熱い亀裂がずらりとくすねると飽き飽きしたクセが出る。しかし、たためなくていいからおれないようにしてくれ。
風合いの葡萄酒でも鬱積があっと声を上げ。向かい風でも無責任な可能性を地図記号にみたけれど ....
ベランダに 平面を、前に出し
ふるいコトダマが 流しこんだ、密度や態度
永世から伏せ字にして遊ばれている
眼鏡をかけたクジラでも探すね
シュウの表面に画く、毒にしめた卵が
・牛乳・砂糖 ....
まいります、まいりますから。
風はまた途切れてしまうよう。
何処から続いていて結えばいいか、たまには
臆病な水差しを戻して出来損ないの赤面して。
「歌おうか」瞼の裏側だけ逆らえず
鶸色の ....
このなだらかなスロープをのぼる体はだいぶ軋んでいた。皆が支える滑車は見事に装飾され様々な色合いを纏い蔦をおおく絡めている。そこのミチを抜けると断層にあたるから、低く照らし尽くした桟道はなんぼも ....
なんせすべてが朽ちてしまうのに、(――手をあげて。)柔らかいまばたきが 非情な拍手を熾していた。とぷんとくれた凪に、過ぎた谷間の火蓋も日当たりは欲、痩せた風もなく、あらゆる臭い そして、揃えた色もなく ....
いったいどれほどの月陽が流されたことでしょうか
砂を蹴る彼がまた花房を垂らす眠りについてから
異臭ともとれる斜交いは闇夜を抜け出し光が斜めに走っていく
のぞみは少しばかりの顔を覗かせてい ....
一つの丘に対し駆け上がる、息を整えては姿を思います。野草の強さを願うとき 目を凝らせば姿も浮かぶような、ぽつと明かり ともり ぼぉと照らしだす未知に沿って、拍動は抑えきれず漏れた声色はどこへ届くとい ....
星の砂の上を歩いて亘る、洋館までの距離は計り知れないほど、遠く。線路上をとぼとぼと征く、男の姿は朧げであったが、なにがご機嫌なのか調子外れた鼻歌なんかがよく似合っていた。
その片手には黒く小さな ....
夢から夢に架けて羽ばたくときに、ちょっとの壁と扉をなくした出口は褪黄色の海が、いや世界が、フチだけ 描いてある光景で、今いるものがみちで届かない場所とすれば、水域はすこし背丈が高く、ここから下ってく ....
そしてとある広場にて/パノラマの群衆が/音のないパズルに到る/へだたりのない手が/みずたまりのホタルより/絵本のページとおく/ふところのうえで/ケムリを吐いています//ひずんだ心臓を濾過する/金糸雀と ....
思えば 私。逃げ出したい と そうだ。膨れた肚は答えないで。それには また、うわ言の場所は土を掬う度に、まるでグラスの何方かは 無力さを象徴するように混ぜて置いた。
計画。――なんていうだろ
....
葬列 ものくろのいしを蹴る
切実な詩情など、草々
皮革の風船が、このようなとき、ひろった
カベに貼り付いている過去に魔法がある
レプリカのあかり ナルシスの鏡
鳴り止まないベ ....
いまもなお、見える客と
経った店員の間に白いフィルムを刻む
縫い合わせた果実は 無言の
「ママ。覗き込んでいる」
自称老執事の眼球であるなら
生産は会話で 順番待ちは 対象物から、 ....
{ルビ娘=コ}の、らびりんす。ミニチュアのバターが入れた、ミルク缶を潜めて、コーンフレークを巣食う、避難用リュックがバカにして、このこのこの!
わらうわらう。ぜんぶ過去だ。おぞましさの疼痛を、せ ....
そこで売られているのは、
『あわいデブリ』
現実とは逃げられないものたちで。
・風船が逆行するように うんこはかわいい?
・温もりを届ける土壌のPHまでケチつけそうだね
・鋭い稜線に祖 ....
ありのままに定めよ天馬は(苦い、)余裕ぶって
山百合の旋律をそのままに見つめても気だるげで
この影は、
どの光も。書いた言葉が外縁を彷徨いながら
頬は触れた感覚 ....
たとえば
/むきだしの内臓
/メモワールの墓標
それなりの垂移にSpinを捧げる
この『たまらなく はがゆいうた』
あなた自身を映し出すわたしの瞳が存在を憶えているから ....
いいか、この街は空の鮮やかなことを知っていたら。いま、支離滅裂に開いた口を塞ぐ。その仕草も全部あまい。それではまいにち同じことを繰り返して。いつかはハツカネズミの供色で。たぶん海のひかりは愛情だった ....
翼も時代へ、揺れ、また踏み鳴らした
かみさまの悪路では、残響が生まれ
誰もが去っていった いつか手足となって
「破裂する。破裂する。」
背中に、つばさ
:はなれられる触媒が ....
窓の外は総てたわいない挿話である。熾火が時を経て蛍を遺し鮮明に刻印する思考濃度を確かめる。足を止めたときに憑かれる、いつか。術はまるでひどくおかしいのか、空穂舟はびしょうへと降下するんだって。あから ....
(最初から/どうでもいい(
、ああ明日も連日の真夏日に)
、「今日は夏至も重なりますよ」ね。)
――サイレンはやみがたい流行歌で。
エトスの器とか、チャンスは無慈悲な手のひら
....
滅紫雲の{ルビ揺籃=ようらん}
方法の片を退く背中は痛いのか、痒いのかもわからない。ヒレのとろびが従うばかりに 目頭はあつくあった。またあんまり綺麗で、握りしめて確かに黒。外海を{ルビ触=ふ}れる ....
よろしいか。
嫌なことがあった?
まあなんていうかいつ時代かもわからない
はるさめに やみくもだから こわごわ、
すすめるのだろうけどね。
んでもいまやぐったりげんなりした愛想でしたよ
....
乱れ髪の馬車は能楽の形相を時として無言駅へ向かわせる、面は難くガタイの葉擦れた格子の穴、木枠の落ちた断層は容易に伸縮を繰り返すばかり、あがり框で唸り声と猛火を空に映し出した、
一歩。
このさき ....
気の毒でどうにもあまい。怖い怖いと足を踏み出し、つんのめる。決められた範囲は間怠っこい現状。落とし穴とでも眼を丸くして不用品の気分になる柄ではない。
けれど茫然として眺め居るがいい。あからさまに ....
シャッターの奥では、どんな夢を見ているのか。海も川も薄く、流れもゆるく凪いているように見えるのに。存在を消した爪の先までイバラ、締め上げて這いずり回る時の鎖を断ち切る。右寄りの心臓は判別不能な燈し火に ....
弱々しい夢ならば褪めないで
どこか踏み鳴らしたあとに生まれゆくから
回路図をくすぐる意思は
その星回りの爪痕を遺した光景に準じて
影はあしらわれ、付き従うことで
また覚醒めなさい、その木 ....
手先の器用な人が作る
天の川銀河なんて
ちょうちょになったり
おふねになったりして
天を見上げるだけの僕とは
まるで不釣り合いな
今や昔も、単なる朝
荷馬車に揺れて、 ....
たとえば手摺と鍵、或いは爪を噛む白い手が、古雑誌の栞の意味を摘む、この誰かの肉声は(あわくって。)ならそれで適当な木目地を愛で謎るだけで、高い空を遠い道程を走りまわる短い風だ。
{ルビSon ....
名前を殺した銀の縫い針で純粋で平和な星の生き物の残響などを弾く、その余光。しめやかな案内を聞いて、近くに住んでいて紙ナプキンに重力の連絡先をスケッチしました。ただ、いまにあるのだろうかとふと、異質 ....
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