ダンボールの中身は
一週間前のまま


本棚から下ろした山積みの文庫本が
私を睨みつけている


今頃私はどこに居ただろうか


このままゆるやかな坂が続いて
いつもの ....
手は 繋がなくても大丈夫
顔は 合わせなくても大丈夫


誰かが世界を大丈夫にしてしまった
みんな、大丈夫だと思ってる


大丈夫は便利で
大丈夫は曖昧だ
火ようびの2じかんめ

としょのほんのじかん



わたしはほんをえらぶのがおそくて

いつもクラスでさいごだった



ほんのさいごのページの

かしだしカードを ....
卑しさが芽を出したとき

頭の中がクリーム色になって

言葉がみんな出て行ってしまう。


全部、全部
無かったことにして

何度も、何度も
繰り返して

帰り路が分からなく ....
冷え切った指先が
白く、淡く、染まる時

”かなしみ”がやってきて
私はまた、トイレに逃げ込む

今までずっとそうしてきた
それが一番”あんしん”だからだ

”かなしみ”と”あんしん ....
みたま(5)
タイトル カテゴリ Point 日付
ダンボールの中身自由詩117/3/1 21:28
大丈夫自由詩117/1/7 12:36
としょのほんのじかん自由詩2*17/1/6 15:11
5年自由詩516/12/21 23:10
古い、アパートにて自由詩3*16/12/21 22:47

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