ディスクユニオンの袋をぶらさげて
少年は誕生日を祝うのさ
今夜にお似合いの曲を仕入れて
最高にご機嫌な気分でね
アイスキャンディーをなめながら
一人で夜道を歩いていくぜ
ソーダ味が口の中で ....
愛してる

ルフィーのイノセント
ジョニー・ロットンの裏切り
佐藤琢磨のオーバー・テイク
渋谷じゃなく上野のスクランブル交差点
少し意地悪な詩

愛してる

ベニシオ・デル・トロの ....
デジャ・ヴュに誘われて
今夜
山々を渡っていく
都のにぎわいもかなた
心の足音だけを
耳で追い
偶然と必然のはざ間
朝と夜を抜けて
霧にけむる谷にひびく
露に濡れる嘆きに
孤独は振 ....
散るのはサクラの花びらだけではなく
例えば一葉の写真に焼付けられた光と影
時の流れにひらひらとはためきながら
いまにも風に攫われそうに震えている

四角く切り取られた花咲く記録は
かすかな ....
昨日まで俺といた人間は
たしかに俺といた人間は
親しい人の心の中で一人
現実の雪崩にのまれた
彼を探しに行かなければ
俺という行方不明者を
俺という生き方を失した人間
信頼をなくす
過 ....
ビンの上に孤独と書いて
中味を見つめ気取っている
幸せに酔う人たちの中
しらけた笑顔で無言の否定
子供っぽさにふらふらして
席を立つ背に浴びせられる
「なぜいつもここに来るのだ」という
 ....
男は胸に抱いた!を

持ちやすく?にして渡した

女は曖昧に微笑み

括弧の片側で頬杖をつく

センテンスの終りに

男が立つ日を

待ちながら
何かを盗まれた夜
歩きながら耳をすました
傷だらけの愛にまたがる
はぐれた騎兵隊
遠いヒズメの音

繁っていく高層ビルの森
空の高さは
今もかわらない

きみの足音まだ聞こえている ....
南の島
僕の歩くあとに
蚊がポト・ポト・ポト・

線香の弔いつき

コ・・コ・・コ
島々を渡って

・カ・カ・カ・
そこでもまた

イマージュの
難民キャンプ

カミサマ ....
羊の群れに囲まれてとほうにくれていると
羊飼いの男がやってきてこう尋ねた

「アナタはカミをシンジマスカ?」

ここで答えにつまると
一人で野山を駆け回ったり
詩篇の151番目を書き出し ....
ふるえています

こんなにはかない憬れを
あなたは言葉にしようとします

かすかに燈る灯りの下を
歩き出そうと言い張ります

その味は知っています
なるほど確かに美味しいのですが
 ....
さて私は最後に
絵に描いた餅をいただくことにした
こんな楽しい宵を締めくくるには
これをおいて他にはない
あなたは何度も諌めるけど
これだけは別腹
いくらでもいただけるもの

結局それ ....
小説家と音楽家がまたやりあっている
どちらが芸術の王にふさわしいのかと
無数のワードとコードを
どこまでも高く積み上げていく
それを下から見上げなら
一人のうたうたいの少女が口ずさむ
勝負 ....
君のはじける姿は
幼い日の風船のように
希望で膨らむばかりだから
僕は思わず手を放して
遠くに飛ばしてみたくもなる

君のうつむく横顔は
やぶれた日の夕焼けのように
そっと時を抱きしめ ....
死の家より飛び出した子らが
石を持って追ったのは
薄明かりに毛皮をまとい
通りに立つ自分の母

沈黙した通りにて
若いしたたか女の
孤独の靴音に耳をすます

自由という淫売の
手の ....
この
ちょっぴり青みがかった
黒で塗りつぶしたスケッチは

突然背中の上を這い登ってきて
クビの裏のところで暫く震えてから
はじまるものの記録

目の前をたいそう羽振りのよい
成金み ....
ぼくたちの命を
24コに切り出して

眠りが貪るぶんに
5つ6つはじき

切符に変えるのに
いくつだろうか迷い

残りを二人で持ち寄っても

果物籠いっぱい
肩をならべていた
 ....
それは
きまぐれに振り返ることだけが
密やかな悦楽


鉢に立てられた白い墓標に
いまだ記せない二文字のひらがな
ジカクの多すぎた一語の漢字も
追憶の風の中にだけその香は芳し

い ....
またモラル・ストリートのど真ん中で

正義と真実が派手な衝突をした

正義からは降りてきた男はケンイを纏っているし

片や真実はフウゾクの特攻服を着たレディースだ

話はもつれ彼が呼 ....
あなた今夜はやけに暖かくない? と月が尋ねると

ああ、ロウソクの火が燃えているのさ と地球が答えた

この頃夜でも明るいのにロウソクの灯りが必要かしら?

明るすぎて見えないってこともあ ....
コンサートには少し遅すぎる夜更け

通りから

低い音が響き

一拍おいて高い音が応えた

低音が一オクターブ低く唸ると

高音が続けて何度か鳴った

下のほうでは

カッ ....
あたしの前に立つ貴方は
いつも不機嫌で
疲れていて
そんな貴方を
出迎えるだけの毎日に
いやけがさしたと
いう君の抗議は
ギィーギィーという金きり声で
ぼくをいっそういらだたせた

 ....
ハローから グッバイまで

道は一つ

歩いて行くか 走って行くか

それは 自由
夜の残りを啜るがゆえ
あの娘は天使と呼ばれます

ニンジン嫌いな子供のような
ガイジン嫌いの東の果てで

やまと言葉の源氏名が
かぶいて語る夢物語
泳ぎ疲れて走り疲れて
真夏の夜が寝息を立てる頃
子供たちの親友が
残していった暑さの中を
空っぽの冷蔵庫に裏切られた僕は
アメリカ産の缶ビールが
今まさに冷えているコンビニエンス・ストアに ....
考古学者掘った 埋もれた時間

昆虫学者拾った 新らしい名前

天文学者覗いた 過ぎ去った光

失恋学者探した 思い出の時間
舌の上で溶けていく青春を

泣きながら見つめていた人よ

今それがチューブを伝い貴方を宇宙に解放する

薄く口を開いた貴方はいまにも口ずさみそうだ

デジタルのハートビート

カウ ....
LUKE(27)
タイトル カテゴリ Point 日付
15才(Blankey Jet City へ)自由詩304/6/10 19:17
LOVE自由詩104/6/3 19:18
千日回峰[group]自由詩004/5/24 21:24
散るのはサクラの花びらだけではなく自由詩4*04/4/4 0:28
僕を訪ねて自由詩104/3/16 3:39
グラシアス、 アミーガ!自由詩004/3/4 21:06
プロポーズ自由詩204/3/2 15:23
盗まれた夜自由詩004/2/29 19:32
ミッシング・リング自由詩204/2/29 17:59
女神自由詩0*04/2/5 10:16
二重生活者自由詩104/2/4 4:57
ラスト・オーダー自由詩204/2/3 5:17
マジシャンの末裔自由詩004/2/3 5:16
ベジマイト自由詩204/2/1 2:21
ゆるい実存(かえるにタトゥー)自由詩104/1/30 13:45
X・T・C/04自由詩104/1/26 12:05
sold out自由詩004/1/25 4:46
散華自由詩004/1/23 10:35
モラル・ストリート24時自由詩004/1/5 22:51
今夜、或るカップルが自由詩403/12/24 18:42
夜の音楽会自由詩003/12/18 17:47
ドコでもドアーズ自由詩103/12/16 20:17
自由自由詩003/10/7 10:51
新宿天使[group]自由詩003/10/6 13:57
summer of 03自由詩003/10/5 20:50
失恋学者[group]自由詩203/10/4 14:54
グッドラック自由詩103/10/4 14:53

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