こじつけの夢で
眠ること

なんといったって
莫伽なこと

未来都市での恋物語
蜘蛛の巣を辿り成就する
乱れた鱗色
思いのまま泳ぐ
美しきライト
氷の万年筆が地 ....
 
 
 
月のあたり
大きな風が
愛撫する夜

点滅する滑走路は
俯き加減でも歌った
それが二人の
着陸を許した

火に焼けた可憐は
明け暮れのごと
肌を透かせゆらめき
 ....
 
 
 
点滅

路面の平坦を胸に
ハンドルを愛撫する

わたしたちは
口をきかない

街灯シンメトリーの
寄せて返すさざ波
リズム
いとしい人
鼓動の残像は
眠りの ....
忘れられない
忘れられない夢を
見よう

東京に初雪が降りました
薔薇の朝もやが包む
音の無いクラッチ
冷えた象牙は瞳を閉じ
溜息をやがて具現します

蛍光灯
点滅で ....
不思議な再会だと思った
おれに未来が
あるとしたなら
きっとこんな日を
いうのだろう
十年じゃないわ
八年
そうだったろうか
それよりもおれは
驚いている
知ってる ....
 
 
枝葉を伸ばす像よ
木々の裸に似ている
きみの輪郭を見ている
眼球は潤いに黒く
星を湛えた
沼のようにも濡れる
白い肌の魚
熱病を折り込む
水草と語るのはお止しよ

重い ....
 
 
梢枝が呼んだ
寂しいひとを

眠り
眠り
時を待つ眠り

六月が来たのなら
季節は君に似合うだろう

力無く笑う
それとなく願う
百の夜が奏したルフラン
小さい
 ....
水曜は
銀の白凪を透かした

濾過を経た明かりは
目蓋を包んで
埋もれた寝台の
柔らかな浮上へと集まる

はだかの夢見なら
信じることはたやすく
醒めやらぬうち
メレ ....
 
積み木のような背骨が
薄宵に連れ立ち
赤剥けた涙腺を
産毛を
風の巷に洗っている

空洞は無力を湛え
石の沈みへ身を委ねる
きみの海底
その燦光に滲む街
体温を貫けて伝わる
 ....
 
 
日差しの中の胡桃

春ならば

触れたままでも
光るだろう

再現を拒む指繰り
すずなりの蜜を湛え
直立している
ミルクの木

心狂わせるものは
曲線

それ ....
ウインドウの
埃を透かし
誘導弾が明かりを咲く
枯れたランプの
独声ひろがり
あれは街並みの
色と
また色


乾いた書物は
土に似ます
抱かれた晩だけ
夢を見ま ....
ルイーノ(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
バオバブ自由詩807/8/19 0:28
想像自由詩507/8/17 23:45
点滅自由詩207/8/17 23:42
デモン自由詩507/8/15 1:16
月面自由詩107/8/15 1:10
白昼自由詩105/5/29 6:44
スカーフ自由詩205/4/22 3:35
午前自由詩305/4/21 2:46
自由詩305/4/19 21:42
肉体自由詩105/3/18 13:32
まれに雨が自由詩405/3/9 14:11

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