歩道橋の向こうに見える 廃ビルはやけに冷たくて
 服のポケットにいれた夢でさえ壊していくような

 誰かが歌うこの星の讃美歌に
 出逢えるのなら もう一度だけ 歩き出そう


 楽園行 ....
 不幸せの尾を追い 迷い込んだ迷路には
 厄介な問題を抱えた 聾唖(ろうあ)の男たちがいた

 彼らは僕らを睨みつけ 時には唾を吐きかけた
 僕は泥のついた頬を ぬぐって前を見据える

  ....
 鳥が飛ぶ 一斉に
 羽根をもがれた鳥も 翼を奪われた鳥も
 みな 一斉に

 孤独を知らぬ者はない
 歓びを知らぬ者も
 ただ与えられた使命のままに
 空を飛ぶ

 運命に抗う者は ....
 郷愁を呑む
 換気扇は回り カタカタと音を立てる
 朝 起きがけの夢の跡とコーヒーの味は苦い
 
 悪友の葬儀は明日への吉兆
 出かけるのは僕
 喉元を腫らして タテガミのように波打つ髪 ....
あの娘との人生は大事じゃない
僕は分からず屋で ワガママ
このだだっ広い世界には まだ見ぬ輝きで満ちていて
それが僕を手招きするんだ

あの娘との人生は大切じゃない
僕は愛なき人で エゴイ ....
 性欲情欲に溺れて 理性は打ち捨てた 水に弾ける未来の幻想

 僕らは手に手をつないで 太陽の情熱に焼き焦がされる
 罪や罰だなんて忘れてしまった それが僕らの{ルビ性=さが}

 そういや ....
stereotype2085(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
楽園行きの列車自由詩117/4/3 20:58
宝石の島自由詩017/3/29 19:27
情熱の名前自由詩117/3/29 13:16
郷愁を呑む自由詩417/3/22 4:03
未来へ自由詩217/3/19 8:36
streotype2085自由詩417/3/18 20:20

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