森の奥で一輪の花と出会う
落ち葉道に紛れ
ひっそり咲いている
慎ましく透明な花に

この感動を伝えたくて
スコップで根を掘り起こし
花瓶に生けて持ち帰る

机の上に置いて眺めた
不 ....
石灰撒かれた道路の横脇に
死したサンゴ礁のビルが立ち並ぶ
昨日までは
窓枠にガラスが嵌められ
全てに明かりが灯っていたのに
今や
粉々に砕かれた透明な破片
玉をくり抜いた眼窩の奥

 ....
横断歩道の手前で
車道を眺めている犬は
狼であった名残 輝ける毛並み
チロリアン模様の首輪をして
スタートダッシュの足を
地面から浮き上がらせている

過ぎ去る人は同じ思い
主人はどこ ....
削がれてゆく草の根

プランターの土
余すことなく張り巡らされた
夏草の根はまるで
灰褐色の空を駆け落ちる雷雨
蔓枯れて
実の膨らみは停滞し
宿命を終えた姿見は
生きながら生命線を断 ....
シンプル・コンサルティングの
省エネくんは
あるテレアポ会社の顧客に
声帯エネルギーの削減を提案した

業務内容及び会社概要
十人規模のオフィス
各席の机上には一様に
内外線の引かれた ....
浴槽に
すだちを浮かべ
涙を肩位置に溜めて
点火
点灯せず
湯冷め浴

果汁の混濁
吐息の白靄
曇りゆく記憶

湯上り
底へ伸ばす腕
栓を引いたなら
渦描いて消えゆく
悲 ....
小国の
二人の王子が
大国の
一人の王女を巡り
決闘

甲冑に身を包み
精悍なる戦馬に
颯爽と跨り
ランスを腰に据え
愛のための
衝突

鋭い金属音
舞い上がる二本の武器
 ....
狂った証明が欲しくて
区役所の交付窓口へ赴くと
長蛇の列で要求は要望通りに進まない
腕に赤いルーン呪符を刻んだ
パンクスタイルの女の子と
ソーセージを詰める腸皮めいた
ヨレヨレスーツのおじ ....
聖母像は
赤子の原型が入った子宮を
手の平に抱え
機械作りの天井に
吊るされている

羊水をなみなみ注いだ
器の中で
手 足 頭 胴体 目玉 歯
人間のパーツが
浮沈する

指 ....
闘気ォーグ 闘気ォーグ 闘気ォーグ 闘気ォーグ
Ура!(万歳)
千九百十一年レーニングラードはサンクト・ペテルブルグに改名


レーニンさんって誰ですか
一部の貴族と王様に
人権人格人 ....
長方形のコンクリート枠を重ねた上から
等間隔に鉄板を差し込んだだけの
チープな巣箱のために
サラリーマンは給料をつぎ込む

妻と目の開かない赤ん坊と
南向き五階のフロアを借りて
楓の巨木 ....
目の前の僕に
メールを送る君

いつしか
筆跡も足跡も思い出せなくなる
誠の微笑みより
丸かっこの笑いが欲しくなる

場所の概念が失われる
北海道だろうが
ヴェネツィアだろうが
 ....
片腕が欠けた翌日から
すれ違う人全てに
憐れみの感情を抱かせる
蔑みの感情をもたらせる

言葉の通じない国へ行けども
肌の色の異なる国へ行けども

不完全な構造は
存在そのものが
 ....
クーポン・マガジンを
道端で受け取り
5メートル先で
同じ
クーポン・マガジンを
渡される
5メートル×5回

5冊の
クーポン・マガジンを
5人の友人に配り
酒場をハシゴに
 ....
妖精が見えるという
塗り薬を瞼に塗って
赤から黒に濁りゆく
暮れの森へ出かけた

不可視
青年の瞳が捉えたのは
影絵の集合
寂しい墨色の森

ざわざわざわ
木の間を流れる風が
 ....
十九弦の竪琴に
留め置かれた爆弾は
語り部の指先追いかけ
血のない破裂を迎え

デリーは
ロンドンデリーに変り
市中から
辻音楽師は消えた

武装解除

辻音楽師は戻り
ギネ ....
交差する
ローズマリーの枝葉
小さな生き物たちの
高架道路

ちま ちま ちま
車間一定
働きアリの前進だ
赤 緑 黄
揺れる触角
正確な野生の信号だ

小判葉の
ガードレー ....
空からまっすぐ垂れた
雨の糸
大地に織られ
数多の模様を描きます


縒り合わさって森となり

縒り合わさって海となり

縒り合わさって国となり

土に染み渡るまで
浮 ....
街路樹の緑葉
千切ってばら撒き
踏み歩く
秋の予行練習
さくさく しない

アサガオ望む縁側
置き忘れたカキ氷
蒸発してしまい
さくさく しない

鳴き疲れたアブラゼミ
ヒグラ ....
作業衣の爺さんハサミを入れて
線路沿いのコンクリート塀に
這いつくばったツタを
プツンと切る

炎天下に熱されたアスファルト
緑のハートばら撒かれ
爺さんと一緒に
じりじり炒められる
 ....
才能がないと嘆く者よ

努力 神の悪戯

違う
才能は運だ

お前が頑張ったところで
時代に要求されないと
砂浜に描いた絵のように消えてしまう

運命という漢字が表す通り
幸運 ....
発泡スチロールの上にカニの羅列
軽ゆでされた朱色の甲羅
白い皮膜に覆われた瞳
蛍光灯が囁きかけても光映さず

真ん中の一匹が買い物客に浚われる
手足は凍り無抵抗
投げ込まれるかごの奥
 ....
生物は海から産まれた
全種類の半数は灰色の培養液に留まり
残りの半数は足を鍛え陸に上がる

海は完成された世界
命を終えた魚介類は砂浜へ打ち寄せられ
太陽の光が亡骸を燻し腐臭を発つ
群が ....
ジャラビーヤの白
照りつける太陽 光る肌の黒
ウード掻き撫でる指先
広がる琴の音 一面に重厚な肉声

アッサラ・メ・スー
ガンダラ・ダル・スー

農村の倉に
うず高く積まれた白砂糖
 ....
空気のように横切る帰宅の人へ
男は一心に叫んでいる
お眠り前の
交差点ビルの酒場の前で

来訪の度に変化する店の看板
割れたガラスボードの中
雨で劣化したポスター
煌びやかな羽衣の女の ....
ニュートラルへ辿り着けず
吹聴される思想は両耳を左右する
ニュートラルは遠ざかる
簡易な影響力は汎存種から発生
ニュートラルを隔離された
少年は他者に先導されて生きる
生まれたての感情は野 ....
支配者の心は氷塊
循環する血液は白く
混ざりけない美しさを放つ

民は揃って彼を真似た
鉄火の情熱冷まし
鋼鉄 心に鍛え
血管 オイル注入
血肉 硬質プラスティック
メカニカルな構成 ....
Давай!
Стекло водочки поцелуй и
остро лед округлено.

Полито чернота русско
улетучьтесь сыраяа ....
I put a tip in pocket
how about cleaning moon,
and I trip because of looking for friends.

Sleep ....
Diaspora.
Wandering mind is
proof of freedom.
I wont to home town
that a wish is contrary.

A  ....
kw(87)
タイトル カテゴリ Point 日付
花の咲く風景自由詩7*05/9/26 13:46
失策レジスタンス自由詩1*05/9/22 14:27
生き死の犬よ自由詩2*05/9/21 19:22
終夏自由詩6*05/9/20 17:15
声帯エネルギー削減事例自由詩2*05/9/16 17:10
湯冷め浴自由詩6*05/9/15 13:50
小さな国の伝承歌自由詩2*05/9/14 13:40
狂った証明自由詩3*05/9/13 14:24
子宮公開[group]自由詩3*05/9/12 14:37
サンクト・ペテルブルグ改名記念日自由詩1*05/9/9 15:32
先住民の心を思い出せ自由詩4*05/9/8 14:14
受信しました自由詩6*05/9/7 13:41
片端自由詩1+*05/9/6 14:50
クーポン・マガジン自由詩2+*05/9/2 13:42
見つからない妖精自由詩7*05/9/1 14:13
デリー市自由詩2*05/8/31 14:45
小さな道路自由詩3*05/8/30 15:05
雨織り創世記自由詩4*05/8/26 14:20
さくさく する自由詩8*05/8/24 15:18
ツタ切り爺さん自由詩2*05/8/22 20:06
嘆く者へ自由詩1*05/8/19 13:02
カニ購買自由詩3*05/8/18 14:01
海へ還る自由詩105/8/17 15:29
スーダンに響く歌声自由詩105/8/12 14:15
客引きの男自由詩105/8/9 14:26
中間地点[group]自由詩205/8/8 17:34
歪曲した進化形式自由詩305/8/5 18:27
Черный русский (ブラック・ルシアン)[group]自由詩2*05/8/3 18:57
My Friend (僕の友達)[group]自由詩2*05/8/2 18:53
The floating weed (根無し草)[group]自由詩205/8/1 18:43

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