知らない人とセックスした
ネットで繋がって
隣町の駅でおちあって
車に乗せられて
ホテルへ行って
知らない人と、した

気持ち悪いわたし
気持ち悪いあなた
気持ち悪い、温度
 ....
水たまりに落ちた星を
意地になって踏み潰した
ズボンの裾が汚れて
そんなことも気にせず
意味のない破壊を繰り返して
わたしはわんわんと泣いた

あたしかわいそう!
あたしか ....
錆びた看板のキャバレー
避妊具の自販機
古ぼけた色気の中に
母の面影

明日からあの街になるこの街
くたびれた椅子を引きずって
砂浜にまっすぐ線をつける

君の横には座らないから
安心して眺めればいい
夕日か朝日か知らない光

綺麗だね
なんてね

ありふれたことを思って ....
無理に口にする必要なんてない
言葉は
言葉は気持ちだ
無理に話さなくていい
言葉は音楽のように
あなたに届かなくてもいい
言葉は魔法のように
どこにもいきはしない
言葉は必殺技のように ....
できるだけ頑張って、できるだけ
それができたら目一杯、目一杯
もう少し精一杯、君ならできる精一杯
そうやって最後には力一杯、
力一杯に引っ張った気持ちが
引っ張られた気持ちが
掃除機のコン ....
左右に大きく揺れる電車は
僕らを強引に引っ張って
のろのろ走る父の車を
ぐんぐんと追い抜いた
隣で姉が呟く
泣いてたまるかって
僕は答える
泣き虫は嫌いだって
そうやって僕らふたりで溢 ....
わたしを呼ぶときは
歌うように呼んでね
るるるるる〜
まるで電話のベルみたい
わたし声色ひとつ変えて
答えましょう
はいこちら、
るるるるる〜でございます
陽気で愉快で意地悪な
るる ....
例えば今、口内に広がる血の味を
言葉で拭いさることができないように
例えば今、君の首に絡まるその縄を
わたしの言葉でちぎることが出来ないように

言葉など、非常に無意味なものであるのだ
そ ....
【鮮やかな汽車】


-0-

一生懸命生きていたって
だれも気にしないのよ
わたし何処へ飛んで行っても
あなた関心がないのよ
綿毛ひとつ舞って
それとおんなじ命なの


- ....
あなたに枷をつけて
シから遠ざける
まるで小説みたいな
そんな曇り色の日
あなたは死んではならないし
幸せにもなれないのよ
そんな枷をつけて
世界に放った
帰っておいでなんて言わない
 ....
美少女のあの子
みんなの悪口言って人気者
真似して悪口言ってみたら
わたしはなんでか悪者に

笑顔のあの子
いつも下品なことばかり
それでもみんなの人気者
真似して下品してみたら
わ ....
本当に大切なものだけを
本当に大切にするって
難しいことですね
あなたがそう言った
皮肉でしょうか

本当に大切なものだから
本当に大切にしてよって
あなた本当はそう言いたいのでしょう ....
いつまで経っても終わらないから
終わらないなら始めないよと
うそぶいて急かします
冷たいシャトルに腰をかけたわたしたちは
地球を発射して
酸素がなくなるまで旅をしたい
まあるい命は重力を綱 ....
キラキラ輝いていたアイドルは
ギラギラのおばさんタレントに
トロトロに煮込んだはずの愛は
ドロドロの昼ドラ視聴率0.2%
四捨五入で0の手間暇 うそっぱち
愛してあげましょう いつまでも
 ....
少年は足裏を焦がして
靴はいつの日か隠して埋めた
角質、角質、カクシツ
玄関の隅に置いた革靴は
フローラルの香り
白い角質、剥いで
焦げ臭くなるために、外へ出る
『少女』

今日でハタチになるのよ
少女は花を散らして
その1秒を不器用に演じた


『宇宙』

置き石をみっつさせて
盤に星を置いてゆく
計算は怠らず
擦り合わせてジゴに ....
これは始発ですかと尋ねると
彼は首を横に振る
そうか僕は遅刻したのか

車内は冷房効いてますかと彼に尋ねると
入っているのは暖房だという
そうか今は冬であったか
毎日人が死んでゆく
墓だらけの世界
スーパーヒーローは言う
もう誰も殺してはいけません
もう誰も死んではいけません
毎日人が死んでゆくはずの
墓だらけの世界が
毎日人が産まれるだ ....
浮きっぱなしのまあるい金魚に
沈下性の餌を落として、愛でた
それからコツンと水槽を揺らして
ストレスを送りこむ
浮きっぱなしの鞠が
いつまでも足掻いていてくれますようにと、
わたしは愛 ....
縷々流 縷々(20)
タイトル カテゴリ Point 日付
岡崎駅で待ち合わせた自由詩117/8/19 0:59
雷模様自由詩017/8/18 22:29
星に還る自由詩017/8/18 22:01
海が僕らを自由詩117/8/16 22:36
言葉自由詩116/10/17 0:19
コード自由詩016/8/21 22:20
大人はすぐに嘘をつくから自由詩116/6/1 9:25
暇なので電話しませんか自由詩316/5/28 14:58
電車、通過待ち自由詩116/5/27 22:40
鮮やかな汽車自由詩216/5/27 2:01
自由詩016/5/26 11:19
3年2組自由詩116/5/24 7:58
202号室自由詩216/5/24 7:45
最終回自由詩516/5/23 0:59
ラフな戯れ自由詩116/5/22 15:59
焦がれ自由詩116/5/21 2:10
少女、宇宙自由詩116/1/30 1:13
汽車(JR)自由詩216/1/21 9:51
毎日人が死んでゆく自由詩116/1/2 1:16
未熟者自由詩215/12/29 13:31

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