ワンルームの視界に
日をくべる
爪先の怒号
息づかいで飯を炊く
大さじも小さじも
見間違いのないテーブルが
イマジンの頬を叩く


同じ世界を見ない遠さで
文字は「 ....
フルカラーで発火した
みずみずしい決意を
まなうらに思い浮かべ、
テトリスの要領で
ふりかえらず、
言葉と和解しろ


ふりしきる利他行為の中で
比喩に住まわせる
あなたのひと ....
ちなんで、もしも、である前に
観察するだけのキャットファイトを
虫の温かみで、あざ笑ってみせよう
高熱のオクターブで赤ペンを溶かして
番犬をレンチン、はっかの匂いがするのだ
葉脈のふ ....
安息日、指先が落ちる八月を
ケムリ、1bitの陽炎と交わる
コール、そこらへんはトイレ
ノック、フライの軌道でセックス
四分割で巡った泡立ちの受精


カンバス、骨を剥くように
 ....
いちまいの余生に見まがう、あの頬の
夜のふるいにかけられた白き無題よ
こめかみに走る雛鳥、点描にひかりが染みこんだ
その一つひとつはめもりのない朝
捨てられないものを増やした膝を
い ....
ねむれてもいない、まえのみち
わかるまい、まもるべきものの
つめのさきにある、ふゆのとじこめ
のどにしがみつく、うばったせんろのさき
ながれたものは くものかたちにも
につかせること ....
森永製菓のエンゼルマークが見つめる先で
ペコちゃんの舌先をチャネリングするアインシュタイン
10年も先の新商品とは廃棄予定の甘みの中にある


往来、口笛はなぜ遠くまで聞こえるのか
 ....
  海の背中に鳥が落ち
  八月半ばが焼け進む
  青みと光と電線町よ
  白光の出口のようで
  ただの真昼の三丁目
  蝉が鳴き止まないと
  見知らぬ死の名前を
  あなた ....
ほんとうは、たたかうほうが好きです
若いことを踏み潰した、地続きの傷
なぞると忘れた横顔に似たきり、
痛みにしがみつくことなく
目を閉じます


白い配りもの、光って、子に散る声 ....
やせっぽっちの山をひきつれて
小銭ほどの野ばらをこえます
つないでいる手というのは
ひとにぎりに残った樫の木でしょうか
ばらばら、と山の根もとをこぼし
ぼたぼた、とやまびこが線路にも ....
絵は完成したと言えば
美しかっただけの悪意にも
たましいと宣言しますか
食事が用意できたと言えば
温めなおした事実にも
思い出せない祈りを判別しますか
花の気を知らずにいるお前の
覚 ....
星 ゆり(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
Mask自由詩320/11/26 22:05
パトス自由詩120/10/29 21:55
春休みの宿題訴訟自由詩420/8/19 23:21
パープル自由詩020/8/14 17:21
原紙自由詩220/8/11 19:49
tear自由詩220/8/10 20:25
キャラメル・パンチ自由詩220/8/9 19:43
白い八月自由詩320/8/7 16:31
自由詩1020/8/4 14:14
humming over自由詩420/8/2 2:42
不等式自由詩220/8/2 0:55

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