幾重もの自己が折り重なる
形のない「私」の輪郭から
おろす瞼と塞いだ耳の感覚
閉ざされた世界で生まれる
殻が丁寧に剥がされてゆく
張った膜の内側で目覚めた
足りない酸素と視界の中で
....
遠くから呼ぶ声の透明さ
薄弱な心無垢なままの頬
通り過ぎた過去達の幻影
聞こえないあの日の温度
届かない星に愛を添えて
羨む優しげな瞳とは別の
覗いた陰に憧れを抱いた
辿 ....
曝け出した己の片鱗
欲望と失望の玉手箱
ひけらかす秘密世界
生はそこに見えるか
死の側でひっそりと
命を知りつくさずに
私の脳を捧げる様に
言葉が武器になるよ
文字は目を傷 ....
アリス(3)
|
タイトル |
カテゴリ |
Point |
日付 |
☆ | 自由詩 | 3 | 15/6/10 14:16 |
★ | 自由詩 | 0 | 15/5/19 17:53 |
☆ | 自由詩 | 2* | 15/5/12 22:45 |
0.06sec.