星を一つ手に取って
少年は覚悟を決める
全ての記憶を受け止めようと
銀河に向けて瞳孔を開いた

少女にとって少年はもう
包み込むための形をしている
殻を失した少年の息を
溶け合える ....
一粒の雨が

古い葉に落ちた

消えそうな心音が糸となり

内側から優しく絞めあげる

やっと出来上がった憧れの森で

君はすっかり色あせてしまった

殻を固めて作った土を
 ....
霞まないで 透明なゾウ

鼻で命を振りまいて

太陽に全部託したら

役目は既に果たされた

世界で虹を架けられるのは

君の他にもいるけれど

霞まないで 透明なゾウ

 ....
感情は結局最後まで  暴れて逃げだしたりはせず
体の内でただ  小さく静かに揺れていた
おかげで私は  私を保ったまま
望んだとおりの形で  消えていくことができる
一度も辿られることのなかっ ....
(4)
タイトル カテゴリ Point 日付
浮遊自由詩316/1/16 20:06
ピアノの呼吸自由詩215/8/5 21:37
境目のゾウ自由詩115/8/5 21:16
自由詩215/8/4 1:59

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