ポカリ、と
まるで金づちで脳天やったくらいの
陽気な金曜日だ

現実がたとえゴミだらけの砂漠でも
他人なんかどうでもいいしいつでも死ねると思えば
芯にぽかぽかした柔らかな微笑みが生まれる
 ....
早朝 外は一面の霜

暖炉で部屋が温まるまでに出ていかなくちゃ

凍えた鉛筆を少しふるわせて
横になった君をスケッチ

しょうもない僕を好いてくれた君の
ため息は漂ってすぐ消えた

 ....
ちょっと前まで風船は鉄球だった
少女はそれを引きずって暮らしていた

今は風船は空気で満ちて
陽射しを浴びるだけで割れそうなくらい
薄い皮膜はつるりとしている

軽く紐を手に絡ませて歩け ....
心は紙風船みたいだから
傷つけられないように
無口に今日も僕は
気取ってないふりして静かに
微笑んじゃったりして会釈する

心の空気は換気しないと腐ってしまう
どろどろで腐敗臭
換気の ....
死の隣の鮮やかな生を知る人達の
凄みのあるあっけらかんとした笑いをもらった
なにもお返しできずに帰る

生きている不思議と不安の中でシャワーを浴びる

当たり前に続く日々、その偶然に
心 ....
来なよ
家、片付いてないけれど
これから片付けるよ
半年前に燃えちゃった家だけど

お茶、用意するよ
ガスと水道止まってるんだった
大丈夫、井戸水汲むし
火をおこすのは得意です

 ....
人ごみに混じってブリキの人形が
中身空っぽの体かぽかぽ言わせて歩いている

人間でないことを
わかっていないのは本人だけだ

周りの誰しもが
異物の混入に気づいている

おっさんが
 ....
ちょっと仕事したり
仕事してるふりしたりした
死んだふりもした
疲れた

休日は
ぼろぼろに千切れた心
両手に抱えてあの世に小旅行


骸骨のフラダンスの曲、イヤホンで聴きながら
 ....
神様がため息をして
意味もなくチーターを産み落とした

落ちたチーターはあみだくじで
バイソンの群れに住むことが決まった

チーターは足が速いこと
毛に変な斑点があること
痩せているこ ....
行き止まりを前にして
希望に意味がないけれど
別に変わらず日が昇る


味気ない空白な毎日


今日も罵詈雑言が空から降っている

昼間だから見えない

皆僕に死んでほしいのだ ....
潮風の中

海岸の老いた果樹は
最後の力を振り絞り
実を三つ実らせた

木の下には少年がいて
あとがきを書き続けている

美しいゴミだらけの海岸で
壊れかけのロボットたちは
自分 ....
その蝉の抜け殻は取り残された


中身は出ていったとき
羽が開ききらないまま乾き
飛べずに地面に落ちて死んで
腐りかけた頃、蟻に運ばれていった

抜け殻は土にいた頃のあやまちを数えなが ....
手塩にかけた
年代物の可能性は腐った

絶望の底には
サンタクロースの死骸の山が

未来の椅子には
代わりにごみが置かれた

苦しみは忘れられ
空白にただ生が浮いていた

残っ ....
幼さは
蕾が花になることを知らない

蕾を一つ一つ摘み取って
分厚い本に挟む
毎日少しづつ色あせてゆく

蕾の押し花を
手に取り飽きもせず眺める

昼間のまどろみの中
手の力が抜 ....
1
疑心暗鬼の檻の中に心を放り込みます
心がワンワン叫んでいるのを確認しましょう

2
後悔でたらたら冷や汗をかきましょう
そして後悔が空転するまで永遠に反芻します

3
絶望感で着 ....
晴天
どん底
歩くだけ歩いた

波しぶきの生む霧が
たいして変わらない毎日を覆っている

振り向けば
情けない日々が
変わらずくっきりと足跡になっている

フカフカの砂浜の波跡に ....
誰もいなくなったようなので
過去を忘れたようなので
身の丈を知ったようなので

少年は心が軽くなりました

少年の目は脆すぎる安心の中そっと開きます
当然にある日常、という名の奇跡
す ....
いくらお薬を飲んでも
けして無くならない脳糞がある

人と会うたびに
冷や汗がだらだら流れるのは
頭にぎっちぎちに詰まった
この過去のあやまちのせい

脳糞をスプーンでもりもり掬って燃 ....
生きているのが恥ずかしい
と思っていたら

服が溶けて全裸になった
すっぽんぽんになってから
服は着ていたのだと知った



生きてる場所が底辺も底辺だ
と思っていたら

突然 ....
しにたいなしにたいな
ぜんぶどうでもよくなって

だしがらみたいなまいにちだ
もうあじしないぼくなんだ

ひょろひょろぽんこつみじめなのうみそ

だしがらみたいなまいにちだ
もうあじ ....
心は枯れ井戸みたいに空っぽ

溢れるように湧いていた苦しみがなくなったのだ

逃げた過失が残った


心は軽い灰みたいに、無い

ごうごうに盛っていた苦しみが燃え尽きたのだ

悶 ....
狂った腐ったゴミ
少年の人生は始まりもせず終わった
なのに少年は生きている

陽の光を知る事もなく
穴ぐらでたった一人
隅っこでまるくなる栄養失調の体は

過去の変えようのない罪で汚れ ....
少年は
慈愛に満ちた柔らかな陽射しに包まれている

前は苦しみに溺れていたけれど
それも
振り絞った心が燃やし尽くしたらしい


少年の持っているモノは

膿も栄養も無い空っぽな心 ....
アダムとイヴは
キラキラ光るアキラメを
バケツ一杯ぶちまけた

そうして星ができたんだって


大切な不安を食いつぶして
やっとこさ残ったのは空っぽの心

何もない


今二 ....
痛みに何故これほどあなたの詩が光とともに染み渡って楽にするのでしょうか。僕は貴方が詩を遺してくれた事を感謝します。それは、単純に、ただあなたから吹きこぼれたに過ぎない代物ただそれだけだと言うのだとして .... どうしようもなく
僕らは果てのない過程に生きる

欠損しながら生きている

全力で力むよ 今を、誤魔化すために

生きる事の苦しみ





生きる努力の対価に
人は意味 ....
うそと
なさに
溺れるんだよ
ぼく〜世界

みんな みんな 嘘なんだ

底のないプリンを
すくうように会話する

みんな
生きるための嘘のみ喋る
それ以外喋らない
本心とは
 ....
無意味に星が光ってる
無音の中に光ってる

無意味に地球がぐるぐる回る
特に変わらず回ってる


だから無駄にブルブル言わせて走る
無駄にでかい声でしゃべってる
にいちゃんねえちゃん ....
瓦礫



ぬくぬくの
肌のにおいの子守唄
あきらめにぬるい血が満ちてゆく
とっくに腐ったぬるい血が
ビニール袋に穴開いて
ぴゅーぴゅーこぼれる腐った血

ずっと

ただ、謝 ....
完全にすりつぶせ
火種完全にすりつぶせ
もう燃えたりしないように
全部壊せ
変わらず際限無く水銀が蛇口から出るから





これはもう毒ですらない
ゴミ
臭いだけのゴミ の ....
◇レキ(56)
タイトル カテゴリ Point 日付
金、土、日自由詩424/4/19 19:28
別れ自由詩2*24/3/9 6:34
花が咲くまで自由詩4*24/2/25 18:14
ため息自由詩2*23/11/10 1:02
燃えかすたち自由詩5*23/7/9 2:18
ぺんぺん草自由詩2*23/1/13 3:33
人々のある日自由詩122/10/29 21:05
小旅行自由詩2*22/6/27 23:49
神様のため息自由詩1*22/2/4 0:30
りんごジュース自由詩2*21/12/30 0:24
実を三つ自由詩1*21/11/2 2:05
くしゃり自由詩2*21/7/18 22:16
にんにく自由詩2*21/6/7 1:24
自由詩2*21/3/24 0:24
お豆腐メンタルの作り方自由詩1*21/3/10 3:53
砂浜自由詩1*21/3/6 23:33
少年の一日自由詩3*20/9/29 21:58
干し草自由詩3*20/8/15 3:19
ゆでダコ自由詩5*20/6/30 20:22
だしがら自由詩1*20/6/24 2:37
心は自由詩020/5/10 1:21
きたないしょうねん自由詩2*20/4/26 4:02
かなしいしょうねん自由詩0*20/4/15 23:28
もう一つの自由詩2*20/1/15 0:54
ある詩集を読んで散文(批評 ...0*18/11/10 6:49
総称自由詩3*18/11/9 23:12
無題自由詩1*18/11/9 22:52
自由詩1*18/7/21 8:02
瓦礫自由詩2*18/7/21 7:26
瓦礫 2自由詩018/7/21 7:07

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