生きてることを褒め称えるように
さんさんと照る太陽が憎らしい
知ってるんだ
それに縋ってなんとか息してること
知ってるんだ
それに押し潰されて底無しの沼で溺れ ....
蝉が鳴く
じじじ、じじじと
幼いころ
容赦なく照りつける太陽のもとで見たのは
死を甘受して道端に仰向けになった蝉たちだった
彼らはまるで小石のようにただ転がっていて
大 ....
道端で咲いている花を
力一杯に踏み潰してしまいたい衝動に駆られるとき
臆病なわたしの足は頑なに地面を離れない
だから、その代わりに思い描く
茎が折れ
花弁が散り
アスファルトにべっ ....
向日葵は沈んでしまった
そのことがとても悲しくて
夜に対抗してライターをつけてみたけれど
満たされずに
星が溶けてしまわないのは
きっと強い意志があるからで
部屋の明かりのよう ....
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