金魚の記憶は
七秒
という説があって。

七秒
という 刹那 を
生きて
泳いで

ゆらゆら と。

赤い金魚 が
ひらひら の
あの
ひらひら の
ガラスの鉢 で
 ....
どこで
何を
しているか なんて、
知らない。

いまは
何を
見ているか だなんて、
知らない。

わたし の いま は
あなた の、
わたし の、
あの時、あの頃、か ....
樹 の 緑 が
空 の 青 と 一体化して
眩しく、

やけに

眩しく。

桜の頃は
どんなだったかなぁ

思い出しながら 歩く。

わたし 以外に誰もいない
桜道。
 ....
てるてるぼうず が
泣いている。

あのこの
てるてるぼうず が
泣いている。

延期になった遠足が
また延期になりそうだから

あのこは
てるてるぼうずを作った。

 ....
こいぬ が 一匹。
くぅん と 鳴いた。

こいぬ の 中には

こい と いぬ。

恋 と いぬ
恋 が 居ぬ、か。

なるほど。

 わん!

さみいしいわたし ....
この橋を渡ると あのこの家に着くの?

 --うん、そうだよ。

どうして?

 --どうしてだろうね。

つながってるの?
道は、つながってるの?

 --そうだね。
    ....
黒い川面には
ビルや橋の
色とりどりが映っている。
その中の点、
たとえば

にでもいい、
なれることができたら、

もう
橋なんて
渡らなくていいのに。
ほおずきの
鉢植えをもらった。
育てたことなどないけれど、
そんな夏も
いいかな と思った。

一緒にもらった
朱い風鈴は
ベランダ側の窓。

 チリン カラン
  カラ ....
愛が欲しかったわけじゃない。
なのに
愛ばかりを求めてた。

見失っていたのは
たぶん、自分。

いつも
あたしだけを
見つめていて欲しいと
与えること忘れて
愛して
 ....
 窓の外は
 今日も雨が、
 冷たい雨が、降っている。

 空より
 海より
 遠く遠い記憶をたどり
 君を想うよ。


 静けさの中で
 ひとり になった僕に
 君の ....
 猫が鳴く。
 路地の裏で
 猫が、鳴く。

 つられて
 わたしも泣いている。

 アルコール5%で
 軽く酔い
 泣いて、いる。


 虚しさ
 さみしさ


 そ ....
隣りの家は工事中。
古い一軒家を
賃貸アパートに
建て替えるらしい。

毎日
朝から
トンテン カンテン、
ゴォー ブルルルル。


5時。


公園から
チャイムと ....
   ゆらぎ。


   その声に
   その指に
   その、まなざしに。

   信じたいのは
   あなた よりも
   この、アタシ。
 

   アタシ を  ....
「無防備な女」


 喘ぎ声が、
 女の
 喘ぎ声が
 いまでも
 ときおり 耳 にこだまする。

 6畳一間の安アパート。
 週末になると
 階下の男の部屋には
 女が ....
 「東京駅」


 そりゃあ、
 焦ってしまうこともある。

 街は
 加速度的に過ぎているし。

 東京駅の地下、
 動く歩道
 ぼんやり
 壁面の広告なんかを眺めて
 ....
「たぶん、もうすぐ雨が降る。」/ かおり


 たぶん。
 たぶん、もうすぐ雨が降る。
 重たいグレイの空
 湿った空気
 ぼやけて見える隣の町の赤色灯。

 煙草の煙も
 な ....
かおり(16)
タイトル カテゴリ Point 日付
金魚の記憶自由詩3*17/7/22 7:31
知らない。自由詩3*17/7/21 9:26
昨日、梅雨が明けたんだった自由詩2*17/7/21 2:27
てるてるぼうず自由詩307/6/13 16:22
こいぬ自由詩3*07/6/9 22:51
自転車で自由詩7*07/6/2 16:09
橋を、渡る。携帯写真+ ...2*07/4/18 0:14
ほおずき自由詩4*06/7/30 1:28
愛が欲しかったわけじゃない。自由詩2*06/6/27 0:41
自由詩1*06/6/27 0:18
猫が鳴く自由詩6*06/1/15 0:08
朝は優しく降り積もる。自由詩1*05/12/10 23:33
スピリット自由詩3*05/12/8 0:52
無防備な女自由詩1*05/12/5 20:12
東京駅自由詩2+*05/12/4 0:37
たぶん、もうすぐ雨が降る。自由詩7*05/12/2 0:01

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