吐き出すたびに思うよ
自分がどれだけ無力なのか
怒鳴られるたびに思ったよ
自分がどれだけ従順なのか
逃げ出せれば 何かが変わったのかな
無駄な時間を過ごした
ここにいるだけで
....
明かりは、石造りの壁を正確な長方形にぶち抜いたとでも言おうか、これが出入り口となるものらしい---ところから漏れていた。その出入口の横に、ちょうどその壁に当てはまるような鉄製の・・・ああ、これが扉な ....
俺があなたを理解できないように
あんたらにも俺を理解できないだろう
こんな考えが世の中の境界線を作り上げるのかな
気だるいようで心地良い。柔らかい何かに包まれて現実の厳しさから逃れられる場所。僕はそういうものが欲しかった。いつでもどこでも感じるのは下らない、吐き気がするような緊張を強いられる社会構造。休んでいる ....
彼はとてつもない疾さでアスファルトの裂け目を駆け抜ける。
僕の腕はまるで引き抜かれた大根。
そろそろ肩が抜けるのではないかと思えるような痛みと、走る速さでかかる重力で血液が体の末端まで飛ばされる気 ....
火花バチバチ壮絶化学反応
お星様が見える・・・・
いや違う。
これは現実だ。
気が遠のいていくに任せていた自分の意識を現実へと引き戻す。
顔面鷲掴みの状態で彼の指の隙間から覗くのは、荒く肩で ....
深い霧の中から現れた「鳥の人」は初めて会う種族の人間だった
噂では深い霧の立ち込める日にそびえ立つ巨塔の元に時折現れる
とのことだったが、それがこんな場所だとは思ってもいなかった。
祖父の話では ....
みなとみらいの街のガラガラにひび割れた道路を
ズタ袋を背負って歩く君の姿が
俺には想像できる
深い霧の立ち込めた街には
まだ日が昇らない
薄もやの中で君は腰を下ろし
ズタ袋からペ ....
成るように成る ことなど 安心と退屈しか与えない
成せば成る ではなく 成さねば成らないのだ
そして それは 必然でなくてはならない
絶対確実明確に
求めるものがあり それを手に入れたいのなら 努力しろ
求めるものもなく 手に入れる術も知らないのなら 死んでしまえ
夕方
雨が降り出し 雨宿りのできる場所を 探している
今までに 見たこともないような 喫茶店
独り ドアを開けて 独り 窓際に座る
蒸した雨に さらされ
雨なのか 汗なのか ただ体が湿ってい ....
おい、見てみろ
能無し共が群れを成して歩いてやがる横断歩道を
ダレきったそのツラ それは誰の顔だ
首輪つけてりゃ生活の保障されるからって尻尾振ってんじゃねぇぞ コノヤロウ
負け犬が
言わ ....
その場をやり過ごすための言葉を放つたびに
魂が朽ちていくのを感じるだろう
漠然とした時間を過ごすことに慣れるたびに
命が有限であることを忘れるだろう
喜怒哀楽、どんな感情も一時であることを ....
この夢のような時間が現実であればいいと思う事と
これが現実でなく夢であってほしいと思うことが
幾度も重なり
現実に成り得ない夢はただの幻想であることに気付くまで
そう時間はかからなかった
自分を貫くたびに 想う
釈迦の手の平の上で踊らされている 自分の姿を
僕は此処に居る
僕は個々に居る
僕は未だココに居る
この掃き溜めの中に
この糞溜めの中に
どうしようもない屑と一緒に
僕は居る
誰かに救われたいから
誰かを掬いたいから
....
詩を語る人間の大半は言ってる事とやってる事が噛み合わない
その詩人は詩を語るのではなく 詩を{ルビ騙=かた}る
自分が{ルビ叶=かな}えられなかった夢や
これからも{ルビ敵=かな}わない夢を ....
詩に視覚的な効果は求められるのでしょうか?
それはもちろん読み手側に対してなのですが。
もし詩を読み上げることしかできないのならば
もしその人が字を読むことができないのだとしたら
道行く人 ....
誰もが当然のように受け入れてる日常
世界では自分が味わったこともない日常があるのに
自分にはその日常は訪れない
当たり前のことが当たり前のように過ぎて行く日常に君は受け入れられず
見つけた ....
君が求めてるものはどこにもない
求めるごとに何が欲しいのかわからなくなるだけ
だからコブシを握れ
君に必要なのは水と空気と食べ物
そして生きていると実感できる痛み
生きることに突き動かされる ....
いつからかなんてわからないぐらい
徐々に崩されていく自分の世界
あの瞬間の自分が何処へ行ったのかわからない
探したところで見つけられない
人は何にでも成れるし慣れる
どんなに汚い環境でも慣れ ....
何ともあきれ果てて何もいえない
くそったれな世界に中指を
電車で足を踏まれても
車内で誰かの携帯が鳴っていても
じっと耐えたところでそりゃ忍耐でも何でもない
臆病な自分に跳び蹴りを
....
焦げ付いた心の灰を灰皿に
積もった灰は山になる
息を吹きかければ一瞬で消し飛び
火であぶっても変わることがない
そんな心
涙を流せば頬に貯まり
乾くごとに塩へと変わる
渇く喉を潤すこ ....
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