墜ちていく間は
燃える翼を見ていたい
粘菌に似た街の灯りを見下ろせば
森も海も本心も
凡て闇に統一されるから
僕らはこうして
まだ一緒にいられるんだ
燃え尽きずに落ち続けている間 ....
一人、また一人と降りて行き
電車の中は広くなった
小刻みな揺れに運ばれながら
私は左手を弄んでいる
親指と人差し指を擦る
昨日の君を覚えている
けれど輪郭を掴もうとすると
霧のように ....
畠中ゆたか
(2)
タイトル
カテゴリ
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日付
燃える翼を見ていたい
自由詩
2
16/1/8 22:51
左手の記憶
自由詩
3
15/9/24 19:15
0.04sec.