「とある作家が自殺した後、
その作家が住んでいた部屋から毎晩、酷い油の臭いがした。
隣人たちはそれを理由に、ついに家賃交渉で大幅な値下げに成功した日、私は産まれた。

私は自殺した作家 ....
死に化粧の父は
歌舞伎役者のように凛々しくて
酒で枯れ果てた唇が
潤っていたのを初めて視た



回顧する夕暮れ
鳴いている壊れた時計
線香の香りが夏の空気と合わさ ....
100円均一の菓子缶を開けるといつだってシクラメン香る、死臭漂うあの日の午後に排出される

・記憶さがし
障害者年金でレンタルした自動ベッドを上下に動かす音と同時に命の軋む音がする
目 ....
よるのまち(3)
タイトル カテゴリ Point 日付
群青色におはよう自由詩215/7/19 20:11
あか自由詩515/7/16 22:18
シクラメンの自殺自由詩1+15/7/6 15:17

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