「夜の守日の守に守{ルビ幸=さきは}へ賜へと 恐み恐みも白す」
踊れや 踊れ
妖かしの刻 沸きし炎
詠えや 詠え
命を灯し 導けや
黄泉路の宴
魑魅魍魎を昇華したりて ....
夜永し丑三つ時
眠れぬ二つの陰は溶け込む
冷光 綺麗な{ルビ月華=げっか}
覆うは手暗がりの桃源
虚飾を代償に変えて
触れた稚拙な手々が
{ルビ變幻=へんげん}を残して{ ....
蓬莱の飾りし壇に 積み重ねるは蝶の屍
寡婦は金色の空眺め「憐れなり」と羽を屠る
照り映える川辺から飛んだ 羽の無い蝶の群れ
屡鳴く雨の中に佇み 現世を謳歌する
永しえの玉響 繰 ....
退色の花 割れた花瓶 滴る雫 濡れる宝石
廻りゆく日々 反射する光 笑む絵画と画廊
下らない話→建前理論 死ねばそれまで→感情理論
閉ざされた部屋から 運ばれる幻想
侵食してゆくは 束の ....
夢を刎ねた風を宿し
今破滅へ 星を誘う
燃える草溶ける血に
涙流し 空を仰いだ
逃げよう×逃げたい
殺そう×殺して
この世界にはもう
破滅しか残らない
神様お願い私を殺して ....
第4巻 701ページ
『diamant de la nuit de clair de lune a detruit le ciel』
それはまるで雨のように
最後の瞬間に光るそれは揺らめいて ....
trick or treat
Jack-o'-Lanternを持った魔女の行進
trick or treat
まっくら洋館で一夜限りの遊戯
蝋燭の灯りに小さな悪魔の笑い声
時計がぐるりぐ ....
十六夜の月は浅葱染まり 色恋の欠片埋める
薄明かり {ルビ髻華=うず}似た簪を照らし微笑む{ルビ郎女=いらつめ}
夜光の蛍 箱に押し込め 籠の鳥の嗤う
{ルビ淫佚=いんいつ}な浮き寝 鳴 ....
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