女は赤いハイヒールで
イキ過ぎた犬の敏感な夢々を踏み付け
涸れた涙に自涜の真意を知る
心配性の隣人が窓ガラスを透かして苦笑
電話帳の半分を乱読した思春期に
毛深い腕で抱かれた記憶はサララ ....
00:00
スタート
00:01
外部からの圧力 というより
内部からの膨張 小さく揺れ
ああ これが「死」なのか
ああ これが
00:05
いわゆる走馬灯のような ....
指先の回想は 罪深い引力で 灰皿に落ちる 水色吐息の癖
傷心なら午睡 幸福なら沐浴 存在さえ咀嚼 虚無すら消化
禁欲を徹底し 放蕩を覚えよ 賢者か砂塵か あるいは詩病
嬌声の縮図は 冒涜を孕んで ....
幸か不幸か
私(イレモノ)は
私(ニセモノ)で
すでに恥じらっていたのです
排水溝を巡って
夢食虫の甘い汁を啜って
情夜と誤解と固形物の反復に
そろそろ飽きていたのです
あ ....
特別な色のない 夜が
麗らかに 舞っている
二つの 肺は
非対称を 否定するように
静かに 揺らぐ
これは流線形の パラドックス
恥じらいは 甘い息
幾 ....
雨
泳ぐ鳥
結晶化して
飼い慣らす肉塊
風待ちの長い眠りが
ゆらゆらと輪 ....
足
右に
傾いて
安定せず
よろめいて
箱庭の片隅で
一筋の濁った夢
あるいは妖艶な爪
感じ合う二人の側で
幽霊が笑っているんだ
仕舞い忘れた毛布の中に
時期外れの扇風機の羽さえ ....
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