毎日公園の小さな池で
私は探す 飛ぶ宝石を
濁った水の上を鳴きながら
あの空のかなたに飛んでいったきり。
随分長いこと会ってない気がする
もう一度会えたら
きっと幸せになれる
....
灰色の壁 とびこえたなら
緑の草原 清らな小川
二人は常に 寄り添うでしょう
大きなケヤキの 幹にもたれて
二人はいつも 囁くでしょう
甘く切ない 愛の言葉を
燃える心で悲 ....
今あたしからっぽ
太陽が通り抜けていく
歩けば心カラカラになって
悲しみボール心ん中
流せなかった涙一粒
また一粒
のどの奥通ってダムにたまる
じくじくした痛みもいつか忘れ
ダムの ....
荒くれた土壌の上に生え
強すぎる太陽の光を浴び
支えとする棒すらも倒れ
葉さえ虫に食い破られた
生きているのが不思議な状態で
自分の生命力だけを頼りに
生きていこうとしている
けど
....
熱く燃える心の上に
ちょこりと乗ったエスプレッソマシーン
ふつふつと沸き立つ希望がキタイになって
冷たい現実に 今という壁に冷やされる
そのたびに少しずつ
苦い水滴がこぼれ ....
どこまでも飛んでおゆき、小さな鳥よ
夜は冷たく、たとえ闇の中でも
羽ばたける翼を持つ限り信じて
とんでおゆき どこまでも
ふるさとの大地の匂いを忘れず
今は暗い 空のかなたにあ ....
まん丸なオレンジ満月
三日月の横顔が欲しい
涙100粒流しても
汗を1000粒流しても
飲み続ける白い星
赤い星 青い星
ミルキーウェイ・ポイズン
ますます丸くやわらか ....
真夜中にみみつる象の王国
四色ボールペンで印をする巨象と
一列に並び期待する小象
真夜中にみみつる草を食む象の群れ
ささやかな50mの小川に群がり
300?の草原を覆う食用の象
あ ....
梅雨時に降らなかった雨
どこに消えてしまったんだろう
照り付ける太陽から逃げ出した雨
心までからからな気がしてた
仕事なんてできなかった貴方
どこにいってしまったんだろう?
眩しすぎる ....
梅雨入り後初めて晴れ間が見えて
その夜私は幸せな夢を見ていた
青いアジサイ
山の斜面のそこここに
私は白いアジサイを探した
あの鳥の翼のように真っ白で
ほんの少し灰色がかったアジサイを ....
かーてん
ロシア娘の骨に似て
見る影もなくやせ細っていた紫陽花
もうすぐ
あと数日で雨粒に濡れて
涙が乾かない私の目を慰めてくれるだろう
この部屋から移り気な花が見えたのは昔
今 ....
月影とタブの樹が戯れる
静謐な真夜中のパーティー
白いガーゼを払いのけて
そっと そっと
足音を忍ばせておいで
そう 裸足でそっとだよ
誰にも内緒のパーティーさ
「死にたい魚」
....
深い深い闇の中
銀細工の触手は侵食する
私の心を
または灰色に死んだ浜辺を
その時君はジョナサンのテーブルに座って
今日何度目かのため息を
キャスターの甘い香りと共に吐き出している
....
汗ばんだ手のひらの上で春を転がして
その小さな重みを感じる
夜の町は霧に閉じ込められたまま
淡い街路灯のオレンジに色付いた水槽のように
音のない波が打ち寄せる
知らない街に行こうと思う
....
ショッピング街の人ごみの中で
ふと立止まった歩道の向こう側で
僕は君をみつける
常に君の影を追い求めているから…
僕が君を探すとき
君はどこにでもいる
誰の中にも
どんな場所にも…
....
そ ら い ろ かー て ん の む こ う
二度 と 同じ 太陽 は 昇ら ない
移り 行く 季節 の 狭間 で
“命の歌が 聞こえた!!!”
まだ暗い 空の彼方に 微笑む月が
その月 ....
北風 吹いたら 雪が 舞う
真夏の 太陽 凍って 煌めく
ぐるりと 宇宙を 廻った 帽子
かぶれば 空が 落ちても 平気さ
心の 穴から 零れ 落ちてく
涙の 雫を おっかけて いこう? ....
いつだってそう
私には命の音が聞こえないから
以前獅子座がくれた暗号…
1 0 1 0 1 1 0?
分からないよ 答えが見えない
赤いセロファンを張った懐中電灯が
不確かな未来を照ら ....
ディアー マシュマロ
こんな寒い冬の日には君のこと思い出します
公園で初めて君に出会ったときのことを
その日空は曇っていて今にも雪が降りそうでした
僕はベンチの片隅に座って
買う気も ....
ロシア娘の涙に濡れた
悲しい笑みを浮かべる空に
窓からハンカチ振って言ったの
さよなら私のセンチメンタル
砂利道通れば昨日の夜中
ロシア娘が切り裂いた
レースのハンカチ微かに踏んで
....
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