忘れたい 忘れたい といつも思うのは忘れたくないから
愛らしい 愛くるしい 懐かしいが別のコトバに変わる
一枚の写真 汚れたルーズリーフ
夢見た後で辿り着く先は いつも同じ
僕ならまだ ....
部屋の額縁の中で 街が夜に変わった
君はどの光の下で 何に笑ってるの?
光をなぞる目が ひとつの点にとまる
君がそこにいる気がした けど多分気のせいだ
昔見た星空を真似して 見渡す ....
かすかな朝のハジマリを
食い入るように見つめてた
温めなおしたもやもやで
ほつれたシャツが膨らんで
春影 遥かげに 響きだけ求めて
君ん家の前まで 花を敷き詰める
全て話したい ....
コトバひとつ追い求め 導かれ
空想越え目指しペダル踏み込む
小さな小さな話題 縒り合わせ
いつも君の手の中へ届けたい
切れそうなライト点滅する世界 マンガから拾う恥ずかしいセリフ
ぼ ....
坂の上の夜。
自転車をとめて、白い息を吐いて、
マンションの淵に座り込む。
星も月もない、曇り空。けど
20分おきにホタルの列が、右から左へ、視界を横切る。
なんて美 ....
君は誰なんだろうな 名前なら言えるよ
それ以上のことが要らなかった日から
遊び足りない午後に 近づいてくる新月
眠らない僕らにはやる気も出ないの
未来とか 自分とか ぼやけた色した悩みが
....
どうでもいいこと気にしたら
ひとりぼっちになっていた
どうでもよくなく思っても
そうは思っちゃダメだった
空は青色 膝に青痰 僕は青二才
空は青色 膝に青痰 僕は青二才
自転車で駆 ....
早めに起きれたら 真剣に整えて
薄い魔法も重ねてみる
枠の中の広場 真ん中に寝転んで
誰かにバカにされてみたい
無理に変わろうとして 寒い目向けられて
笑ってくれたなら ひたすら嬉し ....
花火はあがらないけど遠くの空見つめよう
バツグンの効果でより確実な 古いメロディ探してる
ちゃちな気持ち燃料にして エンジンふかしていこう
初めて聴こえた透きとおる声 嘘まみれの輪からかき集 ....
パジャマでいいから出ておいでよ
濡れた髪を風で揺らしてさ
コンクリートの上 なのに宇宙に届く
ホントにキレイな綺麗事は
その名の通りキレイなことだ
星眼鏡覗いても 片目だけは渡せ ....
誰にも知られることなく
二人で世界を抜け出す
キラキラを脱いでも
君はとっても素敵だった
水玉の心に手が触れた瞬間
抱きあって 溶けあって 星月夜の下 すぐに始まる
瑪瑙のよう ....
朝な朝なベッドから飛び起き
浮かんでくる都合のいいイメージ
どんな奇跡も起こしたのになぁ
今じゃ繋がりさえしないんだよ
どこまでも細く続く道
全速力で駆け下りて 僕は今どうしたい
....
漕ぎ出したありふれた日々
何もかもが始まっていく
偶然のかたまりが無理矢理起こしたのは
宇宙になんら影響はないちっぽけな奇跡
悲しい噂を真に受けて
馬鹿らしい証拠を並べる
ちょ ....
緩やかに流れる冬の調べ
鏡の中の掛け違えたボタン
昨日買ったばかりのマフラー巻いて
死んだ葉っぱ音を鳴らし歩いていく
切ない 拙い 力で君を引き寄せて
押し退けて 押し退けて 芽を出 ....
今日は大分疲れたから
子供の頃の記憶たぐりよせて
あの街へ行ってみようか
銀色の街の 銀色の空
銀色の雫 心に落ちた
心地よい暖かさを僕はまだ知っていたい
生まれた星の名偽れば ....
薄暗がりの朝の道
自転車を飛ばして小さな街へ帰る
鳥たちが騒ぐ前に
朝刊も入ってないドアを静かに開ける
満ち足りた現実臭が
僕の頭ん中駆け巡ってさ
言ってたんだ 言ってたんだ
お ....
部屋から映す額縁の
端から君が現れた
なんて素晴らしい偶然だろう
僕は絵を描いていた
その肌に触れてみたいと
僕に言う勇気があったなら
そんなことを考える前に
君は額縁から去った
....
僕は願いを持っているから死なない
君も願いを持っているなら死なない
願いを持っていた彼らが
血 流して 肉 裂かれ
画面に映らないところで悲鳴をあげていても
僕は信じるから
....
進化だか進歩だかの吐瀉物が
ビルの影に砂漠地帯をつくってた
無力だけど知らぬふりで同じ顔
すぐに流れていきそうな道を行く
あぁ 僕も
宇宙を履いて何もかも蹴飛ばすまでは
想像だけで ....
生まれた星の名を偽って
彼は君に会いにきた
火星あたりで迷子になって
彼は君に会いにきた
大気圏で火だるまになって
彼は君に会いにきた
着地のときに骨を折って
彼は君に会いに ....
粘ついた空気の渦で
真夜中目が覚めた
君は空間を支配したままで
嘘のような魔法を唱えた
何もかも消えてしまい
代わりに生き返った
耐えた少数の{ルビ幽霊=ゴースト}は
時間の枠にはま ....
制限された服で哀れな列に揺られている
僕だけが笑っていて他は泣いているのだった
可笑しいほどに澄ました表情で聳え立つ花は
僕なんかが見たって明らかに不自然だった
目の先で貴方が動かず笑 ....
子どもらしい
白くて黒いキャンパスに
秘密が全部書いてあった
配布された
青春表を切り取って
回数券みたいな幸せ ぎゅっと握りしめる
夢から覚めたとき
....
くだらない日々に混ぜた
もっとくだらない嘘を
頭のいい僕よりも
もっと頭のいい君が見破ったのさ
幼き日の君ならば
味わったのは絶望
そこんとこ僕ならば
深い深い深い深い世界知らないさ ....
渇いた血とざらつく砂を
汚れた手で無理に引っ掻いた
願わくば死のうと言いながら
なおも生にすがりつく人
夢とか希望でもいいから信じたい
だってほら ほんとに絶望だけだもんなぁ
無 ....
磨り減ったタイヤは カーブの重圧に耐え切れず 僕を闇の隅へ叩きつけた
疚しい光で 蝉も蜉蝣も蘇って 僕は一人でそこに残った
音もない場所で君の幻とワルツを踊る
馬鹿げたメロディーが妙に ....
誰からにも愛されていた人の死体を焼く
誰からにも愛されずいた人の死体を焼く
上がる炎は皆同じで 僕らは河に流れていく
彼女は決して表情を変えず 僕らの傷を受け止める
僕の擦り傷は彼女の右膝 ....
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