あの頃一番都会だった町は
歳とともに段々都会ではなくなって
そのうちいわゆる田舎を離れて
私はいわゆる上京をした

誰もが認める都会で
時折誰かが、寂しくはないかと尋ねる
寂しいとはどう ....
誰も何か言っているようで言っていない
仮面を被ったままでモゴモゴと
責任は誰も取りたがらない
まるで霧のように実態がない

聞きたくない文字の羅列が降り注ぐ
顔をあげてもそこには何もない
 ....
私は私を買う
私は私を食べる
ちぎって食べる
私は私を殺して
また私になる

私の欠片たちが売られている
血となり肉となる私の欠片たち
だから私は私を買う 
私は私を食べる
ム ....
WAR

それは怪物
それは悪
それは血の色
それは優しさ
それは善
それは愛の本質

愛しいもののために悪を殺し、
愛しいもののために血を流し、
愛しいもののために死ぬ

 ....
ある日ふと撮った
何気ない景色が、何気ない仕草が
急にかけがえのない思い出になる

いつでも手の届く場所にあったそれらが
いつの日か手の届かない場所へ行ってしまう

そんなことは知ら ....
ざわざわざわざわ、声の森
黒くうごめくたくさんの声が
あちらこちらと私を招く

ねぇ、ほら、こっちだよ
違う違う、あっちへおいき
さぁ、よく来た、いい子だね

声はよしよしと頭を撫でて ....
彼女は身体の中に宇宙を飼っている
彼女は造物主であり、絶対的支配者である
彼女の思うがままに木が伸びる、草が茂る

彼女は身体の中に宇宙を飼っている
彼女は太陽であり、宇宙である
彼女の思 ....
海に行くなら、水筒持って
お弁当持って出かけよう
ほんとは海は嫌いなの
海風ベタベタ、汗はダクダク、
サンダルザラザラ、髪まできしむ
だから、潮風のない海に行く
人の泳がぬ海に行く
 ....
何でもないこの日を
何でもないように祝おう
この世界のほぼ何十億人が知らない
単なる日を特別な日に変えて祝おう

何でもないこの日を
何でもないように祝おう
日々の雑事にかまけて忘れてし ....
石佳(9)
タイトル カテゴリ Point 日付
上京自由詩018/12/13 23:12
タイプタイプタイプ……自由詩118/11/10 22:28
カゥ自由詩018/11/2 0:13
WAR自由詩118/10/31 15:24
CAMERA自由詩218/10/16 9:56
声の森(図書館)自由詩218/10/4 22:01
彼女は身体の中に宇宙を飼っている自由詩118/10/1 20:40
海に行くなら……自由詩118/7/30 19:59
誕生日自由詩118/7/29 13:05

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