嬉しいという気持ち
悲しいという気持ち
寂しいという気持ち
楽しいという気持ち
気持ちの変化
そのエトセトラ
気持ちだから
人の気持ちなんて
その場その場で
コロコロ変わ ....
流行り出した疫病の雨風に
情報の川が氾濫
氾濫した川に
押し流されたデマ
不安に露呈したのは人間の弱さ
ウイルスよりもはやく感染が広がっていく
新型新型新型
新型だから怖い
....
鏡の中に写る顔は好きになれない
他人の眼に写る顔は
怖くて覗き込めない
どうしても
自分に尋ねたい事がある
あんたの
存在理由って何だと思ってる
ねぇ何してるの
また詩なんて書 ....
生きている道
生きていく道
途中踏み切りにぶつかる事は何度もあった
無情に遮断機がおりているときは
じりじりと待たなければならず
運よく遮断機が上がっていても
慎重に渡る必要があった
....
コミュニケーション能力に欠けている
人は別に珍しくない
先天的にそうなのか
後天的にそうなってしまったのか
わからない
コミュニケーション能力にたけている
人は別に珍しくない
....
美しい男にはトゲがある
それ相応のトゲがある
女は普通に暮らしていた
普通に化粧して
普通の長さに髪を伸ばして
普通に髪を洗って
普通に髪を乾かした
美しい男にはトゲがある
女 ....
知らない街を夢の中で歩いていた
背後から声をかけられた
ような気がした
立ち止まって振り返ると
自分の知らない誰かが知らない誰かと
偶然再会した様子だった
何だつまらない
自分の ....
幸福でないからいいんだな
もし幸せの花束抱えてしまったら
その花束一本だって散らないように
枯らさないように
必死になるしかなくなるからさ
のんびり行こうよ
焦らずに
ゆっくり行 ....
人生の負け犬も
人生の勝ち犬も
最期は一緒だよ
ダスターシュートに落とされて
焼却炉まで運ばれて
燃やされるのさ
果たして俺はどっちだよ
負け犬か
勝ち犬か
人生の負け犬 ....
私は何者此処は何処
私の存在理由
私の正体
それを聞きたい
確かめたいのは此方だ
何てったって
誰も招待していない
かってに来るな
迷惑この上ない
さっさとあっちに行け
....
新型
新型
新型
新型
感染
感染
感染
感染
ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染
ウイルス感染
不安
不安
不安
不安
自分が感染してないか
....
空虚な一日はぼんやりと過ぎて
充実した一日は歓喜にあふれた
賑やかな一日は我を忘れてしまい
静かな一日は本を読んだ
騒々しい一日は耳を塞ぎたくなり
華やかな一日はあっという間に過ぎた ....
ある朝
目が覚めたら
周囲の環境はがらんとしていた
それで
まばたきした
耳をすませた
火がついたように泣き出してみた
その時布団の上に寝ていた私は
明らかに幼い子供だった
....
涙も体液
その他の体液
思い付くままに並べる
鼻水
口内唾液
血液
胃液
髄液
尿
そしてそして
精液
そしてそして
愛液
やっぱり最後はそっちかよ
ド ....
学校には道徳という授業があって
ぼんくら頭の俺には
眠いだけの時間でした
起立
礼
着席
いつも心の底で思ってました
こんなの省略してよくないかって
その日
先生は道徳の ....
涅槃にはいけない
ただの凡人だから
命は尽きるのであって
けして
滅びるんじゃないと思ってる
どんなに崇拝しても
神の側にはいけない
でも
死んだら
誰だって
仏にはな ....
私はずっと真似と振りを繰り返してきた
だから
私はずっと真似と振りを繰り返している
良い子供の真似を覚え
良い子供の振りをした
いつか
良い子供の真似に苦しみを感じ出すと
悪 ....
スマホ時刻午前六時十九分
目が覚めたらその時間
連休二日目の朝
日曜日
スマホは肌身から片時も離せない
まるで自分の分身
スマホから得られる情報
スマホから得られる娯楽
L ....
仕事が終わった
一日の勤めから解放された
極寒の夕暮れ
車で家へ帰る途中
無性にカップラーメンをすすりたくなって
コンビニに立ち寄った
そこでカップヌードル一つだけ買った
それか ....
賭け事に才能なんて有るわけないさ
て言うか
ないからこそ
一度嵌まると底無しにのめり込む
酒好き
女好き
そしてギャンブルきちがいがいる
この世界には
そんな奴等が掃いて棄てた ....
善悪の判断を持たない
子供の頃が懐かしい
捕まえた蛙の腹にストローを突き刺して
思いきり息を吹き込んだ
生き物をおもちゃにして遊んだ
そして殺した
後悔はしなかった
痛かった ....
信ちゃんはね。本当は信子と言ったんだ。
でもね、お世辞にも可愛くなかったし、美人でもなかったな。
ただ庶民的で気どらない親しみやすい女子だった。
信ちゃんはね、俺みたいな男にも気軽に話しかけてく ....
学校の教科書には書いてなかった事が
この社会にはふんだんに転がしてあって
それを意図的に転がしているのは
先に社会を歩いている大人たちでした
自分が足を躓かされたからという理由で
後 ....
性格の明るい人と
性格の暗い人が何で存在するのか理解出来ません
それがもし生まれつきの個性だったら
それを
不公平の極みとしか判断できない私は
もしかしたら心の浅い人間かもしれません
....
なにぶん英語が苦手なのでスペル間違えてるかも
人間生まれて息を引き取る迄に果たして何回呼吸を繰り返すんだろうな?
そんなの考えるに値しないの
かな
考えるに値しない事を
生活に何 ....
定年を理由に整理解雇されてから失業者になった
無職という存在になってから
十ヶ月近く無為に過ごしてしまった
その間社会から必要とされない人間になってしまったという思いに苛まれた
月 ....
どうせ死ぬんだからさ
生きている間は楽しまなくちゃね
そんなの誰だって思うことだけどさ
現実は
この世の中楽しめる事より
楽しめない事の方が断然多くてさ
たとえば
セックスなんて ....
とても贅沢な我儘かもしれない
叶うなら
叶えてくれるなら
失った分の若さを取り返したい
だけどそれは
けして過去を取り戻したい訳じゃない
私は私の記憶のいたるところを
黒く塗り潰 ....
蟻みたいに地道に生きてきた筈なのに
キリギリスみたいに何も蓄えられなかった
冬が訪れてきて
寒さがしみじみと身にも心にもこたえる
冬の先に春は待ち構えてない
季節は断崖に続いているだ ....
人間の男と
人間の女が
つがいになってひとつに交わり
ひとつにかさなる
お互いが磁石になって引っ張りあう
お互いが持っている内面の正と負が
ひとつに組合わさって
お互いの体の凹と凸が ....
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