艶やかな紫から
薄汚れた灰への
掠れゆく移ろいを
繊細に表現した
大判のストール
三年半の間
眺めて味わい
巻いて恍惚とし
大いに可愛がった
それも先週まで

命無きはず ....
未来への憂いが何になるの

闇夜の訪れは皆に平等でしょう

あなたはこのちっぽけな世界に怯えて

ずっと目を閉じるつもり?

もしも

ずっと目を閉じたまま

あなたが死んだと ....
ある男は言った

俺は不幸だ!
美味いホットサンドが食える喫茶店の場所を忘れてしまい狂いそうだ!

愚かしい馬鹿げた話に聞こえるがこれは真実である

ある女は言った

私は幸福よ!
 ....
色褪せた
黴臭い絵葉書に
かつての
恋人へ向けて

近況と
思い出と
感謝と
文句を

編んで
正して
埃を払い
敷き詰めて

勇気の
すべてを
流し込み
届けても ....
路面店で捌かれている

ありきたりな大小の不幸を

幼児が悪戯に組み立てた

誰彼も気に留めない

灰詰まり未完成トンネルが

散霧に紛れて姿を現す

きっとそれが

僕の ....
夏の真ん中ぬるい朝
今日から俺を養ってくれ
彼女へ平然と懇願した

散歩して昼寝して
本だけ読んでりゃ
月日の感覚なんて
ふんわりきえる
ニートがタバコ吸ってんじゃねぇよ
怒鳴られた ....
今夜見た君の落涙 
大海より一途な雫 
掬う前に消え失せる 
ぼやけた影と足音 
これは天壌の喪失です 

宵っ張り僕は気狂い
荒天が我が身を{ルビ劈く=つんざ}
{ルビ破芭蕉=やれば ....
左手の薬指に
有効期限が迫っていても焦らず生きよう

Sweetheart?
So what?

今年のイヴこそ渡す
クリスマスプレ、、、
前途は無い!

遺言残して誰が見るんだ? ....
完全自主制作の

ある映画は

睡眠導入剤と

同じ航路を想像させた

終着の気配を嗅ぎ取り

ふかい ふかい 安堵が

僕から粗方奪ってゆく




仮に

 ....
場が白けたときほど
煙草が吸いたくなる

{ルビ迸る=ほとばし}情熱の{ルビ最中=さなか}
「まず一服よろしいですか」
なんて流れは有りえない

いくら増税しようが
喫煙をやめない人間 ....
サングラスの似合うじいさんが
真っ白な外車から颯爽と降りる

俺は五万で買った軽自動車で駆ける

東南アジアでの快適な隠居生活は
天国暮らしの予行だろうか

俺は五万で買った軽自動 ....
ボロレシート(11)
タイトル カテゴリ Point 日付
消えたストール自由詩015/4/25 2:09
照明の証明自由詩014/12/9 0:58
人として問う自由詩1*14/12/4 23:38
透明な声自由詩3*14/12/3 23:57
Men at work自由詩1*14/12/2 2:08
ほんとうの選択自由詩3*14/10/13 18:46
STORM自由詩2*14/10/11 8:42
歴史を阻む者自由詩1*14/10/10 0:28
悲劇自由詩2*14/10/9 20:09
全ての灰が落ちるまで自由詩1*14/10/7 23:57
弱者DRIVER自由詩2*14/10/6 23:10

Home
0.09sec.