ああ 秋だなあ
黄昏だよ 人生の

ふう

自分の白髪をお腹の下に
一本見つけ
ため息なんかついたりしてね

はは
はぁ

髪染めでも買って
73に分けるか
病棟の
もっさり八兵衛 我が道を行く
すかっと刈った髪 背筋をすっと伸ばし
九九の暗唱の次は
社会科の勉強だ

でも
八兵衛にはこだわりがあってね

トイレの履物は数ミリの誤差で整頓 ....
車のフロントガラスも汚れています
黄砂の舞う季節ですから
灰色に立ち込めた巨きな空から
はらはらと小雨が落ちてきます
私のふるふる震える魂は
大地のあちらこちらを徘徊しています
 ....
うりうり うりうり
うりぼうず かわいいぞ

うりぼうず、てへっと笑って
へちま顔

米屋の灯りは消えてしまって
もう夜だ

うりぼうず
まあ 風呂でも入れや
ぽかぽかして気持ち ....
あなたは私の虹でした
歓び
恋の炎
止まらない涙

人は言います

でも
仕方ないんでしょう?

あなたは遠ざかる陸地
沈黙の島
冷たい便箋

あなたがもしこの文を読むこと ....
僕はこんなにも
くだらない人間なんだ
誰かに頭をなでられたい
お前はいい子だよって言われたい

僕は一人で行進を始める

おいっちに おいっちに
ふー    ふー
おいっちに ....
見ろ
あれが孤高の星だ

ちらり ちらり

銀河から随分離れ
淋しいところではあるけれど
暗がりにこうこうと輝いているではないか

僕は屋根の上に寝転んで
呼吸をする

 ....
哀しみの菌をシャーレで培養すると
透明に近い白い薄膜になります
涙の塩分をスポイトで垂らすと
薄膜は完全な透明になりますが
哀しみ自体の本質は変わりません

哀しみは
時に死の毒をも含む ....
ちんぷんかんぷんの糸が
くちびるの前でもつれて
おかしなことになっている

ちんぷんかんぷんと
口に出して言えば言うほど
糸はもつれていく

ちんぷんかんぷんは
もつれた糸だ
小魚 ....
私が孤独であることについて
私はいく度も神に訴えた
神に信頼し
愛すべき人を愛し
忍耐を学んだ
緑の憩いの水際に導いていただけるように
期待し
祈り
信じ
語らった

しかし
 ....
君について知りたいことは山ほどある
君とはもう別れてしまったものだから
僕は飛行船に乗って旅に出る
美味しい水も持ってね

お母さんと7うまく行ってる?
体調はどう?
薬は飲んでる?
 ....
のこのこ2本のえんぴつが
ノートのはじっこから出てきました
詩なんて書くのはよしにして
今夜は夕焼けの夢を見ましょう
下手な詩は
ぼわぼわ炎で焼きましょう

くるり くるくる
 ....
ああ 付箋が沢山ついていて
七夕のようだ
頁と言う頁に印鑑が押され
咲き誇る桜のようだ

可愛い登記簿 君が好きさ

職について間もない俺の
汗の結晶さ
手垢で汚れ
この翳り具合が ....
星のない空です
花冷えの風が吹いています
胸のうちで風車が回ります
からからと心の臓に触れながら

淋しいのです 淋しいのです
神様 私の弱さをご存知でしょう
私にもう一度 愛を教えてく ....
あの人は
私の幸いをただ祈ると言った
けれどもし
私が彼女を不幸にしたまま
幸せになったなら

あの人は私を憎むだろう

あの人が幸せになれるだけ
私は不幸でも構わない



 ....
はらはらと
夜更けに散った
恋の花

あの人は
トルコ石を身にまとい
今も汗をかいて眠っているらしい

一人ベッドの上に投げ出され
あの人の面影を慕う私に
春の陽気が
残酷なほど ....
またあなたは人生に躓いたと
悲しんでいますか?
あなたは本当は主人に祝福されているのに
あなたは泪を零しますか?
いい大人でしょう?
主があなたに報いてくださることを
しっかり心に留めてく ....
カタコトカタコト カタコトカタコト

ホキャ

           ホキャ

                        ホキャ

鎮めて
誰か僕を鎮めて
キミでもいい
薬 ....
ざわ
ざわざわざわ ざわざわざわ
ざわざわざわ ざわざわざわ

ばさ
ばさり
ばさばさばさ
ばさばさ

「あ、お母さん。ハトがケガをしているよ」
「あら、かわいそうねえ」
「何か ....
あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
空虚な夜に 空虚なため息が
指輪の上に

あなたの幸いを思う
あなたの幸いを思う
あなたの髪を撫でるために
列車にとび乗った記憶を ....
Throwing away a bank into a trash can
Filling a notebook 2 pages
Fixing a broken washing machi ....
緑とすすきの穂の混じった道を
僕らの車は通り過ぎた
太陽と秋風は微笑みながら
僕らのドライブを支えてくれた

硫黄の匂う別府
コーヒーを戴いた由布院
水分け峠
澄んだ風吹 ....
あなたと
ニ色の絵の具のように混ざり合って
小さな夜が更けていくと
奇妙なことに
今朝ふるさとを発つ時に見た
一群れのツユクサを思い出しました

あなたを穢したくないのに
穢してしまっ ....
清い流れに
私のかいなを浸す
ふり向くと
そこには笑顔のウテナがいた

流れは岩を削って蛇行している

僕らが竹笹の舟を流したら
海までたどり付くかな
僕ら
まるで子どもみたい
 ....
やがて空から
金平糖が降り始めました
おんなのこ達はうれしそうに
てのひらを広げ
中にはスカートですくっているこもいます
王様は銀のスプーンで少しずつ口に運ぶし
乞食は必死に袋につめていま ....
湧き水の底から
三日月が現れて
私に問うた

空の寿命はいかほど?

さあ
太陽にも相談しませんと
何とも言えません

太陽は山の端に隠れる最中で
やさしく

月と太陽がかき ....
何もない風景を
何もない席に座って眺めている

テーブルの上には
冷たい緑茶と氷
それに煙草と灰皿と携帯

ここはファーストフードの店
何の事件も物語りも始まらない場所
ここでは詩な ....
みかさをください
クロレヨの上から
こっそり手わたしで
安らかな生活ができますように

みかさは
いつかつかさになってもよい
二人のものにしましょう
ひそやかに

大きなまちに
 ....
ぎざらめな夜に
公園の外灯で
待つ宵草の照らし出され
冷たいお茶を
とくり
とくり

間もなく携帯が鳴る
僕の悲しみに花が咲くよ
パクリンの事情は分かるかい?
坂道を上っていると
「このお山、エアコンがついてない。」
ってこぼすんだ

パクリン 昨日は
スクロールの画面でチェリーをたらふく食べたんだけど
今日は今日 ....
けんご(61)
タイトル カテゴリ Point 日付
トイレにて自由詩008/10/18 16:26
もっさり八兵衛 我が道を行く自由詩3*08/10/17 17:28
惰眠の春自由詩108/3/4 18:50
うりぼうず笑う 2自由詩207/6/21 12:54
自由詩307/6/5 19:56
リセット自由詩2*07/5/30 21:08
孤高の星自由詩307/5/29 20:24
哀しみを飲み干す夜自由詩1*07/5/25 23:26
ちんぷんかんぷん自由詩3*07/5/19 23:49
孤独についての神との対話自由詩1*07/5/16 23:17
低い飛行船自由詩207/5/12 0:14
夜更けのノート自由詩307/5/10 22:27
美しき登記簿(司法書士の友人に捧ぐ)自由詩207/4/19 23:46
哀歌自由詩8*07/4/16 22:02
シンバル自由詩307/4/13 0:16
恋の終わり自由詩2*07/4/12 22:40
La Merより 3自由詩1*07/4/11 22:37
クレイジー カタルシス自由詩3*07/3/27 19:16
ケガのハト自由詩307/3/24 22:21
泪で光が滲む前に自由詩207/1/12 18:39
Ocean自由詩106/9/25 19:25
君と二人で[group]自由詩306/9/25 19:10
藍より青い恋をして自由詩606/9/1 20:36
ウテナと見る夢自由詩206/8/22 19:38
金平糖の降る頃自由詩606/8/19 23:06
空の寿命自由詩506/8/7 20:22
何もない店自由詩406/8/6 23:00
紡がれた言葉自由詩306/8/5 22:22
ぎざらめな夜に自由詩506/7/16 22:44
パクリン雨情自由詩206/7/14 19:06

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