忘れないでいて

わたしはきっと変わってゆくから
わたしが変わりたくないと思っていても
きっと時間の流れに攫われてしまうから

きらきらのお砂糖のままではいられないもの
甘酸っぱいだけの ....
さよなら、
つぎの空白を飲み込んだとき
少女の手から赤い風船が飛んでゆく

ひゅるり 風に吹かれて
ぱちん 弾けてしまう
わたしたちの知らないところで

いつからだったんだろう

 ....
牛乳石鹸みたいな優しい匂い
ライブハウスに漂う汗と少しの寂寞
青いジーンズに浮かぶ少年のきもち

呼吸をするのと同じように
ミルクティーを飲むのと同じように
あなたは また 「彼女キボンヌ ....
明日をまたぐ前に
あなたの足が邪魔なのよと
ひょいと飛び越えて
私はあなたのすべてを
分かっていたつもりでいたのね、きっと
白濁色になって零れてゆく
はみがきとマグカップとベッドと
近く ....
ベッドの温もり
これは貴方の熱なのかしら
これは私の熱なのかしら
どちらのものか分からないくらい融け合って
ふとした時には昇華しているのかも、なんて
考えてみても すべて愛おしい

そん ....
何も始まってなかっただけ
私の勘違い
恋って怖い
好きって厄介だ、なんて言ってみても

また私は恋をする

また私は誰かを好きになる
日曜の朝食にベーコンエッグ
静かな呼吸と擦る瞼
燃え立つ黄と赤のコントラスト
私を匂いとともに目覚めさせて
36℃のいちごみるく
鮮やかなピンク色が私を満たす
口遊む五線譜と弾んだ靴音と共に
貴方の元へ いち、に、さん
貴方を包むに
私の腕は小さすぎて
夜に溶け込んで
星や月と共に
貴方を抱きしめてしまいたいのに
地球儀をぐるぐる
世界を静かに確かに巻き込んでゆく

目の大きい宇宙人が「マジヤバイ」と言って
飢え衰えた子供のそばで鳥が死を待っていては
ラーメンの3分を知らせるアラームが鳴っている

 ....
名無しの歴史教科書

誰だろうってぱらぱら捲ってみれば

私も同じ名無しさん
車のウィンカー音


メトロノームに聞こえるのは


私だけかしら
金魚の尾は

水を弄ぶように

青い世界を肯定するの


水面に映る鮮やかさを身に纏って

水飛沫を上げて妖艶に微笑んで見せて


蛍光灯に反射して煌めく水滴

自ら ....
蒼に魅せられて


解けてゆく 細胞の破片

融けてゆく 私のからだ


私だけが知っている 未開の地


髪を梳く匂いに死を感じて


私に「また」はないの


彼 ....
「疲れた」と吐き捨てる言葉に僕は取り残される

言葉はゆっくりと空気に混ざり合い溶けて
また僕に「疲れた」と言わせようとする

カーテン越しに入る太陽の光に鬱陶しさを感じながら
テレビから ....
中村 ながる(15)
タイトル カテゴリ Point 日付
いろはにほへと自由詩116/11/20 17:56
さよなら、自由詩316/7/30 23:02
あなたへ自由詩116/2/18 21:41
こいびと自由詩116/2/18 21:21
ぬくもり自由詩3*16/1/22 19:58
恋って自由詩3*15/12/31 16:45
モーニングコール自由詩2*15/10/25 19:42
ストロベリーな恋自由詩4*15/10/24 20:04
抱きしめたい自由詩6*15/10/21 19:52
青い星自由詩2*15/10/1 20:09
名無し自由詩2*15/9/30 21:53
メトロノーム自由詩3*15/9/29 18:40
金魚の水飛沫自由詩1*15/9/20 19:43
死のにほひ自由詩1*15/9/18 21:27
ダイアリー自由詩3*13/5/26 13:23

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