天袋にしまわれていた

臍のを

私を産み落とした人の

面影に繋がる

ひからび

しがらみ




産まれてからずっと

寂しくて

カーテンから ....
終わりが見えている
絶望的な恋

聞けない声を思い出しながら
忙しくても
疲れていても
あなたに会いたい

朝晩、冷えてきたから
余計に恋しい
さみしい
バカみたいにいい歳し ....
次の季節が
わからなくなる時がある


幼い日の写真のように
一瞬だけ切り取られて
動けなくなる



あの日
羽ばたいた蝶々の鱗粉が
鼻先をくすぐり
視線を逸ら ....
わかれた

たぶん、わたしたち

わかれた

さようならも

わかれようとも

言わないで

わかれた

社交辞令で

また会おうねと

言い合って

 ....
ぽき ぽき 折れて

短く なってしまう前に

茹でよう

お湯を沸かして

ぱら ぱら 入れて

菜箸でおおきく

やさしく 混ぜて

冷たい 水にとって

しな ....
そうめんみたいに

ゆでてみたら

柔らかく

しなやかに

なれるかな
かわいそうを
拙い力で摘むその指を
見守っている

指輪にしようか
髪飾りにしようか
一本、二本、3本
束にして編んでいる私は
数分後にはこのかわいそうが
無造作に捨てられることを ....
あなたの心は
とても広い、白い
とても深い

子守歌の舟を浮かべて
種を撒いていこう

愛しているよ と 
抱きしめる
今日いちにち
さみしかったこと つまらなかったこと
傷 ....
ごはんできたよ と 声をかけても
テレビから離れられないでいる
夜の器に盛られた農場は テーブルの上で
少しずつ ふけていく


ブロッコリーの木に
間違えてよじ登った子豚は
降ろ ....
不思議な街に来た

こんにちは と言うと
こんにちは と言う

道を尋ねると
教えてくれる

横断歩道を渡る子供
それを追う母親
車両から覗く舌を出した犬
コンクリートの隙間から ....
あるみ(10)
タイトル カテゴリ Point 日付
臍のを自由詩1*19/10/10 1:22
かみさまが居ないうちに自由詩2*19/10/6 1:00
少女だった自由詩2*19/9/27 9:56
わかれのあと自由詩4*19/9/14 22:31
そうめん自由詩3*19/9/10 14:35
わたし自由詩019/9/9 23:03
かわいそう自由詩7*15/10/5 21:59
本を育てる自由詩3*15/10/1 23:44
夜の器自由詩11*15/2/1 1:36
不思議な街のあるみ自由詩3+*15/1/22 0:21

Home
0.03sec.