少し、落ち込んだ。
こういうときは、華麗なステップ。

右に、左に。

鼻歌交じりに。

犬に吠えられた。

ふぅ。

ぼくは何をやっているんだ?
飼い犬に吠えられて、
まる ....
笑ってしまう。
一週間以上前から羽虫と格闘している。
いや、一ヶ月以上前だったか?
三ヶ月以上?
はあ、そんなに……。
最初は敵だった。何匹もいた。
採ってきた葡萄や林檎を、南国から運ばれ ....
積み重ねるプロダクト
カーテンの隙間から溢れるベージュ
100年、100年、続く年
終わりなき有終の美

トラックを回して
ルーチンを終えて

クラシカルに暮らして
ニュートラルに導 ....
僕はいつも余所見をしていた
視線の先には他人がいる
それは
嫉妬、恐怖、潮流に乗る時の合図
そのどれもが、自ら発したものではない
普遍的なものを意識した時に、現れる巨大な影
そのどれもが、 ....
生きた体を触って、熱い思いをする
こんなに無駄なんだ、こうやって動いているのは
冷たいものを取って、手を冷やす
すべての美しいもの、こんなふうに感じるのだろう
熱いものが、全部、全部、遠くへ散 ....
生き行くとは死に行くこと

既に生まれてしまった
生きている、とは言葉遊び
後は死んで行くだけだ

人を死に続けて、
死ぬのが上手く為るだけだ。

泣き続けるから、泣き上手になる
 ....
え、なんだよ。
手、離してよ。

空いた手が塞がらなくて困ってる?
口じゃなくて?
あ、そういう意味じゃないのね。

そう、それは…
手持ち無沙汰だ…
いや、これじゃ、そのままだね。 ....
私、他人が好き
いつも、知らぬうちに近づいてきて
指を摘んでそっとひと言、
ご機嫌いかが?

これであなたに会うのは最後だろう、
と悲しい言葉も浮かびます

そんな事を考えて、一瞬で蒸 ....
あなた方の乗った公文書は到達する
糸を紡いで帆を張った
弱々しいそれは影を投げ
私達に覆い被さる

すみれ色の手紙には朱インクはなく
垂れるその微妙な一滴が
人々を掬い上げる

細や ....
青かったり黒っぽかったりするドロップス
青い青い、そら、そら
黒い冒涜、スペースキャンディ
熱気球のような慌ただしさで伸び溶けた
都会の雲。雨が降り注ぐとそこにはアスファルトの溶け残りが
混 ....
我々は遣って来た
静かに踊る草木
仄かに香る蜜
ジャングルから遣って来たのだ。

転がる砂石から、森の王者まで、
横たわる樹木を避け、
動物達の営みはすべからく道から外れ、
初めからこ ....
大きめの舞台を設定
長い廊下と白い壁
廊下は灰色、壁は低い
奥先々には少しの暗さ
良い色のライト
天井は暗い
隅へ綺麗なグラデーション

走り来るあなた
水の中
ひたひたと走る
6月か…

落ちてはいない
落ちてはいない
返り咲きの空

水田に積もる波
川に流れていく

人間の外が綺麗でも
人間の中が綺麗でないと

遠心力が ....
最初は小さな三角形だったはず
たしかしっかり覚えていないが
たまに心許なくて増えた
二つになったときは、もう、嬉しくてうれしくて
そのうち全体が三角形になるように、綺麗に積み上げた
大きな目 ....
美しきかなを 削り取り取り 屑の中 はなしても はなしても
もどしても
つきかえしても

それは、三回
魔の三角

いずれはおなじ
いずれもおなじ

そのうち戻ってくるだろう
人に
地に
理に
とらわれません

または

人に
地に
理に
とらわれましょう
彼の展望する目は
冬の冷たさを湛えて

消えかけた露を凍らせ
透明にさえ厳しさを魅せ

凍り付く世界
アカハラの鳴き声に換えて
久振りに見たよ
素朴の机上
前振りも無しに
荒夜の円上
とうとうと、とか
ろうろうに、ほか
いろいろな表現あるけれど
現状の美しさは空前だし
クリアを吹いたときより
明解だし自明だし ....
あの地平は
過去の誰かが居た
今は誰も居ない
誰かが見た景色は、価値が無かった?

しかし今の誰もが
見たのか?
見えたのか?
見えなかったの?
見えるのを待つのか
これから見に行 ....
今日会ったあなた
明日出会うきみ

杉並木に
摩天楼

打ち出でた声
土産物のこづち

不思議のちから
少しだけアリス

等間隔の石
不始末な螺旋

ロングバケーション
 ....
尖って
合わせ
切る
切り裂く
八つ裂き

ひとつ割き
見とれていた風の色が変わり
大きく揺れる大気
陰は葉の間をかすめて活きている
組まれた枝は立体を崩すなと囁き
丸めた幹のテレスコープ
尾根を鳥瞰したとき

落ちるような光

しかし天 ....
打ち上げられた空

それでも雲になりたがる

自由自在でしょう?

空の箱
のりしろにはさまれて
閉じたの?
それとも
開いたか
放て火の玉
散れ火の粉

飛ばせ初の香
聞け終の声

あなたの欲しいものを取り出して
何度でも
差し伸べられた手は友か
撫でられた頭は子か
迷う心は己か

付き従わぬ雫
ひるがえって花

時に止まり
空に泊まり
力に捌け

うわごとを繰り返す君
君なんて居ない僕
私は歩き出した
そう思えば
止まっている
歩いた
止まった
繰り返す
虚空の螺旋
上へ行くのか
下に行くのか
回転する
呂律が回らない
臚列が回る、消える無くなる
よしてやれと ....
いつだったか
お父さんと歩いた砂漠の谷は
どれくらい深くて、どれくらい広かったか

お父さんは、
よるは寒くなるからな、と
谷は水が走ってくるからな、を
ただ繰り返して

私は谷の底 ....
長い黒、スペースシップでこんにちは

あるいは、こんばんは

ときに、おひさしぶりね

そして、おはようございます
うぬぼれやだったわたし
完璧だと思っていた私

だれも居ないところに、きみが来て

完全だと思っていた私
敵などいないと思っていた私

ときどき見るねと、きみが来て

すべてから解 ....
水素(37)
タイトル カテゴリ Point 日付
華麗なステップ自由詩016/8/7 14:40
命懸けの飛行自由詩115/10/30 0:18
消える®自由詩215/8/9 11:03
外側への境界自由詩315/8/6 21:29
灼熱の太陽自由詩515/8/6 1:09
生き行くとは死に行くこと自由詩015/8/5 21:23
ショートしちゃう自由詩015/8/4 21:22
他人が好き自由詩515/7/30 22:06
ディプロマシィを超えて自由詩015/7/26 11:55
青い統制自由詩215/7/25 21:32
緑の王者自由詩115/7/22 22:53
展示自由詩015/7/13 22:21
水の中自由詩115/6/16 23:02
生命の限界自由詩015/6/5 23:45
切り粉自由詩015/3/5 23:03
魔の三角自由詩114/11/13 1:08
囚われません自由詩114/10/25 20:00
ジェット・マロース自由詩1*14/10/17 0:20
凄いな自由詩014/10/11 3:27
地平自由詩114/9/12 1:44
みつめると自由詩1*14/7/26 19:38
ステイ・シャープ自由詩014/7/25 21:00
昇る雷自由詩6*14/7/25 0:40
空の箱自由詩2*14/7/23 23:55
取り外し可能自由詩1*14/7/22 2:25
差し伸べられた手は友か自由詩2*14/7/21 0:07
とにかく自由詩1*14/7/15 23:51
砂漠の順路自由詩2*14/7/13 20:23
宇宙時間自由詩1*14/7/13 2:51
うぬぼれやだったわたし自由詩1*14/7/12 0:38

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