黒の宇宙

この宇宙空間は静謐
汗をかく肌は
触れる事が出来ないほど
純粋で真空

漆黒の宇宙空間は
『愛』の意志で満たされて
『善』の理法が貫 ....
今日は この交差点の
大きく開かれたウインドウのある
明るい店に
十トントラックが
飛び込んでクラッシュするほど 愉快だ

この青空と白い雲から
甘露の甘いしたたりが 降りる
そんな事 ....
焼き焦げる様だが
妙にすがすがしい

肌を圧する
開放された 陽光

豊饒の光
真夏の午前

植物は緑に照り返す
光合成は静かに進行して
草いきれの小道を満たす


光 満 ....
よく 浄土教で光の事いうね

お迎えとか浄光とか

西方浄土は光に満ち満ちていると

浄土の光 イメージできる?

強い 光だよ

白光 輝く


最近見なくなったけど

 ....
海洋 うねり
渚に 流れ来る

浄化された うしお 
ひたひたと

襲い来た 情熱が
渚を 狂わす
雄叫びが地鳴りを 
誘発して風が起き

そんな時は
人知れず 渚へ降りてゆく ....
黄昏をそっと飲み込む部屋で
夕闇の迫ってくるのを
静かに 待つ

大いなる大地の
昼と夜を
この地球が音もなく航行するのを
額のにじむ汗に微風を感じながら

夕闇の光で織る
繭玉を ....
陰樹の茂りに
やさしい 幻を見せて
吸われた強いタバコ

陰でささやかれる 会話
もうろうと 煙り
奥の端の席に 織るべき 夢

この店は 沼の匂いがする
湿りの温もり
肌にしたた ....
また 再び 
戦われるべき イクサ
事の正邪が明確に映る
天かけて 空

巨大都市 驟雨 イカズチ

記憶の彼方
正邪 境界面にすっきりと分け

また 戦われるべき ノロシ
天変 ....
巡り来る また 夏
六十年の時

英霊と戦争で亡くなった 
全ての人々へ

鎮魂の思いにとらわれ
この 暑い日々に
あなた方を 偲ぶ

神風が吹くと信じて
現人神の帰依に
恋人 ....
今 朝日を額に受け
まぶたの裏には
暖かな血流を感じ

息を整え始めた

鳥の声 高く昇り
青空がイメージされる
白い雲と

背中に負った 過去が流れ出す

(悔いるべき愚行) ....
透ける 青空
高き 雲
夏の太陽
留めたる
秋の収穫
ぶどう狩り

ぶどう棚から
こぼれ来る
木漏れ日 キラリ
ぶどう房
輝く ルビーか
ぶどう房

一粒 口で弾けては
 ....
アハウ(608)
タイトル カテゴリ Point 日付
迷宮詩人自由詩1*07/10/19 22:05
まわるい場所自由詩507/10/19 12:08
明・暗自由詩707/10/17 20:43
補給しょうは夢見るのか自由詩107/10/14 20:19
都市自由詩607/10/13 10:22
歌は変わらず 私は ここに自由詩207/10/12 15:29
夢のブロガー自由詩207/10/10 19:45
朝に空を見上げて自由詩807/10/10 7:47
精神の自由自由詩1*07/10/9 8:27
また 一つ 秋が深まる自由詩207/10/5 9:47
来光を祈る自由詩107/10/2 9:00
挽歌の夏自由詩207/9/17 21:39
新たな秋自由詩007/9/16 12:07
書物を読みそして書物に読まれ自由詩0*07/9/10 19:54
夜の罪悪自由詩307/9/8 22:28
筒状の各々の夜自由詩107/9/8 2:12
秋が・・・ラプラタの詩人へ自由詩607/9/4 8:41
憂慮 (いったい この世界は・・・)自由詩207/8/31 16:45
晩夏のうしお自由詩907/8/28 8:48
失われた惑星マルディク自由詩107/8/14 9:08
クーラ シェイカーに捧ぐ自由詩107/8/13 19:55
善悪実験自由詩207/8/9 9:02
コロンビア映画の自由の女神は浄土の光自由詩107/8/3 22:52
渚にて自由詩007/8/3 22:20
繭の部屋自由詩8+07/8/2 16:52
女の店自由詩607/8/1 17:09
また 再び自由詩207/7/30 17:08
英霊たちの午後自由詩507/7/27 9:21
今 この時自由詩607/7/25 22:15
ぶどう狩り自由詩607/7/24 20:03

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