家族はバラバラになって
欠けていくもの
家族の歴史は
その過程
時間は駆け足で過ぎて去るから
それに合わせて駆け足で離ればなれになってしまった
がらんとした家の
壁の日捲りの ....
夫婦でイオンモール土浦へ出掛ける度に嫁さんは一番にペットショップを見たがる
たしかに猫や犬は可愛いくて癒される
でも、それぞれが等価値の値段がつけられていていずれも高価な買い物だ
私たち夫婦に買 ....
炎天の空が連日続いてる
熱帯夜で寝苦しかった
約束は守れそうにないんだ
飼い猫に左の足を噛まれた朝に僕は彼女にメールした
一人ぐらしの部屋から
約束を破るけどごめんってメールしたんだ
....
昨日に咲いた花はすっかりがっかり萎れて枯れて地面に落ちてしまいました
腐敗へと一途を辿ってしまったしだいでございます。
比べて今日に咲き誇る花は美しくその匂いと香りにややもすれば性的興奮に落ちてし ....
真実は詩が書けなくて困ることなんて何もないんだ
なのにインターネットに詩を書いて投稿しないといられない
あくまで自称の詩人たち
私は詩人と言う言葉が嫌いだ
虫酸が走るくらいに
ネット詩人 ....
妄想の蓋を開けて現実を閉じた。果たしてどちらが裏でどちらが表か解らないくらいに妄想を繰り返す彼の脳内はどうにかなっているに違いない。
もしかしたら右脳と左脳が上と下に或いは前と後ろにそれともグチャグ ....
天気予報は雨マーク
間もなく降りだして夕方くらいまで雨模様らしい
洗濯はできるけど、部屋干しはしたくない
専業主婦の彼女は洗濯物を洗い終えるとそれを車に積んで近くのコインランドリーに出掛けた ....
酒は一滴たりとも飲まない
煙草は体が受け付けなくて
ギャンブルなんてとんでもなく
女性は妻以外知りません
以上のような人生
何が楽しいのか
自分でも解らない次第です
自分に対して ....
嫉妬なんて醜いよ
嫉妬なんてみっともないよ
思ってるその心から
メラメラと立ち上る嫉妬
それに
一度火が着くと燃え広がって
消火栓が見つからなくなってしまう
嫉妬なんて醜いよ
....
私のいない世界に降るのは雨
知らない誰かの内面の密林は雨季
私のいない世界に吹くのは前代未聞の暴風
知らない誰かの家も人も空に飛ぶされる
私のいない世界に
私がいる訳がない
私 ....
生野菜を黙々と食べる
何もかけないで
ひとときは草食の動物になった気分で
ファミレスの外には降る雨
濡れる草原を見つめるような眼で
心につきまとうさびしさを一緒に連れながら
サラダ ....
果たして
もう死んでもいいなんて思える日が来るのかな
その前に意識不明の混沌に陥ってしまわないかな
それが一般的だから
死ぬ直前は何がなんだかさっぱり解らなくなって
それでいい
死ぬ恐 ....
何も考えない人でいたい
頭のなかは空っぽ
心のなかも空っぽ
でも
財布のなかが
空っぽでは
何も考えない人にはなれない
単純では有るけれど
けして明快ではないから
計算は成立しな ....
この地球にたどり着くまでに幾つかの星を寄り道してきたかもしれないが記憶はなかった
この地球は美しい
電信柱に悪酔いしてゲロを吐かれまくってもこの地球は美しい
昨夜、居酒屋で合コンした後に若い ....
夕方の繁華街でカッブルがチンピラに絡まれた。
チンピラはいかにもチンピラでカッブルはいかにもカッブルだった
チンピラがいきなりインネンをつけてきた
カッブルの男の方がガンをつけたと不条理な言いが ....
欲しいものが数え切れない
数えるばかりでは何も手には入らない
君が産声と引き換えに手にしたチケット
この地球への搭乗券
勿論
片道だけに与えられたチケット
人に産まれて
人に育っ ....
生活が逼迫している
好きな物を食べられなくなった
体は劣化の一途をたどり医療費は欠かせない
高血圧の持病があって血圧降下剤を常用している
行きつけのクリニックで勧められて血液を検査して ....
時間と空間の間をすり抜けていけたわけではなかった
庭の隅に鬼灯の袋が紅く色ずいていた。
佐代は十三歳。彼女が棲む界隈では名の知れた商家の一人娘だった。
噂では、両親の間の実子ではなく何処かの未婚 ....
隣の工場の煙突から出ている煙に悪臭と目の痛みを感じる。
いったい中で何を作ってるんだ。
パートで働いている食料品物流センターの敷地内の道路は路面の照り返しが半端なくて、一日中屋外で作業してい ....
一度飽きた玩具は分解して内部の構造と仕掛けを知りたくなる
知ってしまえば最早何の値打ちもなくなるのに
元の形に戻す情熱は持たなくて
まだ子供だから赦してあげよう
子供のすることに一々腹を立 ....
もしかしたら
地球の反対側では
自分の全く知らない女と全く知らない男が
唇をかさねてお互いの舌を絡ませているかもしれない夜だ
貴女は私の想像の美女
想像の及ばない現実の部屋で眠ろうとして ....
金がないのは何もないのに等しいかな
何もないのは死んでいるのもいっしよ
かもしれません
朝
まな板が包丁で叩かれる
食材が切られ
瓦斯に火がつけられて鍋に水が張られる
魚が焼かれ漬け ....
あなたの感情のの中に
1つの欠片でも私があるのなら
それを1つの種子にして
私はあなたの中に蔓延りたかった
過ぎてしまった歳月の中に
ふとよみがえった記憶には
切ないあなたへの恋心 ....
可笑しくて笑ったんじゃない
悲しくて笑ったんだ
悲しくて泣いたんじゃない
さびしくて泣いたんだよ
心に出来た腫瘍は染みみたいに広がって
もはや治癒を見込めないだろう
火種は湿気 ....
時間は流れているらしい
その一途な流れを人は河にたとえる
時間は流れて止まらないらしい
それが河ならば水のように透き通っているのか
時間は流れて止まらないのであって
けして雨になって降っ ....
私の人生、1台も新車を買えなかった
カーライフ
私のカーライフ
何台かを乗り換えてきたが
カーライフ
みんな何処かの知らない誰かが乗ってた車
カーライフ
私の人生に新品はなかった
何処 ....
この世に雨が降る夜に
おんなは体の一部始終を露にした。
男の体の一部始終に刺激されて
おんなは女の声でよがった
無印だけど良い人になれなかった。
と言うより、良い人の基準値ってどのくらい ....
声帯を震わせて言の葉を声音に変換すれば
周囲の空気を震わせて他者の耳の鼓膜へ
言葉は意思の伝達
だけど意思のすべてを伝える訳にはいかない
好きになりました 愛してしまいました
心がど ....
心の弱い人間と心の強い人間の比率
体の弱い人間と体の強い人間の比率
健康な人間と不健康な人間の比率
病気がちな人間と病気しない人間の比率
悪人と善人の比率
数えあげたらきりのない比率の数々
....
お箸には正しい持ち方があるらしい。私はそれを誰にも教わる事もなく育って大人になってしまった。
正しい箸の持ち方なんて知らないで一生を通り過ぎてしまえばそれはそれだろう。
幸い、私の妻も正しい箸の持 ....
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