ちぐはぐだらけな泥沼を掬い上げて
今にもこぼれだす彼女の涙も、
あたしにはただひたすらに幻のように見える。

そろそろ 視聴覚の衰え。
今にも泣きだしそうなあたしを
見てみぬふりした黒猫を ....
瞑想したのちに
色を忘れたなら
溶け入ったあたしの声はどれほどか、
微かに耳には残ったでしょうか?

揺れた水面に鈍い波紋が渡った直後
凋落したあたしの台詞は

何故 出会ったので ....
ひめり(2)
タイトル カテゴリ Point 日付
inocent自由詩109/8/9 16:57
azure自由詩109/8/8 0:17

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