初冬の誕生日の頃は
 いちょうの黄葉が美しい。
 午後の光を浴びて輝いている。

 いちょうの黄葉のこころよい手触り
 昔、いちょうの黄葉が敷きつめる道を二人で歩いた。
 何時かいちょう ....
専門技術書をクリックしようとしていた手が
   ふと止まる。
   おまえにそれを読み理解する余裕があるのか?
   おまえにどれだけの時間が残されているのか?
   あのアルジャーノンのよう ....
 色即是空
 空即是色
  * *
 リアルはバーチャルの一部に過ぎず
 バーチャルこそがリアルである
  * *
 宗教、希望、・・・人の心
 気持ちは外を歩き、仕事のプランに燃えながら、
 身体は、病の鎖でベッドに繋がれている
 これがこれからの私の姿なのか。

 二十四時間、寝ながら点滴を受ける
 それが、今の私の唯一の仕事で ....
 蝉の鳴声があらゆる方向から聞こえてくる。
 土用の丑の日とかいう頃になると毎年同じことを考える。
 蝉は1年とか、3年、5年、あるいは17年、
 土の中にいる種がいて、ほとんど同時に地上に出て ....
 若葉はだんだんと濃い緑に変わり
 空の青には白い雲がまぶしく輝く。
 生命が萌えたつ
 五月のさわやかな風・・・
 
 新しい生命が生まれるということは、
 それと同数以上の生命が消えて ....
 四月の終りの西都の原は
 空の青と雲の白 
 陽光に映えた一面の緑の間に間には
 ミツバツツジの赤が美しい

 ゆらゆらと若草の間を歩くと
 目の前に左に右に草をまとった程々の墳丘が現れ ....
 春の陽光
 川面のきらめき、
 気持ちのいい自転車道。
 一面の菜の花、
 次々に現れる満開の桜、
 遠くの山の藍色、
 ゆったりとした白い雲、
 空の青。
  若松の義母の墓参りに行った。
  墓は、高塔山の尾根の奥の墓苑にあり、
  左眼下には洞海湾が広がり、その向こうには皿倉山が見えた。
  義母の墓域の雑草をとった後、妻は持ってきた花を飾り
 ....
 父と母の住んだ家を売り払い、
 父と母の遺骨と位牌を寺に押し込め、
 父と母の写真と遺品をゴミに出してきた
 父と母の時を葬ってきた。
 もういいのだ
 誰も人はそんなふうにして死んでいく ....
 定年退職後4年目のはじめのころ、ある短期集中ヘルプデスクの仕事をした。
 二十数名のメンバーのうち、ほとんどが若い人達で、年とったのは私一人。
 最初の一週間、ヘルプの知識や電話応対の研修があっ ....
父の三回忌の時、兄弟から空き家となっている実家の処分が持ち出された。小学校1年まで実家の近くで遊んでいた私としては売りたくはないのだが、それが私の感傷であることはわかっていた。そう兄弟姉妹それぞれが ....   ある土地では人が死ぬと川岸に埋めたのだという。
  その場所で祀りをし骨は年ごとに沈むか時に流失する
  何処に誰が埋められているのかを知る人がいる間は
  祀りは続くが知る人がいなくな ....
その女性(ひと)は海をみていた。
海峡のコンクリート階段の端にひとり
白いフードベストの背を伸ばし
身じろぎもせず。

子供たちが何人か
近くで騒ぎはじめたが
ちらりと見たきり関心を示さず
海を見てい ....
  岩戸山古墳に行ってきた。
  筑紫君磐井の墓ともいわれる
  大きな前方後円墳と石人石馬や埴輪たち
  今は木々が生い繁る神霊の森か

  主古墳から少し離れたところにある
  小さな ....
秀の秋(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
いちょうの黄葉のリフレイン自由詩216/12/8 21:43
真綿色の闇自由詩016/5/1 9:57
空即是色自由詩015/10/31 14:07
病床自由詩015/9/30 19:57
自由詩015/7/24 0:23
五月の風の向こうに自由詩215/5/31 10:54
西都原古墳群自由詩415/4/21 9:12
遠賀川自由詩115/4/2 19:55
彼岸自由詩215/3/22 11:29
二月の終わり自由詩315/3/10 21:52
引き継ぎ自由詩115/1/31 20:17
絆の終わり自由詩214/12/31 9:49
祀り自由詩114/11/30 15:49
その女性は海を見ていた携帯写真+ ...314/11/12 16:13
眠りの丘自由詩114/11/11 10:33

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