風呂上がり
コップに氷を入れた
君が好きなアイスクリーム
目に入ってしまう
あれからどれくらい
時間たった?
君が居なくなってから
ほんとに別に何もなかったんだけど
い ....
いつものように
信号が赤から緑に変わって
歩き出して
家に帰っているよ
まだ君の香りが少し
残っていて
もったいないし寒いしで
窓も開けられずにいるよ
最初はちゃんと感じてたのに
....
近頃は
スポンジだけ売ってるから
前の日に買っておいたよ
キッチンで一緒に
クリームあわだてたね
絞り袋なんて
使うのはじめてだったから
ちょっと失敗して
大笑いしたね
....
すっかり新しくなった校舎は
凛として
太陽の光に照らされて
うつくしく
立ってた
わたしたちが
通っていた校舎は
すっかり無くなっていた
あの頃から
薄汚くて
ぼろぼろだったか ....
しらない間に
崖の近くをうろうろしていたみたい
私は大丈夫よ、胸を張って歩いていたのに
薄暗くなって暗くなって
真っ暗闇よみえてたものがみえないの
足を踏みはずして落っこちちゃっ…
う ....
わたしくやしかった
おもしろくなかった
おとうとばかりかわいがって
おかあさんもおとうさんも!
なにさ!
とくにおかあさん
おかあさんはおとうとのほうが
かわいいんでしょ
ふん ....
けっこう
真剣だったの
明日はもう
来ないかもしれないから
今日を精一杯生きるって
あなたは
明日なんてどうせ来ると歌った
あの歌を
フリルのついたスカート履いて
黒い眼で
....
君の体温はあたたかすぎて離れられなくさせる
けれどいつも二人でくるまっていられるわけないから
離れている時がむしろ当たり前で
心がつながっているということを信じている君は
私が居なくても離れて ....
あなたとは
心全体は通じているようで
心の一部分は
全然通じてないの
そんな感じなの
こんなにずっと一緒にいるのに…
こんなにずっと一緒にいるから?
いちばん大切なあなたとさ ....
あのころ書いた悪魔の詩は
どんなだったっけ
消しゴムをいっしょうけんめい動かして
きれいに消して かわりにたんぽぽの詩を書いたけど
きっと先生にはバレていたと思う
たんぽぽの詩は選ば ....
あなたのこと
嫌いになったと思っていたけど
好きになりすぎて苦しいから
わざと
嫌いになったんだと思っていたけど
ほんとうに嫌いだったのかもね
あなたのこと
好きだと思ってい ....
父とふたり
夜おそく
買い物へ行った
せっかく買った一升瓶
ちゃんと受け取れなくて
小さなあたしには
重かったのか
落として割れちゃった
確か
父は
これっぽっちも
怒ら ....
この街は
太陽の光がやけに強くて
家族の笑顔と一緒に
食卓にふりそそぐ
そういえば
昨夜は魚をおろしたの
生ゴミがたくさん
新聞紙につつんで
冷凍してあるの
だってにおい ....
スーパーは
冷房がききすぎて寒い
明日の朝食のパンとか卵
冷凍食品もすこしだけ
夫と娘が銭湯に行っているあいだ
100均は9時でおしまい
手持ち無沙汰だったから
隣のハンバーガー屋に ....
今日
どんな夢みたっけ
おぼえてないや
仲間はずれにされてる
あのこが
かわいそうだって
どうにかできないものかって
暗闇のなか
ぐるぐるしながら
一生懸命目をつむった
ち ....
あー、なんてきもちのいいかぜなんだろう
とおもっても
もうえいえんにこないかぜ
たったいっしゅんの
もしかしたらわたしのじんせいもそんなふうにすぎてゆくのかな
だから
つぎのかぜに ....
ここでは白が
もっとも偉いのです
声は聞こえても
結局は沈黙で
銀色の道具たちが
活躍します
わたしについて
ほんとうに想ってくれているのか
これっぽっちも想ってくれていないのか
....
わたしの体はわたしのものなのか
わたしがわたしのなかの
血液を流しているわけではないし
まして心臓を動かしているわけでもない
けれど痛い
大切にするフリをしている ....
あのころのさみしさは
いったいどこへいってしまったんだろう
あんなにさみしかったのに…
いまおもう
わたしはほんとはぜんぜんさみしくなかったんじゃないかと
じぶんのことばかりかん ....
いつか
虹がでてるから空見て!
って
メールでおしえてくれたね
わたし
ありがとうって伝えなかった気がする
いつも
はずかしいとか
てれくさいとか
そんなものに
負けてたん ....
じぶんがね
さみしいとか
こどくだとか
かっこわるいとか
そーいうのにこだわるのをね
もうやめたんだ
だいぶ、やめられるようになったんだ
わたし、なんかかるくなったよ
かる ....
最後に会えたのは
もう3週間も前
電話もメールも
全然してくれないから
あたしはこの日を
指おり数えて待ってったっていうのに
あなたはなんだか
へっちゃらな顔
することがお ....
なじめない街に
あたらしい図書館ができて
あたしはうれしくって
ちいさい頃から本だけはいつも傍にいてくれたと
はたと気がついて
そういえば
だれもいない 一人部屋
まだまだお ....
あなたがいないさみしさを
甘美なものに変えました
ふしぎです
あんなに涙をながしていたのに
変なのです
さみしさがよろこびになってしまったさみしさ
というようなものが
今度はおと ....
楽しい、だとか
素敵な時間、だとか。
また
強く感じようとして。
つい
いつもの癖で。
実感がとてもすきなものだから。
青と緑と白と透明はそれをゆるしてくれなかった気がした。 ....
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