立ち尽くす
散りばめられた屑の中
告げられる心臓の音を
手で握った
止まらないでとただ握った


*あいうえお作文詩
はみ出して描かれた
秘密の魔法
膨らみ膨らみ
平凡なわたしに
ほうき星がやってくる

魔法だとわかっていても
魅惑的で
無理矢理にでも掴もうとした
目には見えない力で
もう離したく ....
甘えていると
言われたんだ
煩いと突っぱねられない
エサを待つだけの
泳げない魚

悲しいとか
気持ちが亡くなればいいと
燻らす潮に
景色に溶かしたかった
こぼれ落ちていく泡

 ....
悲しいから
きっと笑うのです
口を開けて笑うのです
けらけら けらけら
こんな感じに

さながらそれは滑稽で
死にたくなる衝動を
少しねじ曲げていて
世間からずれていたとしても
 ....
浴びた夢
急ぎ足
浮き足だった夢
得られぬ夢のまた夢
終わりはどこか

哀しみも
きっとここにあって
苦しみも
消し去ることは出来ない
このまま、このまま、夢のまた夢



 ....
悩まずにはいられない
日常という拘束
塗り替えたい、昨日、今日、明日
眠れば何か変わればいいのに
逃れられない痛み

春が来て、夏が来て
日差しはいつだって
降り注いでくる
変鉄のな ....
泣き虫で
逃げてばかりでもいい
抜け出せなくても
眠れる日は必ず来る
のらりくらりか、突然か

吐き出せない思いは
ひっそりと胸の中
触れないようにしまいこんで
減らない思い達は
 ....
毎日毎日の繰り返しで
見知らぬ気色に憧れる
虚しくそんな自分を鑑みる
明確な答えなどないとわかっているのに
もどかしくて、また苦しんで

止まない雨はないなんて誰かは言う
行き先はわから ....
このままじゃつらい
途方に暮れたような顔
望んでいることは
儚い夢なのだろうか
遠くに見えそうで見えない
薄らと灯る光のようなものは
その顔を照らしてはくれないだろうか


*あいう ....
何もかも終わりにしたいと
にわか雨なんかに負けることなく
濡れる肩も気にせず本気で思った
願わくば少しでも早く
暢気なわたしではあるけれど

まだまだやれるなんて
見よう見まねの台詞
 ....
明日が来るのが怖い
いつからかそう思うようになった
鬱々として
描けない夢を見る、夜
終わってほしくない、夜

必ず朝はやってきてしまう
気の利かない時計は進む
くだらないと誰かは笑っ ....
咲かない花は散りました
死んで枯れました
澄みきった空は嘘の様
迫る酸素は毒の塊
そっと口に含みました

たちまち毒は回りました
血を逆流して
机の上を引っ掻き回しました
手には血の ....
聞こえてくる潮
宇宙からの光に反射する水面
ゆっくりと手を耳元へ寄せた

絶対ということは
それぞれの人間に与えられた生きる期限だけ
そう母なる海は言っているようだ

泡立つ波打ち際に ....
悲しい歌はもう止めよう
きっと神様も望まない
苦しみから解放されたいなんて
消すかのように加工を繰り返す
子供の落書きのように

泣かないでと声がする
逃げてるのはいつまでも自分で
拭 ....
ある日の夕暮れ
一歩、一歩と前へ向かう
後ろ向きな気持ちを抱えながらも
得るものはあるはずだと信じて
大きくはない一歩を踏み出す

影が背中をついてくる
君にすがり付きたいようなそんな気 ....
錆びない歌を歌いたい
綺麗事なんかではなくて
誰かのためでもなくて
自分のために
錆びない歌を歌いたい

ららら ららら
区切られた空は
吐く息を飲み込んでいく
何事でもないかのよう ....
掻き消してしまいたい
記憶も感情も
何もかも
腐って溶けていく頭に残したくない
消し去ることは悪なのか
答えは誰にもわからないはずだ

さながらこれは
縛られた自我が滑稽で
過ぎ去る ....
泣きながら
逃げ道を探す
抜け道すらなくて
眠れぬ夜
望みなんかも遠い彼方

肌をつたう
冷えた液体、涙
震える手で拭い
平気なふりでもしていないと
保身すら出来ないのは、わたし
 ....
希望的観測でしか見えない空
その空へと手をかざして見せる
燃え盛る夢の屑が
掌から溢れていく
そのひとつひとつが
生ぬるくてもゆるくても幸せになればいいのに

誰のために涙は流れる
虚 ....
沸々と沸き上がるのはただの疲労感で
何に感動し
何に笑みをこぼしていたのかなんて
遠い過去のトランクの中

呟く言葉も目に映る景色も
全部がイライラと脳内へと跳ね返る
書きなぐりたい衝動 ....
瞬間をキャプチャーする
それだけ忘れたくないのだ
いつまでも忘れたくないのだ
瞬く間に忘れていってしまうのは
このポンコツな頭だ

瞳の中には高性能カメラ
脳からは必死のキャプチャー要請 ....
散らばってしまった水滴を
必死に集めようとした
テーブルクロスの上
倒れたグラス

触れた水滴は拾えなかった
じわりじわり
テーブルクロスが水滴を吸い込んだ
青白い結末

散乱する ....
吐き出すことの正当化
連ねれば正解に化ける
それはまるで
嘘を重ねる様に似てる

笑えるぐらい
水と物を流し込めば
ループが止められず
涙しか出ない

逃げ出すことの正当化
繰り ....
細やかなことでいい
すごくすごく
細やかなことでいい
見間違わずに
真っ直ぐに

一つの間違えも
一つの罪悪感も
素直に見つめて
その素直さで
細やかなことでも
一つの幸福に
 ....
機械仕掛けの少女
ヘッドライトに照らされて
傘に映る影 青い雨

行き急ぐ 生き急ぐ 息急ぐ
くるみ割り 中身 空気
取り込んで 取り込んで
柔らかい黒 見つめて 感じて

いつも見 ....
小日向 ココ(25)
タイトル カテゴリ Point 日付
文書グループ
あいうえお作文詩文書グループ15/1/29
投稿作品
鼓動[group]自由詩015/8/30 0:44
秘密の魔法[group]自由詩115/7/28 0:27
夢見る魚[group]自由詩015/7/2 1:50
たった一つ[group]自由詩115/6/1 0:38
夢のまた夢[group]自由詩015/3/15 0:51
日常という拘束[group]自由詩315/3/1 22:44
泣き虫[group]自由詩215/2/26 1:01
見知らぬ景色に憧れる[group]自由詩115/2/21 23:27
言の葉と嘘[group]自由詩115/2/17 22:31
にわか雨[group]自由詩115/2/16 20:34
わたしの夜[group]自由詩2*15/2/12 23:46
葛藤[group]自由詩115/2/8 23:30
海風自由詩115/2/6 22:23
[group]自由詩115/2/5 22:41
スタートライン[group]自由詩215/2/2 22:40
錆びない歌自由詩115/2/1 0:57
削除願望[group]自由詩115/1/30 23:45
無力感[group]自由詩2*15/1/29 0:35
夢屑自由詩0*15/1/26 22:26
普通になりたい自由詩015/1/19 22:35
キャプチャー自由詩015/1/15 19:31
右手自由詩115/1/3 22:24
ループする夢自由詩015/1/2 0:02
細やかなことから自由詩014/12/31 20:02
青い雨と少女自由詩014/12/29 21:22

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