太平洋を撃つ!
弓なり 撓り
神国日本
あの 古戦場から
ひなびた 山村から
高層ビルの谷間から
およそ神国日本のいとおしい地 巷 山河
南無妙法蓮華経の大音声と共に
....
売れればいいって もんじゃない
俺にも作れる 恋の歌
インスタントの歌うたい
一発屋ならしめたもの
飛ばず鳴かずで
すっかり ポシャリでございます
売れればいいって もんじゃない
恋 ....
売れればいいって もんじゃない
俺にも作れる 恋の歌
インスタントの歌うたい
一発屋ならしめたもの
飛ばず鳴かずで
すっかり ポシャリでございます
売れればいいって もんじゃない
恋 ....
振り子は チッ チッ チィー
奴らは魔法を使うんだ
言霊 音霊 自由に操り マリオネット
エレキの弦は ビィーン ビィーン ビン
舞踊の魔術はお手の物
あなたの言葉に染め上げて!天馬 い ....
女が欲しい 女が
完ぺきな女が
瞳は語るんだろう
心が映える まなこに光が
荒れ狂う 現実を正視して
口は優しく 正しい言葉を吐き
心は程よく 緊張を温めて
女が欲しい
....
アイスコーヒーを注ぎいれた グラス
暖かな部屋
午後の陽射しは
読み止しの本の名は
『ルネサンスの占星学』
人が ぱらり ぱらり 行き交う
食器が カチ カチと音を立てて
動 ....
幕末
鎖国の眠りは三百年
時
ガ・タ・リと音を立てて
仕掛け人形が宙を舞うと
あの錦絵に描かれた
土蜘蛛が江戸の巷を闇に乗じて跋扈していた
東京 東京と小さな声で囁いてい ....
部屋に射し込む
だいだいの日
焼香にきっぱりと想い
立ち昇る
紫雲のたたえた水煙
空間にたなびいて
仄かな薫りに引き付けられた
靄のごとき幽体 浮遊して
見事に手の様 ....
一体の まぎれもない人の体
アスファルトに冬の南中
影 長く
四肢を伸ばせる 人体の影
いつつ
直立している
接地された足
影は添う その歩行に
しかし 影 いつつ
....
湿らせておくれ
軟らかくしておくれ
骨に響く 歌を聞かせて
骨に響き渡る 言葉を その発声で
骨にひび入る 言霊が咽喉から溢れて
潤った声帯は愛に震えながら
情感が喉から零れ落ちた ....
竹 光る 竹林
奥深く
開けた場所
みみを澄ますと 聴こえ始める
大白法の 南無妙法蓮華経
なな色の虹の天蓋に つつまれて
美少の少年 結跏趺坐し
お祈り 申し上げます ....
ポットの注ぎ口から
授乳温度の液体ネコを流出させて
膝の上に置く
ネコは不定形
とろーり とろーり
湯気を立てて
うたた寝をしている
ネコの脳波はカップの上で波紋を立てて
き ....
薔薇に鶯 このはなさくやひめ
ぽっぴアートの色合いが
なんだか てらてら 西方浄土
ふわっと浮遊 の フレンチボッサ
薔薇に鶯 このはなさくや
新春 色彩 ぽっぴが伝統
飾り羽子板 ....
空間のほとばしり
陽射しは くね くねっと のたうち
ホ・ト・バ・シ・ル
春だったりする日
肉体は軟らかく 伸びきって
太陽を握りつぶしてみたり
口の中のキャンディーだったり
ア ....
立ち昇り 斜頚の日
紫煙の薫りに不思議に色めき立つ
煌き 重い日輪 くねる日差し
とどかぬ窓のない部屋
赤外線ヒーターの鈍い光に目を そっと閉じて
紅い瞼の裏で
妖艶な瞳 輝かす
....
息が途絶える 闇の極北
袋小路 薄汚れた壁
暗黒の針 立つ 視界
視野はつづまる
うす暗闇の復員船
船倉の壁のシミを
いとおしさで見つめ続けた
どこへも行けない
終わりが ....
心を のべひらく
凪いだ 北の方へ
静まり返った部屋で
北向きのベッド
伏臥した 頭の上を
船が通り過ぎている
北極海航路が開かれる時
涙は溢れるのだろう
極海に船影が ....
乾ききった滴りの速さで
砂漠に打ち捨てられた
砂時計は時を刻み始めて
砂礫の大山に沈む
夜の生き物のように蠢動する
艶かしく くねくね
流砂は崩れ去り
乾いた海へ向かう
防波堤 ....
南中 傾きかげん
午後は冬枯れて
ゆっくり暮れ始め
つる草の茎は乾く
雲が湧き立つ
空き地の水溜りに
空が留まり
太陽が雲に隠され
疾風が翔る
空と大地が近づいているだ
....
午前の安らかな居眠り
窓の風景が寒い冬枯れて
モノトーンの射し込む光に
アケビの橙が透視できる 窓に
うたた寝の前
布団をかぶり
空を呆然と見詰めて
表情のある天候と同期して
....
キコ キコ キコ
刃物
キコ キコ キコ
刃物は裸にされ
燻し銀の鈍く照り返って
キコ キコ キコ
刃物は研ぎ澄まされている
流しの蛍光灯の
白々しい明るさ
ザク ザ ....
この快晴烈風に
栗毛の駿馬の体が発している
いななきと情気した 赤い汗
馬が飼われている
隣の部屋では
いつも朝日が細く差し込んでいる
扉を開ければ
広い原野は俺のものだから ....
地球の民が
原子力を利用し
人工衛星を宇宙に放ってから
ガイアは自由交易・解放地帯
人に神・仏の残滓を感じさせ
愛や慈悲を発露する存在が増えている
宗教感情が盛り上がり
人の生き ....
ヴォルデモート・・・
神に憎まれ 神に呪われ
鼻が削げ
淀んだまなこで 何 望む
奴の叫び声
読経 焼香 魔の式典
ここいら辺りじゃ 娑婆世界
ヴォルデモートは袈裟着て歩く
....
この管理社会に狂気を携えて
部長の頭をかち割るぜ
この管理社会に狂気は正気
いじめる奴は股裂きだ
不条理 矛盾 渦巻いて
叫びにならぬ 嗚咽 飲み込む
今日も晴れ
元気ににこにこ ....
三日に一度は
インスタント食品レトルト食品
ベッドに広げられたシーツの皺のように
時間は寄せ集められるから
僕は読み止しの本を手に取る
気の利いた中国製の服が
安価で手に入るから
....
空気が もっと透けて
幹どうしが当たると
かーん かーん と
乾いた音が遠くまで響く
岩や砂塵は
薄い大気の流れを押し切って
存在を増し
影は濃い
インターネットは繋ぎっぱなし ....
龍の影を追う
内奥の土地で
龍の姿が見え隠れする
胸中の宮で
意味深に
瞳 輝かし
深く 遠く
私を導くがごとき仕草
妖艶の煌き
白龍の娘よ
下弦の弱い ....
日本列島を
雨雲が寄り添うように
駆け抜けてゆく
北では きっと雪が降るのだろう
ここで午前十時の雨を受ける
たゆむ心根を引き締めるような 寒さ
灰色の雲から滴る
甘い雨
ベラ ....
棚の上を 覗く
踏み台をしつらえて 登る
確か 神棚があったように思う
古めかしい 品々が出てくるのか
その事は 成りゆきまかせ
棚の上を背伸びして
覗くのだ
手探りで
....
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