大理石の神殿の、柱
だけ

屋根がなくなってからというもの
祭壇の火
   は
   昇
   っ
   て
渇仰が昇
   っ
   て

重い、石
   捧げて
耳を切り取って置いておくと、世界が聞こえてくるという

耳だけが震えて、
ぶるぶる震えて、
 それだけを聞くこと
それしかないものを撃ちたい
なにを撃ったらいいかわからないと言いながら、いつまで経っても撃つことができない
撃つだけの弾はあるのに、撃つものがない

もしかすると弾もない
弾がなくてもどうで ....
決別せよ
もーうんざり
何も考えなくていいのなら
深く静かに眠りたい
どこかに到達したい、何かを求める私には、今がない
今を感じたい
熱烈に
どうしよもなく感じたい
こんな夜には
ラジオを聴いて
はやくきえたい
ある夏(6)
タイトル カテゴリ Point 日付
あのギリシャの丘の自由詩016/6/11 21:58
一個の耳自由詩016/6/11 21:30
それしかないものを撃ちたい自由詩116/6/4 20:46
_自由詩114/10/10 23:29
自由詩114/9/17 0:16
自由詩214/8/31 22:18

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