風の吹く日に外へ出れば、僕たちは開くものになる。その感覚を忘れないように、強く念じてみたりする。

「慣れ」という獣を君は知らないだろう。それは、好きな人の首筋に少しだけ味が違う部分があることを何 ....
空が白み 光(い)入りて
病むるわたしの パサパサなること
乾きし土に 滲むがごとく
砕けし岩に 填(う)まるがごとく
友の梨酒の満たさんことを

遠きより訪ねし 蒼く清洌なる友
彼の携 ....
月影が波に映えるのを
見たことがなかった
ラピスラズリの青い夜を
ぼくは知らない

ここじゃそんなの見れないって
ほの甘い幻だって言うけれど

いつか空へと手を差し伸ばし
果てなき闇 ....
僕たちはみんな、神様から砂時計を持たされているんです。
入っている砂の量は一人一人違いますけど。
その割り当てられた時間は、他の誰のものでもない、僕たち一人一人のものだから、好きなように使っていい ....
ぼくは走ったりして
線路沿いをひたすら
目的地なんて皆無で
疲れたら歩くまでさ

ぼくは寝続けたりして
アラームの必要性は0
夢のエンドロールには
ぼくの名前は無かった

ぼくは酒 ....
青い鳥の夢を見ました
生まれて初めて見ました

こんなに大きな青い鳥は
見たことなんてありませんから
夢でたくさん写真を撮りました

青い鳥はあなたでした
夢だから根拠なんてありません ....
参道の脇に佇む小さな社
祓戸(はらえど)神社。
〈もろもろの罪穢(つみけがれ)を祓い清めて下さる神様です〉
そんなことを言う
立て札。

小さかったぼくは
小さかった金魚が
小さく死ん ....
払暁(ふつぎょう)の鐘が鳴る
波紋のように広がって
目覚めよと言う
秋虫の声に蝉の声
空を劈(つんざ)く鷺(さぎ)の一声
ゴミを集めた汚車(おしゃ)の呻き

朝やけが町を埋める
遠く東 ....
michi(8)
タイトル カテゴリ Point 日付
無題自由詩217/6/5 1:41
梨酒自由詩2*14/9/26 19:23
青い夜自由詩2*14/9/26 19:12
悲しむあなたへ自由詩1*14/9/26 4:14
ぼくの取扱説明書自由詩1*14/9/9 22:51
自由詩3*14/9/8 20:34
祈り初め(いのりぞめ)自由詩314/9/8 15:50
椿象(かめむし)の朝自由詩7*14/9/6 7:16

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