さようなら を

言ったつもりで

悲劇のヒロイン

ぶって気取って

あたしの物語きれいに

幕がおりたはずだけど


ほんとは ね

誰よりも

続きを望んで
 ....
こんにちは、
あなたはだれですか?
私はずっとここにいて
巡る春を待ち続けているのです


そうですね、
ここはとてもきれいでしょう
いつも隙もなくあたたかい
何から何まで色彩で満た ....
溜め込んだヘドロのような感情を
土石流のような泥水で何度も吐き出してる

それでもそれでもそれでも
塩っ辛い溜池が枯れる事はなくて
あたしは今日もまた、暗い部屋で一人
音楽というダムの弁を ....
うすいろの
はなびらが
はらはらと
散りゆくよう
なきぬれた
おもいでも
この春に
見初められ
ねもとから
べにがさす


わすれない
あなたのこと
 ....
しろいくもをちぎりちらした
まっさおくきれいなそらのかなたから
あなたといういちわのとりが
あたしをめがけてとんでくるのがすきだった


きょうはどんな
いろのきのめをみたの?
きょう ....
何度も塗りかさねた

漆の重箱をデリケートにひらいて

広がるのは非日常の香り

静謐であるもラグジュアリー

つみかさねた格式で

心の隅まで満たされる

そんな ....
私という名の原石は
ダイヤでもルビーでもない
磨きつづけて光ったところで
それは未だ私でしかないわけで


あなたとの素敵な出会いを
親友は笑顔で試着した
店員の「おにあいです」の一言 ....
朝おきあがる度に
号令を
強制した
おれそうな体を
黒いブルゾンで
拘束した
かわいいなどと
言われるだけで
この心がまっすぐにこぼれ落ちて行くのです。


生温い視線さえ
敵 ....
太陽がしずむときの

空と海が融けてく境界線を

あたしはきっと知ることはない

美しさ

で胸をしめつけられるなら

それできっといいのじゃないか



世界の黒を思いし ....
容れ物のように穴のあいた胸に

こっくりと深い紅の薔薇を生けた

晒されて焼けついた

空の心を

かざりたてた



胸にあいた穴が底をうがつ時が

いづれくることを予想 ....
何時眠ったのか
気がつけば朝だった
ように、最近
気がつけば他人を
ワラウばかり
笑うことも
僕は忘れてしまった


胸に響く野獣の声
闇が、僕に
何か伝えようとしている
何か ....
いちばんふしあわせで
かなしい場所を知っているかい
それは穢れも痛みもない
世界だよとあなた
岩清水のようにうつくしく笑った


透明の
ほかには
なにもない世界
てりつく光が
 ....
水銀が染みでて狭い空のせいで
ここは今にも崩れおちそうなのですが
きれいに舗装された道の真ん中に
ま白いチョークで丸を描く

チョークの白い粉は毒であるから
すぐに洗いながしなさいと教わり ....
先生 にんげんとは
さびしい、本当にさびしい生き物だと私はきいたのです
世界にはパンのひとかけらや真水のひとしずくを
ひびわれた皿のような目をして待っているうちに
そのパンやその水の代償になっ ....
ひかりの断片がまちまちに彩る景色の
これ以上無い非日常さに腕をひかれたように
散らかった部屋を放ってわたしは外に飛びだした
今日の天気がうすくもりなのか
目にかかるレンズのうすくもりなのか
 ....
言葉にすべてを托すには
あんまりに吃音に悩みすぎる
無理やり水で流し込んでも
排泄も正しくおこなわれない


いのちは揺れるようにかがやくのに
確かにかがやくのに


駄々をこねる ....
『すこしだけ』

『ひとことだけ』

ちいさく幼い言葉をかわして

あの人はずっと遠くに行ってしまった

真珠を通す音だけが聞こえるような

目をとじただけのあかるい闇に


 ....
青い青い
つき抜けるほどの無邪気に
為す術も知らぬ明日の窓
罪は無く


忘れてしまいたくない気もちは
錆びた合鍵を持ち続けるよう
網膜の上で切ったシャッターが
今とその日をささえて ....
静かな その時眠りたくて
まばたきのように あなたから目を逸らした

溢れる 光に頬も緩み
輝く季節が いつも僕の味方をした

すべらせた手の愚かさを 知ったその瞬間から
千の笑顔がナイ ....
見慣れた図書室の窓際の
むこうに描く景色は今日も
砂埃のようにきみの魂を舞いあがらせる

あの夏の夜
冷たい暑さに痺れた頭で
青空の歌を歌ったぼくを笑いとばしたきみが
寝ころんだ芝の若草 ....
出来ることなら


愛は永遠が良い
痛みは ちくり だけがいい
悲しみは洗い流せれば良い
笑うのはあなたと一緒がいい


リストカットならもうやめたい
夜の明ける色を信じていたい
 ....
こんなにも虹彩の
心拍が上がる朝は
眠りつづけられぬ故に
眠ろうかと不意に問う

文明の利器は
平然としゃべりどおし
いっそ同じ喧騒の中で
かわいてゆこうと思う

静寂に胸をかきむ ....
遠い昔
おさないときに
咲かせた一輪おぼえている
ブリキのジョウロ
みずのいれすぎで
西日がくらんで全部こぼした


花はあんまり鮮烈で
恍惚故に戦慄だった


こころは嘘をつ ....
顔もなく通りすぎる人々はきっと

混り気のない白に苛々させられたのだろう

けれどそこに燃え尽きたよな

黒が垂れてよごされれば顔を顰める


太陽が氾濫して

アスファルトが溶 ....
こころの奥底の

いつかの花畑に

あの日の花が

咲いている


さして綺麗でもなかったのだけれど

さして鮮やかでもなかったのだけれど

さして時もまたがぬうちに

 ....
あれほど恋い焦がれた君の背中に

手が届いたことを今でも夢だろうと思う


手のひらのキラキラ

まぶたの裏のキラキラ

皮膚をくすぐるキラキラ

きっとはなさぬ力をいれた

 ....
空白で満たされたかなしみだったら

何もかも詰めこんでその色うすくできるのに

藍色や虹色や何もかも満たされた場所の

そのうえに座りこむかなしみがとまらない


どうしたらいいのさ ....
明日殻笑子(27)
タイトル カテゴリ Point 日付
踊り子自由詩408/9/19 4:05
それでもきっと季節は回る自由詩2*08/2/10 23:20
土色の涙自由詩3*07/7/2 0:53
鴇羽自由詩6*07/4/3 2:41
とまりぎ自由詩5*07/2/5 3:44
スニフ自由詩5*07/1/21 3:42
少女A自由詩3*06/12/21 2:28
砂時計自由詩5*06/12/13 3:57
別つ日自由詩7*06/11/29 3:13
家元自由詩7*06/10/8 15:56
ワラウばかり自由詩2*06/8/6 12:39
笹舟自由詩12*06/8/2 3:22
夢の架け橋自由詩5*06/7/31 1:41
青色の血自由詩8*06/7/29 4:40
夏の次の季節自由詩9*06/7/27 21:22
赤い警笛自由詩4*06/7/26 4:04
玉響自由詩5*06/7/23 15:18
広き白自由詩1*06/7/19 2:52
シャロウアンバー自由詩2*06/6/4 13:08
青空の歌自由詩4*06/6/3 1:54
肖像画自由詩2*06/5/15 2:01
エモーショナル自由詩1*06/5/11 1:23
まつりのあと自由詩3*06/5/6 13:58
自由詩1*06/5/2 1:27
フラワーガーデン自由詩3*05/12/28 2:57
キラキラ自由詩2*05/12/26 13:41
ピアス自由詩4*05/12/22 17:45

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