空からは
乳と灰が溢れて
現実味のある
灰色の雲は気だるく
生あくびを押し殺している

今 雨は
この地上に幕を掛けたように潤すだろう

乳と灰が溢れる地上は
液化燃料が燃えて
 ....
     青の章〜知性の風
     赤の章〜情熱の相
     黄の章〜深遠の底      
(ビデオインジェクターでヒーリング系のイメージフィルム流れる)
(海 ....
雨を宿して
ポテンシャルある 静寂
また 再び 灰の日

風のない時に

覆いをかけた

雲は空に浮かんでいる
そして 液化燃料の燃えかすは
そっと 灰を地上に降らした

午後 ....
注ぎ込まれて
無味と無臭の飲み物
ガラスコップの水は

器 照明にはえて
注がれた 聖な液体 みず

私の息づかいを飲み込んで

円筒形を保って

今 筆の勢いはテーブルを揺らし ....
雲の影が
大地に映って

窪んだ土地に
雨は集まる

湖水は生成されて
鐘楼のような高い場所で

水面に雲は捕捉され
風が起きる

雲の鏡像は乱れる

人は湖畔を歩み
平 ....
ルビーの輝き 妖艶の肢体に
クリスタルの瞳
山猫の佇み
都市の野性に
ちらりと流す目 凍てついて

世界から山猫が消えて
この人界に生まれ変わり
猫の魂(たま)たむける
優美な肢体の ....
東洋の衣擦れの神秘
東北アジアの声
か細い娘たちの声帯が

鈍く くすみ 角の取れた 重い 
エイトビートに乗り始める

ひとたび 音楽チャンネルを無造作に回せば
ロックエイジ 二世代 ....
常緑樹と
冬枯れの木々は
まだらに生息していて

こんな小春日和には
液化燃料の燃えかすは
静かに窪みに沈殿するから

常緑樹が光と濃厚な二酸化炭素で
光合成の声無き法悦に浸っていて ....
茫漠と空
暗闇 満ちて

ガラス片を散らした 星々
月明かり 銀の細い線
その腕を伸ばし

木々の枝
関節は節くれだち
月から伸びた銀線
冬枯れの枝に接点を求めて
その成長に揺れ ....
蜜蜜しい 月の光に
浮かび上がってくる
接木された果樹

いまだ 若々しく 細い幹
その端端がしなり
たわわに実る 赤

林檎の熟れた香りが
そっと 夢に漂い

若木ばかりの果樹 ....
千九百四十九年
世界の中の『紅い星』
新中国は成立

黄河 長江の濁した流れが
その時 悠久を語っていた

システム 国家として成った
新国家中国

へんげのごとく 目まぐるしく
 ....
きんとした
爽やかな空気が
空を大地を満たして

あの路地を折れた
静かな小道は丘へとつづく

ひっそりと冬枯れを始めた
雑草の生い茂る細い道

つる草の茶色に枯れた茎が垂れ下がり ....
空は そっと倒れこみそうだ
深い雲がみえて

時は静かに止まってしまい

庭先に灰は降りて
やわらかな綿毛が吹き寄せて
湿った窪みに時を
ゆっくり積み重ねている

凍るように
音 ....
夜の始まりは
もうそこまで来ている
この夕刻の佇まいに

街よ 街よ
幾千人の人が

整備された
君の歩道を歩む時

街路の樹木も色づき
寂しげに 落ち葉も 舞う
この風に
 ....
晴れやかな
子午線の午後

東経はユーラシアに
張り巡らされ
北緯は赤道を北上して

ナイロンの投網
透ける青の糸
この空に張り巡らされている

地の湿った所
窪地の巣穴に
 ....
目配せを!

広く 薄い
鈍く沈んだ
充血した目で

この曇天から
見つめ続けた 
梵天の瞳

遠くまばたきをしている
曇りの灰降る 夕に

大きく息をして
大気に散る 闇 ....
白い浄化を溢れさせて
黒澄みの空

甘く 冷たい
雨を滴らせて

カーテンの先
闇の深みから
雨音は ほてった一日を
冷却して眠らせる

人は明るい蛍光灯の下
深い息を溢れさせ ....
液化燃料が
静かに燃えて
街に灰が積もり
鋼鉄の箱を疾走させ
アスファルトは
平行に立ち上がる 蛇
どこまでも続き

ゴムのわだちが軋む

騒音の車道を折れると
路地が佇み
生 ....
正しい 陽光が見える
肌に心地よく
暖かな圧をともなう

今日を確信させる
無色・透明の公正な陽射し

なんぴとも
この太陽を正しく享受して
あまねく
全人的に正しく暮らさねば
 ....
いっそ 四季を消してしまおうか
心地よい日に 均してしまおうか

曇天の雲 垂れ込め
視界は暗く
雨の混じる 歩道に足音

涼しげな日
空も街も
僕の好きな 
灰色に沈んでいる
 ....
きんにくを やわらげるため
首をゆっくり 回す
伸びをして 深い息をついたら

本を読みつつ
心が弛緩して
魂が解放されてる

喫煙喫茶のいつもの席
音楽がたおやかに流れて
集う  ....
鮮やかに 雲が 
青空から 吊り下げられて

細いナイロン糸が
結び目を のばして

雲は動く
己の腕の寂しさが続くかぎり
雲は行く
己の知らないくにざかい

雲の影が落ちる
 ....
明るみが つぶやく
影が出来ていて

潅木に 優しい陽光が
密かに 染み渡って

今日 静かな作業を編む

コスモスを風は包み
清涼な空気は
明るさを溶かし込む
ソーダ水の輝きで ....
大地と空が
触れ合い
お互いを確かめ合って
一つに溶けている

横たわる夜は
静かな寝息が
そっと 部屋から漏れていって
夜景の街を満たす

夢 追うように
ベランダから
夜を ....
靄が立ち込めて
息を止めるほど
鈍く 濁った 沼

曇りの空を
正確に映し出す
水の留まり 
大地の無意識は 静止していた

息継ぎが罪悪のような 静寂に
時として 陽射しは落ちて ....
それは 驟雨
我々は 再び
時空を追い越さなければならない

足早に車道を突っ切れ

大気の重々しい臭い
揮発油は燃焼を続けているから

注意深く
荒野の自然から学びなおし
そし ....
今朝から
祈ってみた

軍人も同じ人間
天国へ行けるようにと

かわいい息子 娘もあろうて・・・

お父さんやお母さんが
地獄ゆきでは
子も泣こう

祈ってみた
天国の白光の ....
涼しげな 東
日光を額に集めて

ヘッドホーンでKoяnを聴いている

美しい景色 
爽やかさ
乱れる 光線のなか

地獄の叫ぶ Koяn
バターに溶けた錫を流し込む 堕天
黒 ....
午後の陽射しを受けている
窓が開いて
レースのカーテンが揺れて
ガラスは 遠い空を 白い雲を
水平にたたえ 映した

時おり 
子供達の歓声は
静寂を乱し
小石は投げられて
うすい ....
天を突き通す パルス
尖塔を仰ぎ見て
コートの襟を立てて
足早に通り過ぎて

石畳を睨みつけ
落ち葉のささやきを
スケッチしたなら

帰るべき部屋で
レトルトは加熱され

言葉 ....
アハウ(608)
タイトル カテゴリ Point 日付
乳灰(二酸化炭素)と常緑樹自由詩207/11/30 10:54
恋愛の三形態  色彩が・・・未詩・独白007/11/30 0:52
今 一つの詩は自由詩107/11/29 16:33
ガラスコップの水自由詩3*07/11/28 16:31
鏡面のさざ波自由詩207/11/27 22:38
猫 愛でる姫自由詩007/11/27 10:27
東北アジアの声帯自由詩207/11/26 16:49
冬枯れて自由詩207/11/26 9:20
ガラスの輝きの夜自由詩3*07/11/23 22:02
接木された若木自由詩207/11/21 16:36
秘められた日本自由詩007/11/21 11:02
快晴で自由詩5*07/11/19 8:45
見上げれば曇天自由詩407/11/17 14:42
初冬の街自由詩9*07/11/15 16:00
有翼のめばえ自由詩5*07/11/12 10:01
梵天(ブラフマン)自由詩7*07/11/11 16:14
自由詩5*07/11/9 19:50
自由詩6*07/11/6 15:58
光の選択自由詩407/11/5 10:18
街のスケッチ自由詩307/11/2 16:15
ねえ 細胞がふるえてる自由詩7*07/10/31 15:24
糸を放つ自由詩14*07/10/30 10:21
秋は逝く自由詩11*07/10/29 9:20
横たわる夜自由詩807/10/26 22:07
釣り糸を垂れる自由詩6*07/10/26 16:39
驟雨自由詩307/10/25 16:40
軍人昇天委員会自由詩1*07/10/24 17:05
KOЯNの群量自由詩007/10/24 8:20
窓から人工衛星が見えて自由詩207/10/22 20:39
錬金術自由詩207/10/22 8:57

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