固まる身体
カチコチになる人間
乾燥した息
氷のような指
パリッとした紙袋

苦手な冬

ねっとりしたジャムが首に
至近距離の鉄板

木陰は
冷蔵庫の麦茶を取り出す時のよう
 ....
私は今

生きていない事を

知っている

生きにきた事を
身体の奥の小さな角に閉じ込めた
世界の中に閉じ込めて
私にばれないところにしまってる

しまっている事を知っているから ....
台所に立つ
私の足下に
飼い猫はクルクルからみつく

不思議な模様の不思議な形で
くるくるからみついていて

ころころころがって
あしをかじって

去って行く


私よ私
 ....
コンビニの前で
一服

足のしたにはマンホール

マンホールの上で一服

このマンホールは
地下へと続く
エレベーターなんだよ

一服すれば
動き出すから

その後はお楽し ....
戦争の話

いつも嫌い

戦争のテレビ

いつも腹が立つ

嫌いだから

戦争の事はいっぱいきいたし
調べるほど
本当大嫌い

戦争なんて誰でもできるけど

戦後に生き ....
私に敏感でいるか


これはいやなこと
これは好きな事


私に敏感でいるか


今日の体調
今日の気分


私に敏感でいるか


やるべき事やったか
今日をどう感 ....
ビー玉みたいでキレイな目
この目がほしくて
飼い猫を見つめる

猫の光る目と見つめ合うと


この目の奥の世界は
この猫の頭蓋骨以上の広がりがあるようだ

この目の奥に広がる暗い光 ....
わたしの世界はわたしのにおい


海のにおいがすると
雨がふるんだよ

電車をおりると海のにおい

海のにおいは
地元のにおい
家のにおいはコーヒー


音楽室はコーヒーとパ ....
言葉にした時点で遅い
文字にした時点で遅い

そこに持って行ってからじゃないと

感じられないようじゃ遅い
感じる事が先

自分に遅れるな

嫌な事を嫌と認めない人がいる
嫌な理 ....
身体の奥のずっと奥の事を
言葉で表したいけど

言葉の中に見つからないから
絵を描くよ

本当に言いたい事が
言葉の中に全然みつからないから
その色を塗るよ

絵も上手じゃないし
 ....
愛おしいものを
づっと大事にできますように
信じられるものを
ずっともてますように
目一杯
遊んでお腹いっぱいに
やりたい事全部やれますように
何も残さず
満喫しよう
行ったこともない道を

どんどん進む

時空を超えたんじゃなかろうか

一人きりのワクワクと不安が
混じった感覚の

楽しさったらない

世界を相手に
かくれんぼしているくらい ....
南川きま(12)
タイトル カテゴリ Point 日付
夏よこい自由詩116/12/23 19:15
爆発させて自由詩116/1/16 20:04
会話自由詩215/8/9 3:51
一服自由詩015/7/7 1:12
せんそうはんたい自由詩2*15/6/18 0:06
私に自由詩015/5/3 3:00
見つめ合う自由詩6*15/4/15 3:20
におい自由詩3*15/4/9 3:02
遠回り自由詩1*15/4/3 0:33
約束自由詩1*15/3/20 4:08
何も残さず自由詩1*15/3/11 2:48
山登り自由詩3*15/3/8 0:54

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